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  • 2017/07/17
  • 執筆者: Yamaoka (6:03 pm)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(7月18日〜7月21日)&MY注目銘柄」(第42回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、20,119円と先週末比125円ほど高く引けて終わったが、金曜夜のNYマーケットでは為替相場に波乱があり、土曜の朝の日経平均CFDを確認すると20,045円と小安く戻ってきている。※日経平均CFDは、月曜PM4時現在、20.076円。
 そう…これは、金曜PM21:30に発表された「米国6月消費者物価指数(CPI)」がコンセンサスに届かなかったため、市場では「金利引き上げが遠のいた」との判断がなされ、為替が一気に円高(ドル安)に振れた結果である。また、この指標(CPI)の発表があると、2.336%近辺で推移していた米国10年物債権利回りも2.28%まで、一気の2.4%もの大急落! 
 しかし米国市場では、今年のさらなる利上げの可能性が遠のいたことを好感し、AM4:00頃になって米国10年物債権利回りが上昇を始めたのに呼応して上げ基調が鮮明になり、最終的には、NYダウが21,638ドル(+84.65)と史上最高値を更新、ナスダックも6313ドル(+38.03)と最高値付近まで上昇して引けた。ただ、残念なことに日経平均株価先物は、為替水準が1ドル113円まで戻らないどころか、112.53円と強含んだまま引けたことで、前述したように若干の下げがあった。
 さてそれでは、この動きを受けて、今週の米国株式市場はどう動くか? はたして為替(ドル安)と、米国10年物債権利回り(上昇)の動きがリンクしなかったことはミステリーなのか? それともどちらかが間違っていて、今週訂正する動きとなるのか!? 実際、同時刻に発表された「6月米小売売上高」の数値は、前月比−0.2%と悪く、米GDPの7割が個人消費だということを鑑みると、景気は弱いといわざるをえない結果…。また出来高も盛り上がりをみせないまま高値を奪取しており、けっして盤石の態勢で株価が上昇しているわけではない。
 今週の日本株式市場の動きはさらに掴みづらい。確かに日本も含め、世界中で景気回復の見通しがたってきているなか、米国・ユーロ圏は金融引き締めを志向し、欧米国の長期金利は上昇傾向。かたや日銀は、7日(金)に「金利水準を固定した指値オペ」を行い、長期金利の上昇を抑えている。わかりやすく、金利差の拡大がみられ、円安に向かいやすい状況だ。こうなると、今週は20日(木)の安川電機(6506)を皮切りに、決算発表が本格化する中、輸出企業には大きなアドバンテージとなるわけでこの業態は買いたくなる。直近6月発表の日銀短観をみると2017年度想定為替レートは108.31円となっており、先週の41回の本稿で述べたように、ここまでは2月本決算の小売り企業の決算(セブン&アイやファーストリテイリング)のたびに株価が暴落したが、大丈夫とみてよいだろうか!?
 今週のストラテジーとしては、NYダウ・日経平均に関しては、引き続き小康状態で「閑散に売りなし」、となる可能性がもっとも高いだろう。金曜夜の米国の長期金利は、「ここからの利上げがゆっくりだ」、ということを織り込んでなお、しっかり戻ってきたと考えられるため、前述した金利差の関係で、ドル円相場の「円高」は考えづらい。現在、IMMの通貨先物市場では「円」のショートポジションが11万枚にもなったとの記事があったが、しっかりとしたバックボーンに基づいた妥当な判断であり、この流れはまだ続きそうだ。
 今週に関しては、大きく動意があるとすれば木曜日の「日銀会合」。そして同日夜に開催されるECB理事会を受けて、欧米との金利差拡大が確認され、無事円安に向かえば日経平均にとってはプラスだろう。7月のSQ値は20,152円のため、5日線の20,119円とあわせて、この2つの数値を越えていけば上値は軽くなると考えるが、夏相場入りを控えてそれほど買い一辺倒では危険だとも考えている。基本的には、1Q決算を終えた株式相場は、材料で尽くしの夏枯れ相場となるのが常である。
 また、今週の小型株・新興市場は苦しいと言わざるをえない。先週の金曜日の引け後に出た「サイバーステップ」(3810)、「メディアドゥ」(3678)などの新興企業は、週明け、悪決算暴落となる可能性が高く、決算を控えた小型、マザーズ銘柄などの人気株への飛び火が心配だ。
 また世界的な株式市場に、狼煙(のろし)が上がるとすれば、医療保険制度改革「オバマケア代替法案」の採決が可決に向かうシナリオ。当初は今週17日の週に予定されていたが、マケイン上院議員の手術の影響で、来週の24日の週に先送りされたもよう。現在の状況は、否決→廃案の流れがコンセンサスだが、この延期の時間をうまく使い、逆転でこの法案を通せるようだと、強い「トランプラリー」がまた戻ってくる―――――。8月3週目に米国国会は休会予定とのことで、2週目までの動向に注目したい。

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  • 2017/07/10
  • 執筆者: Yamaoka (2:00 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(7月10日〜7月14日)&MY注目銘柄」(第41回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は19,994円と、先週末比36円安となったものの、土曜の朝の日経平均CFDは20,045円と小高く戻ってきた。
 筆者は、先週40回目の本稿で記載のとおり「日経平均は軟調になる」とシナリオを組み相場に臨んでいたため、上下に揺さぶられ方向感のない相場付きにはたいへん閉口した…。とくに北朝鮮ショックのあった翌日の7月5日には「このショックが起こり下がらないのなら、一回利益確定して、また売り直す機会を探るか…」と、長らく保有していた日経レバ(1570)の売り建てをリカクしてしまい、その直後、日経平均株価が一時的に急落しはじめたことで、また日経レバを売り直したところが底になるという(この取引は損切済みでリカク分と相殺になった)、だいぶメンタルに悪い取引をしてしまっている。
 そう、先週のメインイベントは7月4日の火曜日、北朝鮮がアメリカの独立記念日を狙ったかのように、ICBMミサイル発射を行った!これに尽きるだろう。ICBM(大陸間弾道ミサイル)は日本の排他的経済水域内に着水し、これに日本株はおおいに動揺。一時、高値から150円安水準まで急落した。ただ、同時刻の先物市場ではダウ先物がびくともせず、韓国KOSPI(コスピ)指数はあいかわらず崩れず終わる…。当初はICBMや核実験をすれば、さすがにアメリカも北朝鮮を無視できなくなり「有事」の2文字がちらつく、というのがコンセンサスだったはず。また、この直後には「北朝鮮が核実験の兆候」という報道もでていたにもかかわらずだ。しかしその夜、7月5日休場明けとなったNYダウは、北朝鮮問題などどこ吹く風とばかりに、完全なヨコヨコ展開でまるで動意なし。そして翌日、またしても日本市場では、前場途中から崩れ出すも、後場に入ってすぐに様相が変わり、底入れしたかのような雰囲気に変わった。ここで、筆者は「北朝鮮問題は無風」と捉え、打診買いとしてマザーズ市場のバイオ主力銘柄と新興バイオ株、そして金融大型株と、動意づいたような動きをみせた半導体素材株を購入した。現在の保有銘柄は、お守りとして通称「恐怖指数VIX」(1552)を持っている以外は、買い持ちポジション優位となっている。
 おそらく週明け月曜日に関しては、雇用統計を始め、週を通してアメリカの経済指標が強かったことを受けて金曜日にNYダウ・ナスダックともに反発して引けているので、一安心といったところか。とはいえ、さして今週の相場に期待しているわけでもない。その理由の1つとして3-5月の小売業の決算発表がでているなか、その多くが下落していること。悪い決算がでれば株価の調整は当たり前だが、やけに株価の暴落が目につくのだ…。よって今週のストラテジーは、12日(水)まではさしてイベントがないこともあり、月〜水曜までは買い持ちで勝負できると判断。そして水曜日のイエレン議会証言を通過してなお、株価が堅調ならば週を通して勝負してもいい、といったところか。そのなかで重要なのは為替。ドル建て日経平均が下がり続けているので為替の円安がないと日経平均の上昇は難しくなる。できれば114円台に戻っていることが望ましい。
 またなんらかのショックが起こり株価が動揺した場合、日経平均の下値に関しては、PER14倍を下回ることはマレであることを踏まえ19,502円(現在eps1393円)を意識しておきたい。フェアバリューであるPER14.9倍だと、20756円である。

