• 2008/10/20
  • 執筆者: Yamaoka (10:00 am)

<心声天語> (59)「ロス疑惑」

十月十一日(日本時間)、「ロス疑惑」の三浦和義元社長が移送先のロサンゼルスで自殺した。この一報がロサンゼルスから日本に伝わるや、日本中が「驚き」を発し、テレビ局はニュース速報を流し、新聞社は号外まで出した。彼の自殺は、あの「三島由紀夫の自殺」に勝るとも劣らないほど、日本中に衝撃と、興味と、好奇心を渦巻かせた◆一九八一年十一月十八日、三浦和義夫妻はロサンゼルス市内の駐車場で二人組の男に銃撃され、妻は頭を撃たれ重体。日本に移送された妻は入院したが、意識が戻ることはなく死亡した。夫は、三社の保険会社から一億五千五百万円の保険金を受け取っていた◆一九八四年、週刊文春が「疑惑の銃弾」というタイトルで、保険金目当ての事件ではないかとする記事を連載。この影響で、マスコミはこぞって「三浦犯人説」の報道に傾き、彼の自宅前にはテレビのワイドショーや週刊誌の記者が殺到した。ロス疑惑の“開幕”である◆事件が起きたのが二十七年前、三浦元社長が一連の事件で拘置所・刑務所にいたのは通算十六年。その間、このロス疑惑を日本中のマスコミが、斜めから、横から、上から、裏から…あらゆる角度から取り上げてきた。それは、事件というより「劇場」でもあった◆マスコミは、主人公の死を「最終回」のフィナーレーに似合う熱気で報じている。しかし、もはや「ロス疑惑」を演じる主人公は、いない。日本のマスコミにとって、三浦元社長が自殺したことよりも、長期にわたって観客を動員できた「ロス疑惑の劇場」に幕が下ろされたことの方が、もっと残念なのではないだろうか。(和光)
*この原稿は1週間早く掲載予定でしたが、突然のサーバー切断により掲載のタイミングがズレてしまいました。この場を借りまして、執筆者、読者に深くお詫び申し上げます
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