• 2007/11/23
  • 執筆者: Yamaoka (1:48 am)

国家賠償請求訴訟ーー警視庁囮捜査によるナイジェリア人暴行疑惑

「歌舞伎町の外国人」と聞けば、ある種のうさんくささを感じる人もいるだろう。最近ではアフリカ系外国人による「ぼったくりバー」事件も報道されている。しかし、だからといって歌舞伎町にいる外国人にはどんな捜査をしてもよい、ということにはならないのは、法治国家ならば当然だ。
 今、あるナイジェリア人男性(横写真地図=赤い部分がナジェリア)が、「新宿署の警察官に暴行を受けた」として国家賠償裁判を起こしている。2007年11月20日、その裁判の第三回控訴審公判が東京高裁で開かれたので、関係者に話を聞いてみた。

●事件の経緯

 2003年12月9日、夜7時台の新宿・歌舞伎町(横写真)のとある路上。ナイジェリア国籍のバレンタインさんが、アルバイトでナイトクラブのチラシを撒く仕事をしていた。ただ、まだ営業時間前だったので、同僚と立ち話をしていたという(以下の話は、バレンタインさんの妻の日本人女性の証言)。するとバレンタインさんに男性が近づて「店はどこ?」「ここから近いの?」と聞いてきた。実はこの男性は、客を装ったオトリ捜査官だったのだが、バレンタインさんはまだ開店前なので店主に電話で確認してから、「客」を店に誘導しようとした。
 ところが、「客」の正体を知っている店の同僚が、バレンタインさんが「客」を連れているのを見て、とっさに「逃げろ」と叫んだ。バレンタインさんは「客」をヤクザと思い、慌てて逃げようとした。が、張り込んでいた別の警察官がおり、路上に引き倒された。そして風営法違反容疑で逮捕、手錠をかけられた。
 問題はこのときである。頭を強打して意識が朦朧としていたバレンタインさんに対し、新宿署のT警部補が右膝周辺を何度も踏みつけ、意識が一気に覚醒するほどの激痛がしたそうだ(後の診断では、膝下を屈伸させる骨である、頸骨の粉砕骨折に)。ある目撃者の証言では、この警部補は「黒人は怖いからな」と言いながら、右膝周辺をめいっぱい踏みつけていたという(写真=暴行があったとされる現場。「The Japan Times」07年8月14日記事より)。

閲覧数 (26051)
印刷用ページ 友達に送る
アクセスジャーナルTV
USTREAM アクセス ジャーナルTV 記者 山岡俊介の取材メモ YouTube アクセス ジャーナルTV 記者 本紙編集長・山岡俊介と、政治ジャーナリスト・渡辺正次郎氏が、これまで記事に出来なかった様々な事件の裏側や真実を語りおろす!
第10回目からはゲストとして須藤甚一郎氏(元芸能レポーター。目黒区議)を迎え、ますますヒートアップ! (原則)月1回、Ustreamで生放送中。なお過去の放送分はYouTubeでもご覧になれます。
カテゴリ一覧

書評 (133)

ログイン
筆者新刊

本紙 山岡俊介著
発行元 双葉社
詳細はこちら

推奨サイト
寺澤有のホームページ インシデンツ My News Japan

MyNewsJapanでは、Newsの現場にいる誰もが発信者です。身近にある本当のNewsを多くの人に知らせて見ませんか?

アーカイブ
«  «  2020 1月  »  »
29 30 31 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 1
(1) 2 3 4 ... 8 »