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  • 2017/07/03
  • 執筆者: Yamaoka (2:29 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(7月3日〜7月7日)&MY注目銘柄」(第40回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は20,033円と先週比100円安となったものの、土曜の朝の日経平均CFDは20,088円と小高く戻ってきた。ただ、木曜のNY時間には、ダウは250ドル近く急落するシーンがあり、日経平均CFDも19,870円近辺までの下値があったことは忘れてはならない。とくだん重要指標の発表もなかったため、一瞬「暴落モード」来たか!と感じたが、そこから金曜日、ダウに関しては切り返し、ナスダックは戻せず、と、まだら模様。あいかわらず、方向感の見えない相場が続いている
 そんななか週末にかけて、アメリカの10年債の利回りは上昇の兆しを見せて終わった。この動きは、通常なら債権が売られたことで、株式市場に資金が入ってくる流れだが、ダウの売買代金は低水準のままであり…どうもそんな簡単にはいかないらしい。しかし、日米とも、現物の場が終わると先物取引で下げ、現物時間が近づくとゾンビのように立ち上がり、ノソノソと上値を追うものの、すぐに力尽きる形を繰り返しており、とてもではないが相場付きがよいとはいえないだろう。
 また先週中頃には、ECB(欧州中央銀行)やFRB高官が景気の力強さを訴え、今後の金融正常化や、利上げに言及し始めたのも、もちろん株価には大きなマイナスとなる。
 今週は、金曜日に米国の雇用統計を始め重要経済指標の発表週であり、前述した流れが間違いでないか?確かめる週となりそう。
 よって今週のストラテジーは、株価指数の上昇が望みにくいため、まずは暴落をケアするために日経指数の空売りポジションを維持しつつ、小型株・材料株優位の展開を予想したい。
 都議会選大勝を受けての小池関連株といえば『無電柱化』関連で、「ゼニス羽田HD」(5289)、「沖電線」(5815)、『待機児童解消』関連で、「JPHD」(2749)、「サクセスHD」(6065)か。
 ただ、ナスダックなどの下落が始まったら、日本のマサーズ指数はひとたまりもなく、亀のように資産を守る意識が必要だろう。
 週明けは、都議会選の結果を受けて始まるが、自民党大敗報道がどれだけ外国人の投資判断に影響するのかを見極めたい。株価の安定の土台は、政治の安定である。
 最後に日本の第一四半期決算が7月末から始まるが、この数字に関しては小幅上振れ観測がコンセンサスのようだ。実体経済は、しっかり上を向いているのに、ここから先の相場は、アベノミクス時のような簡単な相場つきは望めそうにないのが残念だ。

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  • 2017/06/25
  • 執筆者: Yamaoka (11:55 pm)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(6月26日〜6月30日)&MY注目銘柄」(第39回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均終値は20,133円と先週比190円高となり、土曜の朝のCFDは20,118円と小安く戻ってきた。先週の本稿では、日経平均に関してはどちらかというと弱気目線、マザーズ指数に関してはどちらかというと強気目線で記事を記したが、まず「マザーズ市場」に関しては、明確に「赤信号」が灯った、と判断したい。というのは、マザーズ市場は先週23日の金曜日に1827億円もの大量の出来高を伴って崩れたからだ。これはどう考えても「下落の初動」というしかなく、これを上回るような出来高で反転しなければ、この市場はしばらく苦しいだろう。
 そして日経平均。こちらも今週以降はとてもではないが買い目線ではみられない。米国の経済指標の悪化、原油市場の続落と暗いニュースばかりが続く中、アメリカの経済指標に関しては、金曜日に重要指標(5月米個人消費支出PCEデフレーター)があり、この数値が悪いと、さすがに利上げ機運は削がれ、ドル安円高に向かいかねない。仮にこの指標が良いものだったとしても、これまでの経済指標がよくなかったこともあり、株価の急反発には向かわないだろう。原油も10ヵ月ぶりの安値と、これ以上の値下がりがあれば、産油国の政府保有株の売却の話がでてきて需給が悪くなる展開が考えられ…。
 また日本に目を転じても、国内企業の株主総会を終えると、国内の機関投資家はようやく益出しをしてくる。これも需給の悪化につながる。米国の機関投資家などは、6月末の決算が多い(※ヘッジファンドは5月末)とされるので、6月末までは市場をもたせようとする動きがでているのかもしれないが、いずれにせよ7月以降は暗い。
 さらに今週中の可決を目指して上院での審議が佳境に入ったと伝えられる「オバマケア代替法案」。直近の報道では、身内から4人もの造反者がでて「国会休会の8月までには決着したい…」とトーンダウン。これでトランプ大統領の経済対策は、また後伸ばしとなった。
 7月2日には都議会選挙があり、森友学園、加計学園問題で落ちた安倍内閣の支持率では、自民党の惨敗もありえる状況だという。こんな状況では、今週安心して株を保有することは不可能だと考え、売り目線で臨みたい。
 そこでオススメしたいのは、日経ダブルインバース(1357)。日経平均が下落した際に、その分の株価の上昇が見込め、値動きは2倍。現物取引しかしない方でも買え、相場の下落時に利益をだすことができるETFだ。

