• 2008/04/24
  • 執筆者: Yamaoka (3:50 pm)

<連載コラム>心声天語(11)「ブスの定理」

 最近の世の中、最低限の矜持も倫理観も持ち合わせていない、同情の余地がないと思わずにはいられない事件や疑惑ばかり目立ち過ぎます。まったくというほど、「心潤うようなこと」に出会いません。
 そこで本紙ではこれから1週間に2回を目処に、このコラムを開始することにしました。
 人間にとって、最も大切なものは何なのか……。
 読者の方は始め、「?」との印象を持たれるかも知れません。でも、この連載が続けば、そのうちこの行間からきっと何かを感じてもらえることを信じてます。(これから毎週月・木に掲載します)



 マスコミが事件を報じる際、見出しに「犯人は美人OL」「美人看護婦殺害」といった言葉をつける。事件までも「美人」の尺度が動員されるとは、呆れたことだ。無理もない。日本の読者や視聴者たちは、事件そのものよりも被害者や加害者の「美人度」に関心を注ぐ◆美人の反対が「ブス」。ブスは、トリカブトの根からとれる猛毒の名である。漢字で書くと「付子」となる。昔の人たちは、付子の毒が体内に入ると死に至ることから弓や槍先に塗って使用した。トリカブトの可憐な花から付子という毒…自然の巧みな細工・配慮に感心させられる◆「美しいバラにはトゲがある」という言葉がある。バラという美しい花にトゲという「負の部分」。キノコ類も、毒キノコは美しい色形をしている。毒が美しいものに施されているのは、美しいものに付随する悪い部分、マイナス部分、陰の部分を知らしめようとする警告かもしれない◆人間の欲望は、美しいもの、美味しいもの、楽しいものに目がない。しかし、美しいものには「付子」なる部分が存在し、人生でも良いことの後には必ず、悪いことが起きる。神が、トリカブトやバラといった美しいものに「付子」なる部分を施したのは、他でもなく、良い面しか見ないで突っ走ることにブレーキをかけさせようとする教訓なのである◆美しい女性でも愛嬌がないことで「ブス」、愛嬌があっても嘘つきだから「ブス」、真面目でもずるいから「ブス」…どこか一箇所でも心にひっかかる負の部分に気付き、そこに目を向けさせることで、美しさや欲望に惑わされないようにしたのだろう。(和光)
閲覧数 (27664)
印刷用ページ 友達に送る
アクセスジャーナルTV
USTREAM アクセス ジャーナルTV 記者 山岡俊介の取材メモ YouTube アクセス ジャーナルTV 記者 本紙編集長・山岡俊介と、政治ジャーナリスト・渡辺正次郎氏が、これまで記事に出来なかった様々な事件の裏側や真実を語りおろす!
第10回目からはゲストとして須藤甚一郎氏(元芸能レポーター。目黒区議)を迎え、ますますヒートアップ! (原則)月1回、Ustreamで生放送中。なお過去の放送分はYouTubeでもご覧になれます。
カテゴリ一覧

書評 (129)

ログイン
筆者新刊

本紙 山岡俊介著
発行元 双葉社
詳細はこちら

推奨サイト
寺澤有のホームページ インシデンツ My News Japan

MyNewsJapanでは、Newsの現場にいる誰もが発信者です。身近にある本当のNewsを多くの人に知らせて見ませんか?

アーカイブ
«  «  2019 10月  »  »
29 30 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 1 2
« 1 2 (3) 4 5 6 ... 8 »