• 2016/11/06
  • 執筆者: Yamaoka (9:26 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第26回 肺の症状が出やすいこの時期の対策」

 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

  秋から冬にかけて空気が乾燥し、肺の症状が出やすい季節になります。
 肺はとてもデリケートな臓器で,適度にしっとりと湿っているのが良い状態です。カラカラでもビショビショでも働きが悪くなります。
 この時期は空気の乾燥によりノドや気道の粘膜の潤いがなくなり、日ごろ肺に問題がない人でも咳が出やすくなります。また、漢方では「肺」というと呼吸器だけではなく鼻、皮膚なども含みますので、喘息だけでなく、鼻炎や皮膚疾患をお持ちの方も注意が必要な季節です。
 空気の乾燥や体の水分不足で充分な粘液を分泌できないと、粘膜の表面はカラカラに乾いてしまいます。適度な潤いが無いと粘膜を守ることができません。少しの刺激でダメージを負いやすくなってしまい、咳や痛みが発生するようになります。乾燥が起こっているときの痰は量が少なく、その分粘りが強いため流れが悪くなり、ノドにはりついて排出しにくくなります。水分不足ではりついた濃い痰を排出するために、激しい咳が出るようになります。こみ上げるように咳き込み、顔を真っ赤にして咳き込む人も多いようです。
 対策としては

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