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  • 2017/06/19
  • 執筆者: Yamaoka (2:41 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(6月19日〜6月23日)&MY注目銘柄」(第38回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均は19,943円で引け、土曜の朝のCFDは19,979円と小高く戻ってきた。特に金曜日はこれまで市場をけん引してきた「半導体」関連銘柄が軟調な中、19,755円の安値があり、崩れそうで崩れず踏ん張っていた印象だ。 マザーズ市場などの新興銘柄では、ゲーム株が崩落し、代わり? に遺伝子治療薬「ベペルミノゲン」を10月に製造販売の承認を行うと伝えられた「アンジェスMG」(4563。下写真=同株価チャート)が爆騰。これに引っ張られる形でバイオ株全般が強かった印象だ。…これに漠然とした不安(違和感)のようなものを感じている。バイオ株が市場の中心になると相場末期の臭いが漂うのだ…。
 確かに日経平均のEPSはしっかり積み上がって1402円。日経平均は2万円を明確に上抜けさえすれば、上に累積売買代金が少ないため、フェアバリューであるPER14.9倍の「2万900円」程度までの上昇は容易だと考えられる。またテクニカルの項で後述するが、4月4週目から現在まで、海外勢がしっかり日本株を買ってきているのは、大きな支援材料。…ただ日本株には、ここから独自で上値を追える材料(起爆剤)がないように思え、なんだかな〜とため息をついてしまう。本来、本稿は海外勢の動向に一番気を配って、コバンザメのようについていくことをモットーとしているのだが、それでも踏ん切りがつかないでいるのだ(※と、申しますかここから買うべき銘柄が思いつかないのもあります)。
 米国に目を転じても、いまだ何の法案も通せないトランプ政権では、しばらくはダウ・ナスダック市場を元気づけることは不可能だろう。それに直近のダウ・ナスダックの上値の重さっぷりを目の当たりにすると、何らかの契機でアメリカ市場が崩れだした場合、日経平均も雪崩が起きそうで…たいへん怖い。ダウもナスダックもいまは高値圏も高値圏。。
 そんな不穏な雰囲気のなかで輝くのはマザーズ銘柄だろうか!? テクニカルの項で詳細を後述するが、ここ2週間、マザーズ指数はジリ上げ程度でそれほどの盛り上がりをみせていないものの、先週・先々週と出来高は猛烈なものとなってきた。まぁ、アンジェスMGが1銘柄で大量の売買代金を稼いでいる側面はあるが、このまま出来高が落ちなければ4月22日につけた年初来高値1230,82円を捉えてくるのも時間の問題(※6月16日現在、1148円)だと考える。
 こちらもテクニカルの項で後述するが、海外勢はこの市場で6週連続の売り越しを続ける中、非常に堅調な値動きをみせ、ここにきて出来高が急増している。どの市場の銘柄を買うか迷った場合は、この市場に分があるように思えるので付記しておきたい。
 最後にまとめると、忘れてはならないのが6月は株主総会を終えると、7月からは夏枯れ相場の到来である。ここは相場の方向感がある程度はっきりするまでは全力投資は避けて、空売りポジションを買い建てポジションと同程度持っておいて様子見するのが賢いと思う。
 そしてここから、仮に相場が大崩れしたら買わなければならないのはFA(工場の自動化)関連銘柄。代表銘柄はファナック(6954)、安川電機(6506)。産業用ロボットを始めとしたこのセクターだけは、今後の業績の伸びは不変だと考えて、資金をホールドして待っておきたい。

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  • 2017/06/05
  • 執筆者: Yamaoka (12:54 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(6月5日〜6月9日)&MY注目銘柄」(第37回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

※今週は注目銘柄2銘柄掲載!
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 祝!日経2万円乗せ!! 
 先週、木曜日に出来高を伴って日経平均が急伸したため、高確率で「金曜日、日経は上がる!」と強気でみていたが、それにしても一気の2万円越え(6月2日終値20,177円)はうれしい誤算だ。先週、「移動平均線がかなり煮詰まってきて、どちらかの方向に動き出しそうな形にみえる」と書いたが、みごと上放れた結果となり、これでブル相場入りしたということだろう。
 日経平均のEPSは、6月2日に1,402円にまで上昇しており、フェアバリューをPER14.9倍とみると20,890円。ちなみに直近の高値は2015年6月24日に到達した20,868円(高値20,953)円となっている。ひとたび日本を買いだした海外勢は、少なくてもこの数字をタッチしにいかねばリカクもできないことから、頑張ってくれるものと思う。
 また残念な誤算は、為替。先週金曜日の午後21:30に発表された「米国雇用統計」と、「4月貿易収支」(476億ドルの赤字)が失望され、円高ドル安が止まらない。しかし、この貿易収支をみると、トランプ就任後も赤字が拡大しており「強いアメリカを取り戻す!」という名目で、今後も中国と日本とドイツ(ユーロ)の通貨を攻撃してくることは間違いなさそう。ただ、2017年の本決算を終えた日本企業の想定為替レートは109円台の前半となっているので、ドル円は110円に接近しなければ、動揺することなく『日本買い』は続くとみており、今週は順調に底を切り上げていく週となるだろう。
 懸念点は、8日(木)深夜から行われる予定の、「コミー前FBI長官の公聴会」か。ただ、トランプ大統領は大統領行政特権により、これを拒否する可能性が出てきている。大統領や閣僚は、議会や裁判所に対して自らが交わした会話などを機密とすることが認められている、とのこと。そんなことをすれば、捜査中止の強い司法妨害をしたことを認めることになるが…どうなるか。すでにこの件では、トランプ大統領弾劾!とメディアは騒いでいるが、筆者としては臨むところであるし、株式市場も充分織り込んでおり、それほど大きな波乱にはならないとみている。とにかくこの問題は時間だけはかかるので、ここでどうこう言う問題でもないだろう。内容に関しては、FBIからのリーク情報が出回っている。
 また、週末の日本「メジャーSQ」に関しても、先週末、手も足もでなかったので、今回はSQ前の波乱(火曜・水曜に多い)は起こりづらいとみているがいかに!? 波乱があるとすれば英国総選挙のほう。与党保守党の圧勝予測がここにきて不透明になってきているというが、過半数の議席を確保すればいいだけの戦い。仮に過半数割れがあったとしてもブレグジットの時ほどの波乱は呼ばない。というか、あまり日本に影響はない…。そもそも英国の調査報道機関は信頼できないので、普通に保守党が3分の2の議席獲得になる可能性も高い。今週は、仮に日経がヨコヨコとなっても、個別株物色は盛んな相場付きで、マザーズ銘柄の出番も期待できる強い週だと考えている。

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  • 2017/05/29
  • 執筆者: Yamaoka (2:49 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(5月29日〜6月2日)&MY注目銘柄」(第36回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均終値は19,687円と先週比96円上昇して引けた。…とはいうものの金曜日の引け味はひどいもので、寄り天大陰線の126円安となった。場が終わると日経平均は、為替の円高(一時110円台に到達)とともに下落を始め、19588円どころまで下落し、「来週の相場は暗いの!?」と思わせる動きだった…。幸いにも21時半発表の米経済指標で、GDPが良い内容で発表されたことで相場は持ち直し、プラ転までいって帰ってきてくれたおかげで、「逆に月曜日からの相場は下値が堅くなったことで結果オーライなんじゃないの!?」と逆の想いを抱いてしまう今日この頃である。そんなこんなで土曜の朝、日経平均CFDを確認すると19,724円と37円小高く戻ってきてはいる……。「…」と書いているのはやっぱり不安の気持ちのほうが勝っているから…。
 土曜に「ビットコインの急落」のニュースを目にした読者諸兄も多いかと思う。ビットコインは個人にはまだ関心が広がっていないようだが、中国勢を始め、アングラマネーは大きなダメージを負ったところが多いと思われる。株式相場に直接の関係があるかどうかまだ判断がつかないが、少し関心を払っておかないと水面下の逃避の動きに気が付けず、暴落に巻き込まれる可能性もありえるので、注意を払っておきたい。
 また「米空母3隻目、原子力空母・ミニッツ、西太平洋に派遣へ」の報道が27日(土)に出た。3隻目ともなれば開戦ムード!?が連想され、さすがに北朝鮮を刺激するだろう。幸いにも週明け月曜日、アメリカ市場は休場なので、月曜日・火曜日の場を確認して日経平均の空売りポジション(1357)か、VIX指数(1552)は確実に持っておきたいところだ。
 さて今週は、米国の雇用統計ウィーク。この指標で重要なのは、もちろん雇用者数の増減だが、「賃金」にも注目しなければならない。すでに歴史的低水準の失業率はさておき、この数字が上がってこないことには米国の利上げ(※持続的な)が不安視される。30日に発表される個人所得&消費支出(PCE)も並列して注目しておきたい。米GDPの7割を占める米消費の足踏みや、一部製造業景況感指数の不調が目立つ状況で、現在のところ、6月の利上げ確率はほぼ織り込むものの、年3回の利上げが行われるかは微妙である。日本としては世界の中心である米国の経済が好調であってこそ、円安になって輸出が伸び成長率を引き上げる。けっして他人ごとではない。(※今週は注目銘柄2銘柄掲載!)

