• 2019/02/21
  • 執筆者: Yamaoka (2:12 am)

「浜風の家」巡りーー官製談合容疑で告訴した藤本義一氏遺族を、恫喝していた兵庫県

 2月15日、直木賞作家の藤本義一氏(故人。下右写真)の遺族らは神戸司法記者クラブで記者会見(冒頭写真=「神戸新聞より)し、昨年1月に閉館した「浜風の家」(下左写真。兵庫県芦屋市)を巡り、兵庫県に借りていた土地の契約や入札に問題があったとして、同日、県と同地を落札した社会福祉法人につき、詐欺罪、公務員職権濫用罪、入札妨害罪、強要未遂罪などで神戸地検に告訴・告発すると共に、県を相手取り4700万円の損害賠償請求訴訟を神戸地裁に起こしたことなどを明らかにした。
 もっとも、この件は大手マスコミのごく一部しか報じていないから、ほとんどの読者は知らないことだろう。
「浜風の家」は、95年1月に発生した阪神・淡路大震災の遺児・孤児の心のケア・ハウスとして、藤本氏が理事長に就任し、震災からちょうど5年目にオープンした(藤本氏は12年10月に死去。妻が理事長に)。
 この間、のべ約20万人が利用。地域の一般の子ども同士、子どもと大人(特に高齢者)の交流も進み、記念館、一般の児童館として存続を望む声が高かった。
 ところが兵庫県は借地契約の更新を拒否。
 それでも入札(「浜風の家」建物ごと)するというので、浜風の家側はそれに希望を繋いだものの、昨年3月、社会福祉法人「明倫福祉会」(神戸市)に落札が決まった。すにで浜風の家は取り壊されている。
 しかし遺族側が調べてみると、明倫福祉会はすぐ横の土地を兵庫県に随意契約で譲ってもらい、しかもその際、浜風の家が退出したら県が直ちに連絡し、同地を売却するとの「覚書」をしていたことが発覚。また、藤本氏の法的無知につけ込み、本来は借地借家法の適用で28年5月まで借りれたのに騙して契約を短くしていた事実も発覚したという。
 また、県は入札の形を取ったものの、それはアリバイ的なもので、最初から明倫福祉会の落札ありきと思わないわけにはいかない問題があったことも判明し、今回の訴えに至ったという。
 それにしても、訴えのなかに強要未遂罪もあるがこれはどういうことからなのか。
 実はこの件は大手マスコミでは一切報じられていないが、県がもっとも公表されることを嫌がっているとの見方もある。
 なぜなら、藤本氏遺族は今回の訴えに先立ち、昨年8月、官製談合防止法違反容疑で県職員らを訴えていたのだが、これに対し県側が遺族側に送りつけた文書内容が脅しをかけ、告訴取り下げを迫るとんでもないものだったからだ。

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