• 2008/10/25
  • 執筆者: Yamaoka (5:10 pm)

<書籍紹介>『誰が日本の医療を殺すのか』(本田宏。洋泉社)

 10月4日、東京都で発生したこの妊婦死亡事件はさすがに衝撃的だった(冒頭写真=「毎日」10月23日)。多くの国民は、そこまで公立病院の医師が不足していたのかと、認識を強くしたはずだ。
 こうなると、医師不足の解消→財源確保→増税=国民合意の契機にもなり得るようにも思えるが、本書の本田宏「済生会栗橋病院」(埼玉県さいたま市)の副院長兼外科部長は「国、厚労省のお役人に騙されるな!」と叫ぶ。
 本田の主張は極めて単純明快だ。
 産婦人科に限らず、今日、これだけ医者が不足しているのは、借金が増え続けていることに危機感を抱いた国が、闇雲に医療費削減を目指し、結果、医師はそもそも不足していたにも関わらず、逆につい最近まで削減していたからだという。

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