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  • 2017/05/22
  • 執筆者: Yamaoka (12:37 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(5月22日〜5月26日)&MY注目銘柄」(第35回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週の5月17日水曜日、米国を襲ったNYダウ372ドルの急落。
 発端はトランプ大統領がロシア側に「イスラム国(IS)」の機密事項を漏らしたことだという(※ロシアゲートショク)。しかし筆者には何がそこまで問題なのか、はっきりわからない…。個人的にはアメリカのSQ前の情報戦だったのか?と思わざるを得ないが、この影響で大統領弾劾の可能性すら浮上し、オバマケア代替法案やトランプ経済政策のさらなる遅延の可能性が嫌気され、週末にかけても株価の戻りは限定的だった。
 他国のことをどうこういっても始まらないが、さっさとトランプ氏は弾劾され、議会に太いパイプを持つ穏健派ペンス副大統領が昇格してくれたほうがいいのに!と思っている方も多いと思うが、大統領弾劾にはステップが多く、この弾劾裁判が本格化の流れになるとしばらく株価は元気がなくなるだろう…。
 さて日本はというと決算が一巡し、今期の日経平均EPSは1393円まで上昇した。日経平均のPERは、14倍〜16倍の間で推移することがほとんど(フェアバリューは14.9倍)で、現在の日経平均の下値は19,502円、フェアバリューは20,756円となった。ここから弱気になる必要はまったくないということだろう。
 今週もテクニカルの項で後述するが、海外勢は目が点になるほど日本株を買い越してきている―――。また為替に関しても、決算が終わったことで、企業の円の買い戻し需要が減り、円安に向かいやすいという側面もある。また6月のFOMCで米国の利上げが確実視されるなか円高には向かいづらいだろう。
 日本市場では、外部動向に影響を受けやすい東証1部の大型株ではなく、19日(金)にジャスダック市場が25年10か月ぶりの高値更新となった。決算後でファンダメタルズでの材料が出尽くしとなれば、ここからは大きく出遅れている業績好調小型株、材料株優位の相場付きとなるだろう。
 ただ、忘れてはならないのが夏枯れ相場(7月〜10月)。投資家の間ではかなり周知されているが、8月は例年、軟調推移が定番。そこで、2000年から2016年までの17年間の「月間パフォーマンスを調べてみた」。

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  • 2017/05/14
  • 執筆者: Yamaoka (10:57 pm)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(5月15日〜5月19日)&MY注目銘柄」(第34回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、儲かってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して増やす投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週は週末にかけて、米GDPの7割を占める米国個人消費に減速感がでたとの観測報道で、日米とも相場は下落して終わり、土曜朝の日経平均CFDは19,806円と小安く戻ってきた。米4月小売売上高は前年比ではプラスとなったものの、コンセンサスには届かずイマイチな結果、そして百貨店メーシーズの低調な決算での暴落、4月の米新車販売の低迷…。ここにきてアメリカ経済と、6月のFOMCでの利上げ方向に不透明感がでている。
 5月3日に行われたFOMCでは、「1-3月期の景気減速は一時的」との声明文が出され、アトランタ連銀「GDPナウ」によると4-6月期は+3.6%と急速に切り返す予想、と出されたので、米寒波による一時的な減速ですむのか? それとも金利上昇で個人消費がこのまま落ち込む方向なのか? 今後は小売売上高などの「個人消費関連指標」の行方を見極める必要がある。
 またトランプ米大統領による突然とも思えるFBIコミー長官の解任により、トランプ政権に対する不信感が身内の共和党からも出ているということで、トランプラリー第2幕の号砲ともいえる「オバマケア代替法案」の審議の行方が気にかかるところだ。
 これに筆者は一番ウェイトを置いている! 米国上院は、共和党議員52、民主党46、無所属2の議席数とのことで、身内からの造反がでれば、即否決となる。
 また、日本市場では週明け15日月曜の引けには、自動車と並んで決算見通しが暗い、メガバンク&東芝の決算がでる。メガバンクに関しては来期の見通しがマイナス方向ではないことを祈りたい。東芝ははやく東証2部に降格してくれたほうがアク抜け感がでそうだが…。
 もう1つ中国では、経済成長を占う「一帯一路会議」が閉幕する。一足先に中国株は下落基調であったので、これを契機にうまく反転してくれれば安心だが…。19日(金)には米国でSQがあり、火曜・水曜あたりの急落にも注意したいところ。
 と、ここまでいろいろと不安を煽るような(株が上がりそうもない)ネガティブ原稿を書いてきたが、ここからの相場がそれほど不安なのか?と問われれば、そうでもないと答える。

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  • 2017/05/08
  • 執筆者: Yamaoka (12:10 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(5月8日〜5月12日)&MY注目銘柄」(第33回目)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、儲かってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して増やす投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 5日6日土曜の朝、日経平均CFDを確認すると19,732円となっており、3月2日につけた高値19,668円や3月13日の終値19,633円をあっさり越えてきている。
 筆者は北朝鮮との有事懸念が頭から離れず、日経平均1万8000円台でまったく拾えず…、含み益(余力)が膨らんでからポツポツ拾い始めたありさまなので、会心の勝利にほど遠い状況。いつも外国人投資家にはしてやられる(※筆者は日経平均の空売りポジションを大量保有中)。まぁ資産が戻ってきて喜ばないのも変だが、気持ちはよくない。
 相場の詳細をみてみると、先週の上昇局面では景気敏感セクターの強さが目立っていたため、今週も決算を終えた「景気敏感株」が物色される相場つきとなるだろう。特に自動車の電装化関連やスマートフォン部品などの電気機器の業績改善が目立っていたように思える。もはや、起こるか定かではない有事懸念よりも、実体経済の改善が勝ってしまったということか―――。現在、5月2日までの決算発表をひも解くと、18年度の経常増益率は6.6%増、増益率は10〜12%と市場コンセンサスを多少上回る改善をみせているという。
 5月8日から始まる2週目は、フランス大統領選挙決選投票の結果がでることもあり、大方の予想通りマクロン氏が勝利を収めれば、GW前にポジションを落とした機関投資家などを巻き込んで土曜朝のCFDの終値よりも高く、相場が始まる可能性が高いだろう。保有する持ち株が多い投資家の方は小躍りして待っていてよいはずだ。…しかし、その後はどうなるか!?
 ここからは、日経平均が今後どこまで上昇するか、について考察したい。本格上昇に関しては、これまでさんざん本稿に記してきた、「オバマケア代替法案が上院を通過し可決するか」にかかっているといえるだろう。下院に関しては4日、僅差で通過したとの報道があったものの上院での審議についてはかなり不透明なようで、新たな情報が待たれるところだ。
 さて現状の18年度EPS見通しは、17年EPS1268円(※5月2日時点)×15倍×110%=20、922円となる。これが日経平均の下限とみられる14倍だと19,527円。逆にオーバーシュート的な動きとなると、16倍で計算し22,317円となる。
 ベストシナリオは、オバマケア代替法案が上院を通過し可決することによって、トランプ政策が動き出しトランプラリー第2幕が始まるパターンで、日経平均は2万2000円に。
 ワーストシナリオは、北朝鮮との間で有事となり、挙句の果てに短期決着が望めない展開となり日経平均はショック安から、下げ止まらなくなるパターン。これは下値の目途がわからない。
 そして通常シナリオは、オバマケア代替法案の審議が膠着し最悪廃案となるケース。また北朝鮮ともにらみ合いが続くパターンだと考えており、この場合は、週明けのイケイケムム−ドが空売りの買い戻しを誘い、悲願の日経平均2万円乗せたところで横ばいとなり、個別株物色となるパターンとみている。今週は決算集中週だということもあり、日経平均2万円タッチがあっても一時的だろう。
 基本的に5月はセルインメイの投資格言があるように、相場は決算出尽くしとなり下落を開始しすることが多い。今年がこうなるかは、オバマケア代替法案(※北朝鮮との有事を除く)の審議の行方にかかっている。

