• 2009/09/17
  • 執筆者: Yamaoka (8:40 am)

<心声天語>(150)「暴力」は知恵なき人間の業

米司法省が公開した報告書で、前政権下でテロ容疑者に行われた尋問が明るみに出た。00年のテロに関与した容疑者は、銃やドリルを突きつけられ、供述しなければ母親や家族を拘束すると脅された。さらに、隣の取調室で別の容疑者が処刑されたような“演技”までやっていた◆尋問や拷問の歴史は古く、その方法も「睡眠・排泄の制限」「爪を剥がす」など数多くあり、対象者が「死んでも言わない」との決心が強ければ強いほど、尋問・拷問もエスカレートしていく。中世の「魔女狩り」では、「針を刺して痛みを感じなかったら魔女」「水に沈めて浮かんできたら魔女」といったことが行われた◆“人権の国”の米においてさえ、尋問・拷問が行われている。だが、尋問・拷問は永遠になくならないだろう。「死んでも口を割らない」とする人間と「どんなことをしても白状させる」とする人間の、精神力と執念のぶつかりあいだからである◆二十数年前に観た映画である。マフィアのボスが逮捕された。しかし、このボスは頑なに口を閉ざしていた。ひとりの老刑事が「私が白状させる」と名乗り出た。看守に扮した老刑事は、ボスをトイレのない牢屋に入れ、来る日も来る日も食事に下剤を混ぜ、与えた。すると、一週間後に白状した◆ボスは、自分が下痢している姿を観て嘲笑う老刑事に、言い知れない屈辱感…人間としての“なさけなさ”を感じ、一日も早く解放されたいと思った。老刑事の知恵はすごいものだ。人間、痛みや恐怖には耐えられても、「自尊心」「屈辱感」“なさけなさ”といったことには、耐えられないものだ。そして、知恵のない人間ほど“暴力”で解決しようとするものである。(和光)
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