• 2019/07/31
  • 執筆者: univa (2:38 pm)

儲からないから医学界もマスコミも黙殺!? 安くて、多くのがんに大きな効果がある増感放射線療法「コータック」

 今年6月、『免疫療法を超えるがん治療革命ーー増感放射線療法コータックの威力』(光文社)という単行本(冒頭左写真)が出た。
 著者は高知大学名誉教授の小川恭弘氏(66。冒頭右写真)。「コータック」(KORTUC)を発明した医師だ。
同書を読んで驚愕した。
 小川氏はがんの放射線治療に詳しいが、がん細胞は大きくなるにつれ細胞内の酸素が減り、酸化を防ぐ「ぺルオキシダーゼ」という酵素が増える。がん腫瘍が2センチ以上になると放射線治療の効果は3分の1ほどになってしまう。そのため、放射線治療は手術、抗がん剤と並ぶがん3大治療法の1つながら、単独では効かないといわれて来た。
 したがって、がんになればまず手術。その前後に極めて副作用の大きい抗がん剤を使用するというのが標準治療だ。
 ところが、薬剤「コータック」をがん細胞に注射してやると、がん細胞内の酸素を増やしてくれるので放射線治療だけでも効くという。これまでの700例以上の治療の結果では乳がんに始まり直腸がん、肺がんなどほとんどのがんに効くという。ということは、手術する必要がないわけだ。おまけに、この薬剤は消毒薬のオキシドールを基本としているのでそのコストは1回(3ミリリットル)数百円と極めて安いと来ている。
 がん免疫治療薬「オプジーボ」を開発した本庶佑・京大特別教授がノーベル賞を受賞したのはご存知の通りだが、これが効くがんは肺がん、胃がんなどの一部に限られ、しかも患者の自己負担が1000万円(1年間)もすることを思えば、このコータックが本当にこのような効果があるとすれば、まさにノーベル賞ものだろう。
 ところが、このコータック、これほどの効果があるといわれるのに、ネットの有料記事検索をしてみると、新聞検索だけに限ればわずか10件ほど。小川氏自身がその700件以上の臨床効果を披露した同書出版後、さすがにかなりの反響があるのかと思ったら、ただの1件もヒットしない。
 その理由は、どうやら「コータック」の材料があの保健室のお皿に入ったオキシドールを流用したもので、オプジーボのように巨額の研究費をかけ開発したものではない(販売価格はコストの3倍程度が上限とされるようだ)ので、販売しても元値が安いと利幅益もわずかということで儲からない。そのため、医学界のほとんども、大手マスコミも黙殺しているようなのだ。これが事実なら、とんでもない話ではないか。


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