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  • 2017/05/01
  • 執筆者: Yamaoka (12:47 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(5月1日〜5月2日)&MY注目銘柄」(第32回目)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、儲かってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して増やす投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週の本稿は、PCの不調でアップすることができずたいへん失礼しました。その間の2週間では、北朝鮮の核実験ヤルヤル詐欺のなか株価はスルスルと出来高もなく上昇を開始し、個人的にはフランス大統領選挙第1回目投票を終えた24日(月)の場中に、資産の35%まで日経レバ(1570)を売り持ちしてしまっているからさぁタイヘン。翌日の25日からは地政学リスクなどどこ吹く風、と日経平均は一気に戻ってしまい…なんとか持ち株が一気に戻ったため事なきを得ているが、日経レバ売りをこれからどうするかはまだ未定だ。
 そもそも韓国コスピなどの指数は、北朝鮮のミサイル発射や国営メディアの過激発言に対する耐性がすでにできあがっており、材料視しないのが慣習となっているそうだ。当事国であるアメリカに関しては、直接の地政学リスクはないと捉えられてか、たいして崩れもしないまま高値圏を奪回し、中国・ロシアはそもそも北よりの姿勢で関係なし。確かに日本にしても直接的な被害がある可能性だけで、不安感を煽られていたものの…人道被害はさておき経済的には関係ないと考えることはできる。隣国の有事懸念は、私の株取引人生でも初めてなことであり知識が不足していたため過度に委縮してしまった。
 さて今週は、GW週であり1日、2日と2日間だけの取引。週後半にはアメリカの重要指標が目白押しであり、ここで買い持ち一辺倒はたいへん危険だと考える。また、現在始まった個別企業の決算をみると、4月28日時点の17年度日経平均EPSは1204円と、気持ち弱い数字になっているように感じる。最終的には1230円程度まで伸びると思われるが、各企業は「来期業績見通し」に関しては極端に保守的(最低限)な数字を並べてくるので、いったんは割高感が台頭しやすい。俗にいうセルインメイの到来だ。18年度の決算見通しである10%増益基調のコンセンサスが見通せる「秋」までは例年弱含みが本線だと考えておきたい。
 米国に関してもトランプ政策は、相変わらず掛け声だけはでかいが、実現性はまったく見通せない状況。財源確保のために必須だといわれる「オバマケア代替法案」の採決が通らなければ、アメリカも日本もここからの本格上昇は見込みづらいだろう。現在の日経平均19,200円程度はそういった意味でまさにフェアバリューであり、有事がなければ日経平均はこのまま膠着したまま個別株の物色の盛んな相場つきに移行する可能性もある。

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  • 2017/04/17
  • 執筆者: Yamaoka (3:45 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(4月17日〜4月21日)&MY注目銘柄」(第31回目)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、儲かってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して増やす投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は、5週連続安となる18,336円と先週末比329円の下落。このままキューバ危機のような冷戦となり、市場は冷えに冷えきり、挙句の果てに米朝開戦!となれば、トランプラリーを否定するような動きとなる17,500円どころまで押し戻される可能性も完全には否定できなくなってきた。
 ただ、土曜朝の日経平均CFDを確認すると18,355円と小高く戻ってきている。CFDに関しては出来高のないなか終始ジリ安の一方方向の動きだったはずが、引けにかけて週末の有事懸念をあざ笑うかのような急伸で終わった。先週土曜日15日は「金日成生誕105周年」だったため、国威発揚のミサイル発射を引き金とした米朝の開戦懸念は、ピークに達していたにもかかわらずだ。韓国のKOSPI(コスピ)市場をみても解せない動きをしている。先週は11日火曜日を底に、週末にかけて堅調を保ったのだ―――。仮に北朝鮮で有事が起こったら、どう考えても国境を接する韓国のほうが、日本よりも被害が大きいのは火を見るよりも明らかなのに…。この動きは中国市場にも言える。北朝鮮の後ろ盾となっている中国市場にまったく波乱がないのも解せない。…ということは、まだ顕在化していないリスクがわが国・日本だけにはあるということだろうか!? いつも悪材料は相場が下がってから判明するものだ。
 はっきり言えることは、米国と北朝鮮のチキンレースが続く最中は、買い場ではないということ。目先(25日の朝鮮人民軍創設85周年記念日前)、緊張が和らいだように株価は大きく反発する局面がやってくるやもしれないが、基本的にはトランプラリー第2弾の号砲が鳴り響くまでは短期のリバウンドに過ぎず、ここからは23日のフランス大統領選挙、25日の朝鮮人民軍創設85周年記念日、28日の米国暫定予算(財源の崖)、そして一番恐れる「セルインメイ」(決算出尽くし)のアノマリー、と懸念だらけなことを忘れないようにしたい。よって個別株が安いからといって「底値買い!」などといった愚行は控えないといけないと考えている。いまは、次のはっきりとした本格上昇の兆しを待つまでだ。
 それと備忘録を記す。毎月月中に「SQ」値が算出されるわけだが、今回の有事懸念のように地合いの好転が見込みづらい展開が続く可能性が高まった場合、SQ前の「売り崩し」はやり放題だということ。これが日本の独歩安につながった理由の1つであることは疑いようがない。オプション取引(プットポジション)に関してはSQ値で清算されるため、株の空売りのように買い戻す必要はないのだ。この現象があったことは、忘れることなく脳裏に刻んでおきたい。

