• 2018/04/02
  • 執筆者: Yamaoka (12:03 am)

≪連載(78回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月2日〜4月6日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 株式市場的には3月31日が年度末。今年もこれで一区切り。そして株式市場には待ちに待った4月相場がやってくる――――。
 先週末の日経平均株価は21,454円と、先週末比+836円もの上昇となり、先々週に起こった今年2番目の暴落幅をだいぶ埋めてきた。この地合い好転は、先週、トランプ大統領が推進する保護貿易において、米中の水面下での交渉が始まり「貿易戦争は避けられそうだ」、との見方が強まったためだ。
 筆者は、前稿(77回目)で記したように、火曜日に日経平均株価が+551円となる過程で、ある程度「買い」で動いた。前場の段階で東証1部の売買代金がわかりやすく増えたことがその理由であり、結局火曜日は3兆2000億円まで商いは膨らんだ。購入した銘柄は、「JT(2914)」、「三井住友フィナンシャルG(8316)」などの高配当・ディフェンシブ銘柄である。「JT」に関しては、明確なネガティブ材料が出ない中で、直近の悪地合いに負けるように年間配当利回り5%を越える水準まで下落していたことが購入の動機となった。ここから不安定な地合いが続く場合、こういった業績安定のディフェンシブ高配当銘柄が相対的に買われやすい傾向にあることは間違いない。まずは6月の中間配当権利落ち近辺まで保有し結果をみたい。「三井住友」に関しては、米国の長期金利が下がっており、上値が重そうであるため、今週の値動きと米国の銀行株の動向しだいでは、見切ることも視野に入れている。
 しかし残念ながら、先週の火曜日以降は売買代金も細ってしまい、水・木・金と引けにかけて年度末を睨んだお化粧買い(配当再投資の動き?)の動きだけが露骨に目立つ相場つきで、肝心の海外勢の買い観測はなかった。金曜日に関しても日経平均株価指数は200日線近辺で下げ止まり、いったんは上値を追う動きとなるものの、25日線で完全に跳ね返され、強いのか弱いのか雲をつかむような相場であった。
 こんな難易度の高い相場のなか、4月の新年度に入った今週、株価はどう動くのか!? 今週のストラテジーへと移りたい。結論からいうと、月曜日の寄付き前AM8:50に発表される『日銀短観』が今週の流れをつくることで間違いないだろう。現時点の業況判断(先行き)DI指数は、大企業で+25で、前月とほぼ同水準がコンセンサスとなっている。想定為替レートは、ドル円で2017年度下期予想109.66円だったものが、どうでてくるか? に注目が集まる。しかし重要なのは、この指標がでて、日経平均先物指数がどう動くか? だけであり、仮に想定為替レートが100円以下の円高で出てきたとしても日経平均株価指数が上に向かうなら、ここがターニングポイントとなる可能性が高い。
 基本的に4月に入れば、新年度入りとなり国内機関投資家による、円を売って米国国債を買う流れが鮮明となり、「円安」が鮮明となる時期。また期末の決算対策で3月末にかけて株式を売却してきた反動で、新年度入りする4月は買いに転じる傾向が顕著にでる。またこの動きを狙ってか!? 4月は、海外勢による日本株買いの強烈アノマリーもある。2001年度からのデータを振り返ると、4月に関しては17戦17勝と無敗の特異月。NYダウ株価指数も12年連続、4月は前月比で上昇しているのだ。とくに今年はここまで株式のパフォーマンスが散々だったことで、4月のアノマリーは確実に効いてくるだろう。そしてこの流れに掉さすように4月中下旬から始まる米国の1Q決算コンセンサスも、前年比+17%と非常に良いものだ。ここまで、散々売り込まれてしまった株価だからこそ安心感のある材料だ。
 また、逆に今週、波乱を呼ぶ可能性のある懸念事項も3つ挙げたい。まず1つ目は、日米通商代表部(USTR)が中国製品に対する制裁関税品目の原案を示す期限が、週末金曜日と迫っていること。これを受けて中国は報復関税の品目を考えるというから注目である。現時点では米国サイドからでている情報だけで、貿易戦争の懸念が和らいでいるが、いまのところ、中国サイドからの直接的な報道がないままで、かなり不気味ではある。2つ目は、金曜日PM21:30に発表される3月「米国雇用統計」。こちらはいつでも極めて注目度が高い指標だ。「平均時給」の市場予想は、前年同期比+2.7%であるが、波乱を呼んだ1月分は+2.9%であったことから、+2.8%程度のプラスがでた場合でも、市場に動揺を巻き起こす可能性があるので注意をしたい。

閲覧数 (285800)
印刷用ページ 友達に送る
アクセスジャーナルTV
USTREAM アクセス ジャーナルTV 記者 山岡俊介の取材メモ YouTube アクセス ジャーナルTV 記者 本紙編集長・山岡俊介と、政治ジャーナリスト・渡辺正次郎氏が、これまで記事に出来なかった様々な事件の裏側や真実を語りおろす!
第10回目からはゲストとして須藤甚一郎氏(元芸能レポーター。目黒区議)を迎え、ますますヒートアップ! (原則)月1回、Ustreamで生放送中。なお過去の放送分はYouTubeでもご覧になれます。
カテゴリ一覧

書評 (118)

ログイン
筆者新刊

本紙 山岡俊介著
発行元 双葉社
詳細はこちら

推奨サイト
寺澤有のホームページ インシデンツ My News Japan

MyNewsJapanでは、Newsの現場にいる誰もが発信者です。身近にある本当のNewsを多くの人に知らせて見ませんか?

アーカイブ
«  «  2018 7月  »  »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4
(1) 2 3 4 ... 7 »