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  • 2017/04/10
  • 執筆者: Yamaoka (1:00 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(4月10日〜4月14日)&MY注目銘柄」(第30回目)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、儲かってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して増やす投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 まずは読者諸兄にお詫びを申し上げたい…。3月3週目と4週目の海外勢の怒涛の売り越し額をみて、海外勢の売り越し基調が確認できたにもかかわらず、「4月は海外勢が日本株を買い越すバラ色月間」であるとか「日経平均のフェアバリューがいくら」だとか、4月相場が堅調であるという過去のアノマリーに捕らわれ、正常な判断ができていなかった。また「ここから相場が崩れてほしくない」という買いバイアスがかかってしまったことも多分にあった。
 そもそも3月26日時点で北朝鮮が6回目となる核実験を行う動きが顕在化している、との報道があったため、「アメリカが制裁措置を取る可能性がある」ことは理解していたはずだ。シリアの化学兵器(横写真)については予見ができなかったが、次回以降はこの教訓をいかした記事を書いていけるように精進していく所存である。
 さて、先週末の日経平均株価の終値は18,665円と先週比244円下落して終わった。ところが土曜朝の日経平均CFDをみると、金曜夜のNYダウは、米国雇用統計が+9.8万人と市場予想を大幅に下回り、北朝鮮問題&シリア問題などが、はっきりとした解決の芽吹きもないなかで堅調推移し、日経平均先物は18,773円まで戻って終わった。先週は何度も、これまでの年初来安値であった1月18日の18,650円を下回りつつも、前述したような悪材料がでてこなければ、上値を追う動きがあった事実には安心感がある。また、専門家によると「シリアを攻撃したことで米国が北朝鮮に対して先制攻撃を仕掛けるリスクは減った」と指摘する声がでている。ようするにシリアと北朝鮮の2方面展開をする余裕はない、との見方だ。
 それでは、今週の相場はリバウンドの動きをみせるのか? と問われれば、前述した問題は依然緊迫した状況だと言わざるをえないので、安くなった人気銘柄を全力で買って持ち越すのはあまりにリスクがあると考えている。米中首脳会談(横写真)は特出した材料はなく、週末はとくに中東、北朝鮮も緊迫感を示すようなニュースはでてこなかったが、水面下で何が行われているかは予見しようもなく、突然「戦争」が起こる可能性は否定できない。よって、月曜の寄り付きで、短期のリバウンドを狙った買い注文は行ってもよいと考えるが、すぐさま逆指値注文も行い、どんなに月曜日が堅調であっても、持ち越すなどといった蛮行は避けたほうが無難だろう。リバウンド取りに向いている銘柄、業種などは「注目銘柄の項」に参考までに後述している。

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  • 2017/04/03
  • 執筆者: Yamaoka (12:19 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(4月3日〜4月7日)&MY注目銘柄」(第29回目)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、儲かってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して増やす投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は18,909円。先々週の259円の下落に引き続き、先週も354円の大幅反落となった。土曜朝の日経平均CFDをみても18,938円までと戻りは鈍い…。これはNY時間の金曜引け前に、NY連銀・ダドリー総裁から「年3回の利上げが合理的」との発言が飛び出し、ダウが下落したことで煽りを食った形。とにもかくにも日経平均は、心理的節目だった19,000円を下回ったままで、週明け月曜日の新年度相場入りの雰囲気は、とてもではないが明るいとは言えない。
 またテクニカルの項で後述するが、「海外勢の怒涛の売り越し額」をみてしまうと、もはやトランプラリーが終局を迎えたような気分になってしまう。一度売り越し転換した海外勢は、ボラティリィティを求めて、現物&売り仕掛けなどを含めまだまだ売ってくると予想される。
 ただ! そんな悲惨とも思える市況にもかかわらず、日経平均は頑として18,900円どころを割らずに底堅かったのも事実。それは前述した、木曜日引け後に発表された3月4週目の投資部門別売買状況で、「海外勢の鬼のような大幅売り越し」が判明した翌日金曜日の寄り付き値が、前日比+107円高の19,170円だったことが証明している。
 この大きなうねりに逆らってリバウンドする動きをみせたのは、海外勢が本格的な日本売りを始めたわけではない証明になるのではないか!? 残念なことに、期末の特別要因(利が乗っている銘柄のリカクラッシュ)で後場は一本調子で下げてしまったが、現在は「悲観ムード一色」かと言われれば必ずしもそうではないと感じるのはこういうわけだ。※しかし、大型株の後場引け成りでの売り注文は衝撃的なくらい大きな額であった。これは来年の3月31日のための備忘録として本稿に記録しておきたい。
 ようするに、筆者にはここから相場が大崩れするようには思えない。ここからは4月の新年度入りに際して、ポジティブな要素を記したい。

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  • 2017/03/27
  • 執筆者: Yamaoka (12:14 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(3月27日〜3月31日)&MY注目銘柄」(第28回目)

■プロフィール 株歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、一億円越えとなるも現在は漸減中。投資に必要なのは1に「需給」、2に「ファンダ」だと考えており、できるだけ負けない投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週末金曜日の米国市場は、オバマケア代替法案撤回が決まった直後こそ、ネガティブに反応したものの、引けにかけては商いを伴って切り返し、日経平均CFDは金曜日の日経平均終値近辺まで戻って引けた。来週は、この「悪材料出尽くし」の流れをポジティブに受け止めて始まりそう…ではある。
 と、言葉を濁したのは、NYダウの昨年11月大統領選選挙直前の安値1万7800ドル近辺から、今月初めの史上最高値2万1169ドルと、4ヶ月間で約20%も上昇したのは、トランプ大統領の掲げた「大幅な税制改革」「金融規制改革法(ドットフランク法)の大幅緩和」「1兆ドルのインフラ投資」などの政策期待があったからだと感じているから。米国株式相場は、この「政策」を先取りして、先週もお伝えしたような高PER(18.3倍)まで買い上がっていたので、汲み易しとみていたはずの「オバマケア代替法案」さえ通せなかったトランプ大統領への期待感は、剥落してもおかしくはない。そうなると米国株式市場は客観的にも高値圏であるのは間違いないところで、ここからの新規投資はたいへん危険なことになる。
 日本市場に関しては、4月になれば、例年海外勢が買い越してきているので安心感があるが、目先で特に心配なのが28日の配当権利付き最終日がある今週。権利落ちとなったら翌日の29日からの日経平均は、配当分の130円をはるかに越える値幅で下落を開始する可能性がある。
 ちなみに小生は、「オバマケア代替法案は可決される!」に果敢にもベットし、先週金曜日の後場からかなり大量に買い越してしまっている。そもそも、木曜・金曜共にに為替が円高に向かっているのに日経平均がなかなか崩れないな…と思っていた経緯があり、「こういった現象はめったに起こらず、為替か株価水準のどちらかが間違っている」と感じていた。また、逆に19000円どころから崩れない日経平均を、頼もしく眺めていた。そして先週の金曜日に「為替水準がおかしいのだ、今後ドル高が進み日経平均も上がる!」にベットしたわけだが、いまのところ今週の見通しとしては「為替水準は間違っていない。こうなると株価水準のほうが高すぎる」を再選択したい。
 今週はとくに株価をポジティブに動かしそうな材料に乏しく、このまま為替水準がドル円で111円程度だった場合は、日経平均の19000円割れ(配当含まず)を覚悟しておいたほうがよさそう。 目先の材料難から、全体的な買い意欲の弱さも相まって、ヘッジファンドの仕掛け売りがガンガン入り、短期的な雪崩がきそうな…悪寒もする。よって配当なんて取ろうとせずに、期末のドレッシング買いが入る31日(金)までは、売却できる銘柄は売却し、亀の甲羅に身を潜めて、様子見が賢明かなと感じている。
 国内の機関投資家もボラティリティを求めるので、新年度の発射台は低いほうがありがたいらしい。よってヘッジファンドの売り崩しに便乗してくる可能性もある。とにかく、しばらくはトランプの政策立案待ちで、株価を押し上げるような材料に乏しい。
 この結論に至った根拠を、テクニカルの項でも詳細に後述したい。

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  • 2017/03/21
  • 執筆者: Yamaoka (12:46 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(3月21日〜3月24日)&MY注目銘柄」(第27回目)

■プロフィール 株歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、一億円越えとなるも現在は漸減中。投資に必要なのは1に「需給」、2に「ファンダ」だと考えており、できるだけ負けない投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 当初は「今週は、日本企業が決算前に海外で得た利益を日本円に戻すレパトリエーションを終えた時期で、全ツッパで臨むべき!」と威勢のいい書き出しで始めたかったが、どうも今週に関しては、年度末の「期末要因」という大人の事情があるようだ。ようするに、いい結果がでている年度には、機関投資家は翌年度を踏まえ発射台を低くしたいと考えるらしい。確認のために昨年3月末の日経平均をみてみると17,000円…程度だった。これは怖い…。
 もちろん、本来ならば緩んだところは買い下がり!とぶちまけたいところだが、こんな機関投資家のつまらぬ事情程度で日和ってしまったのは、為替がまるで円安に向かわない(横写真=円ドルチャート)から。当初は、先週の大イベントラッシュで一時的に波乱を呼ぶとしてもすぐに鎮火し、とくにFOMC後は、1両日中に「ドル高円安」に向かうのがシナリオだと考えていた。ところがFOMCで米国金利の引き上げが決まると、ドテンのドル安に向かい新興国のロシア・インドネシア・韓国などが一斉株高となる始末。米国の金利引き上げと今後の見通しは市場のコンセンサス通りで織り込まれていたため、一時的なドル安はあり得ると考えていたが、新興国の株高は想定外だった。これで今週以降、しっかり為替が反転し「ドル高円安」となるのか、また112円〜115円のレンジで揉む流れになるのかは判断が難しい。
 さらにアメリカの株価が高すぎるという声も多くでてきた。もうすでに2017年度のEPS比でPER18.3倍程度まで織り込んでおり、ここからは世界的な景気回復のなかで出遅れていた新興国を買おうという流れがでてきてドルが流出しているという。この背景にはトランプ大統領の、インフラ投資・税制改革・(保護貿易も!)の全容が出ていないばかりか、遅々として進んでいない可能性があることも挙げられる。となると、米国の株価調整からの日経平均への影響(※10%程度)も懸念されるがこのシナリオは考えにくく、ここから5月の予算教書公表まで、レンジ相場継続になる可能性(※20%程度)も少なからずでてきたといえる。
 ただ、ここからフランス大統領選挙(4月23日。横写真は立候補者)がある4月上旬までは強気のスタンスが報われる(70%程度の期待)、という考えに変わりはない。ただ、28日の配当権利落ちまでに業績好調銘柄の押し目を拾っていくぐらいのスタンスでちょうどいいと感じている。
 なんにせよ、米国・欧州とはCPI(消費者物価指数)が違うこともあり、円安の流れが変わるわけがない。米国は前年同月+2.7%、ユーロ圏は+2%、日本は+0.4%である。今後も量的緩和政策を続ける日本株と、金融引き締めを進める米国、それに続こうとする欧州とでは、市場環境に雲泥の差がある。
 それと、これもテクニカルの項で後述するが、「ドル建ての日経平均」が上放れとなっている。4年ものレンジ相場を上抜けたことから、かなり上昇する確率が上がったとみていいだろう。あとは為替(円安)の支援があれば一斉高のはじまりである。
 そしてここから買っていいのは、東証1部の大型銘柄。…というのもマザーズのけん引役「そーせい」が、東証1部への鞍替えは時期尚早とのIRを出しており、週明けは同銘柄に雪崩が起こる可能性がある。また今週は7社のIPOがあり、新興市場は需給が悪いと言わざるをえない。
 今週は、強気スタンスのなかでも、出来高に気を配ってバランスを調整する週としたい。テクニカルの項で後述するが、現在の東証1部市場の商いは極端な低水準。よってラジオ日経でも聞きながら出来高の盛り上がりをみての大型株の買い上がり、を推奨したい。
 下値のめどは、3月SQ値19,434円を少し下回る19400円と高めに設定したい。円高が進みドル円112円を下抜けたり、前述した14000円ラインを下抜けたら、いったん売却して様子見するぐらいのスタンスが良いと考えている。

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  • 2017/03/13
  • 執筆者: Yamaoka (1:01 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(3月13日〜3月17日)&MY注目銘柄」(第26回目)

■プロフィール 株歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、一億円越えとなるも現在は漸減中。投資に必要なのは1に「需給」、2に「ファンダ」だと考えており、できるだけ負けない投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 今週の見通しは、はっきりと「わからない…」と断言したい!
 ずいぶん情けない書き出しに思えるが、「指数が高値圏のなかで不透明感が出たときは、一回リセットして様子見をしろ」、というのが、17年間の相場で培ってきた小生の経験則だ。
 そう…、先週の米国の雇用統計をみて経済自体が上向きなのはじゅうぶん分かったが、今週の短期的な株価の動きとは相関性がないだろうし、米国(ダウ)市場は高値圏だという警戒感もはたらく。S&P500指数は、2017年度予想でITバブルだった2000年近辺に迫る、PER18.3倍だという。ただ当時、長期国債の金利は6%を越えて推移していたので、バフェットも語っているように現在のアメリカはバブルに陥っているわけではなく、1ヵ月スパンでみれば上値を試すのだろう。そもそも米国は2017年度、前年比で19%の増益、2018年度は12%の増益見通しがコンセンサスで、アメリカファースト政策のトランプ大統領の打ち出す政策いかんで、さらに好況を呈するだろう。…ただ、今週は警戒したい。あまりに不透明な重要イベント(※イベント欄で後述)が多いからだ。
 なかでも気になるのは、16日(木)の日銀金融政策決定会合。ほぼ無風通過だろうが、今年に入って、前場にTOPIXが下がっていても日銀は無条件に買いを入れなくなっている。もしかすると当日、「ETF買い入れ額」に言及する可能性があるかもしれない。
 もちろん米国の「予算教書」にも注目だ。今回は骨格のみの発表で、税制改革等は含まれず、という流れになっているが…ということは「国境税」についてトランプの私見(過激)を話す可能性がある。
 また、為替についても心もとない。現在は、日本企業が決算前に海外で得た利益を日本円に戻すレパトリエーションの時期。今週末にはG20で、ムニューシン米財務長官は「自国通貨安を誘導する国を米国は容認しない」といった趣旨のメッセージを出す可能性がコンセンサスになっている。
 またまた先週から東証、新興市場とも出来高が減っているのも非常に気になる。今週もイベントラッシュのなか買い控えは当たり前だろうから、ヘッジファンドが下げ誘導をしようと、腕を鳴らして待っている可能性が高い。
 今週のストラテジーをまとめると、金曜日にアメリカでメジャーSQがあるため、火曜、水曜日の下げ誘導がありそう。となると週明けそうそう14日(火)までには、持ち株の利確タイミングを探り、最安値近辺のVIX指数(1552)でも買って備えておくのが賢明ではないか!? 買い出動してもいいのは、17日(金)の前場からだとみている。ちなみに現時点ではそこからは全ツッパで臨みたいと考えている。

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  • 2017/03/06
  • 執筆者: Yamaoka (1:19 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(3月6日〜3月10日)&MY注目銘柄」(第25回目)

■プロフィール 株歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、一億円越えとなるも現在は漸減中。投資に必要なのは1に「需給」、2に「ファンダ」だと考えており、できるだけ負けない投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週末のイエレンFRB議長講演が無事終わり、3月の利上げ確率は80%まで織り込まれ、年3回の利上げ見通しがコンセンサスとなった。これで、来週15日のFOMC(今週以降の注目イベントで後述)まで、米国利上げによるドル高プレッシャーが常にかかり、為替は膠着状態、ないしは円安に振れる可能性が高い。日本市場は今週末の10日にメジャーSQが控えているので、これで週半ばの機関投資家による売り仕掛けにビクビクしなくてもよくなった…はず。
 とはいえ、これで視界良好とはまったくいかない。気になっているのは、トランプの打ち出す(予定)国境税の行方…。筆者は1日の米国議会演説で、具体的な減税と国境税がセットで出される可能性があると考え身構えていたので、かなりの肩透かしとなった。これで、予算教書が出るといわれる来週明けの13日がまたもや、大きなイベントとなりのしかかる。今週後半は「日経平均が19668円の高値を越えての上を取りに行く」なんて甘い展開は期待できそうにない。
 ただ3月末は、配当の権利落ちがあり需給がよい。4月は新年度入りするファンドが多く、海外機関投資家が毎年買い越す、というアノマリーもある。また、4月以降は株主総会を控えて、自社株買いをする企業が増える。今年は6兆円を越える額となる予測だ。よって投資戦略としては、FOMCを越えた3月16日(木)からの買いが賢明だといえるだろう。とはいえ大きな下げも考えづらい。ということになると来週16日までは、変わらず小型株・材料株優位の展開か。
 またそろそろ春のIPOラッシュが開幕となる。今週は2銘柄→来週は5銘柄→再来週は8銘柄で月間22社もある。これが、ここまで順調に上がっていた新興市場にプラスとなるかマイナスとなるのかを見極めたいところだ。とにかく新興市場はジャスダックの16連騰など、少しやり過ぎ感があるのは否めない。ただ、すぐに崩れるかといえばそうとも思えずアンニュイな感じだ。

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  • 2017/02/27
  • 執筆者: Yamaoka (1:42 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(2月27日〜3月3日)&MY注目銘柄」(第24回目)

■プロフィール 株歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、一億円越えとなるも現在は漸減中。投資に必要なのは1に「需給」、2に「ファンダ」だと考えており、できるだけ負けない投資を心がけている。


≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均終値は19,284円。土曜の朝、日経平均CFDは19,154円と小幅安で戻ってきた。…今稿も先週の書き出しとほぼ同様の書き出しとなっており、先々週から振り返っても、日経平均は値動きが乏しくだいぶ煮詰まった感がある。さらに日経平均は、週末の木曜日・金曜日と「出来高」が今年ワースト水準だったのも膠着感を際立たせた。
 その間、NYダウは30年ぶりとなる11連騰!と騒がれた。だが、日本市場においてもジャスダック指数は負けず劣らずの11連騰であったし、東証2部もマザーズ指数もかなりの上昇度をみせた。なかでもマザーズ指数は、テクニカルの項目で後述するが、出来高を伴っての上昇となっており(年初からの上昇率も市場別1位)、また過熱感もないため、このよい流れが続きそうだ。
 さらに日本市場の主役である日経平均株価も、「ドル建て」でみると景色が変わり、「最高値」ラインに到達している事実は見逃せない(テクニカルの項で後述)。例年3月10日のメジャーSQまでは、金融機関・ファンド勢の換金売りが出るので大型株は軟調になりやすい、ということを鑑みると上々の出来だといえる。
 要するに、マーケットの勢いは強く、トランプラリー継続とみていいのだ。問題は【為替水準】ただ1つ…。
 その為替水準は、1日のAM11:00からの「トランプ大統領議会演説」で大きく動きそうだ。
 現状では、アメリカファースト政策の推進でドル高となり→為替は円安へ、日経平均はめでたく持ち合い上放れ、となると考えているが、なんせトランプ大統領のこと。今回は原稿を読むだけだといわれているが、アドリブで何か話し出す可能性もありまるで予断を許さない。また、これだけ閣僚人事が遅れていると、共和党との内部折衝が上手くできておらず、財源が不明なままの経済政策(詳細不明の夢物語)が出てくる可能性もあり、演説後の波乱がありそうだ。そもそも先週金曜日ムニューシン財務長官から「8月の議会の休会までに税制改革案を通過させたい」との発言がでたが、2月9日のトランプ氏発言「2〜3週間に米減税政策の全容発表」と、やけに温度感が出てしまっている。
 よって本稿の結論としては、1日の前日である2月28日(火)までに、利が乗っている小型株はリカクし、1日11時から始まるトランプ演説中の「相場の流れに乗る」のが賢い、としたい。ここでドル高・円安の流れになれば、買われるのは日経大型の輸出株だと考えている。直近、半導体・有機EL・FA関連は業績が確実視されているのにもかかわらず、決算出尽くしで弱含みになっている。また、保護貿易主義・孤立主義、または狂人?だと思われるような発言が出て、円高になったら日経ダブルインバース(1357)を買って、相場の急落に備えたい。
 前述したとおり、ここ最近の日経平均はかなり煮詰まっているので、一時的にではあるが両極端に振れる可能性があり、1日11:00は警戒レベル5と捉え「生き残りモード」に徹するべきだと考えている。

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  • 2017/02/20
  • 執筆者: Yamaoka (3:31 am)

<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(2月20日〜2月24日)&MY注目銘柄」(第23回目)

■プロフィール 株歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、一億円越えとなるも現在は漸減中。投資に必要なのは1に「需給」、2に「ファンダ」だと考えており、できるだけ負けない投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週2月17日金曜日の日経平均終値は19,235円。土曜の朝、日経平均CFDは19,145円と小幅安。アメリカや諸外国は軒並み快晴だっていうのに、なんとも曇天模様の日経平均株価である。個人的には、2月末にかけては2月のSQ値である19,276円を割り込まない強い展開を想定していたから期待外れとなってしまった。特に為替は期待外れ。日米首脳会談で反転したのもつかの間、また112円台に戻ってくるなんて完全に想定外だった。次の円安への反転の契機はトランプ減税か、利上げか? とにかく為替は掴みづらい。
 とはいえ、アメリカ・ダウも疑いの余地のないような経済指標がバンバンとでているにもかかわらず、なんだか上値が重いではないか…。そもそもEPSだけでみると日経平均のほうがダウよりも数値がよいわけで、アメリカ株は日本株と比べると買われ過ぎている、ともいえる。とにかく「ダウ」さまに関しては風邪などお引きにならないように気を付けてもらいたい。ダウがくしゃみをすると日経平均は風邪を引く、とはよく聞く投資格言なので…。
 そのアメリカも、なんせトランプ政権であるから、内憂外患で順風満帆とはいっていない。閣僚ポスト15枠中、2月17日現在、議会承認をされたのはまだ9人。かなりのスローペ−スで実務運営に大きな支障がでる可能性がでてきている。とりわけ心配なのが3月15日の米連邦債務上限引き上げ期限問題。これが通らないとトランプ政権は政策をなにも実行できないことになる。
 今週はさして大きなイベントもなく、方向感がわかりにくい。ただ、アノマリー的には例年2月〜4月までは上げ相場で、夏から11月までは軟調となることが多い事実は見逃せない。というのも、3月末決算をにらんだ2月中旬から換金売りが出ているに過ぎないだろうから、ここから弱気になる必要はない。今週も決算の良い業種のなかから、注目銘柄を探っていきたい。決算がでそろったことで上がりに上がった半導体・有機EL関連などがリカク売りされているのは良い拾い場になると感じている。
 また、頼みの綱だった日経平均EPSは、15日水曜日に東芝の大幅赤字決算を織り込んで1204円まで落ちこんだ。1社で25円から30円のマイナス寄与だそうで…。ここは冴えないな…と嘆く暇があったら、チャンス到来と相場に臨みたいところだ。

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