- 2008/12/20
- 執筆者: Yamaoka (2:40 pm)
不良タイヤを売りつけられても社名公表しない防衛省の仰天理由

このサイエンス社、過去、ノースロップ・グラマンの代理店資格がないことから、暗視装置136個(4077万円)を別会社から納入し、品質保証書をグラマン社製と偽って納入していたことも昨年11月に発覚。そのため、新規取引は停止され、防衛省との過去の取引を洗い直ししているなかで今回の不正は見つかった。
しかも同社は、防衛省への請求額水増し疑惑問題で、今年1月、参院外交防衛委員会で実名を上げられた疑惑の6社の1社。
ところが、これら事実にも拘わらず、防衛省は今回、サイエンス社の社名を公表しなかった。
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- 2008/11/15
- 執筆者: Yamaoka (11:00 am)
これが田母神俊雄・前空幕長問題懸賞論文の出版記念パーティー発起人に名を連ねた政治家全氏名(森、安倍元首相、浜田防衛相も)

当初、目立ちたがり屋で、著名人なら誰とでも付き合うアパグループの元谷代表夫婦の道楽が悪い方向に出たとの見方もあった。


何しろ、完全英訳して世界にも発信されるそうだから、これが自衛隊・防衛省、ひいてはわが国の多数意見のように誤解されてはたまったものではない。
その上で注目されるのが、来る12月8日午後4時から「明治記念館」(東京都港区)で開催の表彰式、記者発表にどれだけの政治家が来るかだ。
アパグループは今回のこの表彰式、出版記念パーティーの発起人依頼者を公表していた(現在は閲覧できないようになっている模様)。そのペーパーによると、森喜朗、安倍晋三両元首相以下、100名以上に上るが、その約4割が自民、民主党を中心とする保守系国会議員(元も含む)など政治家なのだ(以下、全政治家の氏名公表)。
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- 2008/08/24
- 執筆者: Yamaoka (9:24 pm)
普天間基地移設先ーー本紙既報の名護市幹部も関わる投資詐欺疑惑、ついに事件化



さて、その名護市幹部も関与が指摘されていることから、本紙が2度に渡って報じていた投資詐欺疑惑がついに事件化した。
沖縄県警はこの7月末、企業組合「沖縄ユーカリファーム」(名護市)の元代表理事だった島袋江利子、その夫・健治ら計9名を出資法違反(預かり金の禁止)容疑で逮捕。そして同夫婦と「コアラの會」元代表の計3名は8月20日、那覇地検に起訴された(残りの6名は起訴猶予に)。
コアラの會は、コアラのえさとなる貴重なユーカリ葉を本土の動物園に納入するなどとして高配当を謳い、沖縄県民約200名から20億円ともいわれる出資金を集めていた。
それだけ見れば、近年、同じく事件化した近未来通信、円天、ワールドオーシャンファームなどの沖縄版ということになるが、この事件が特異なのは、一体の関係にあった前出・沖縄ユーカリファームには国から計1億3800万円の補助金が出ており、その実績を最大限利用して信頼させたからこそ、被害が拡大した点。そして、この補助金を得るにあたって島袋名護市長ら同市幹部、さらに代議士の関与などの疑惑まで出ている。
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- 2008/06/18
- 執筆者: Yamaoka (10:43 pm)
東京地検による「西松建設」強制捜索で浮かび上がる政治家と注目案件

総合すると、捜索は4日に行われ、容疑は外為法違反。
海外で請け負った工事で、工事費を実際より高く見せて裏金を作り、その約1億円を社員が数回に分けて国内に持ち込んだというもの。外為法では、国外から100万円を超える現金を持ち込む際、税関への届け出が義務づけられており、それに違反した疑い。
もっとも、東京地検特捜部が乗り出し、準大手ゼネコンを強制捜索したのだ。当然、その裏金が政治家に渡った件では、との観測が出て来ても当然だ。しかもこの時期と言うことで、実際、ある政治家に関して、あの案件絡みではといった情報が出ているのだ。(上写真=沖縄の嘉手納基地)
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- 2008/06/05
- 執筆者: Yamaoka (11:47 am)
<ミニ情報>防衛省疑惑キーマン・秋山直紀氏の証人喚問が延期に
現在、国会では「後期高齢者医療制度」をどうするかが最大懸案となっているが、自民党側が民主党側に対し、今国会でのこの“解決”を優先する代わりに、秋山氏の証人喚問を延期(今国会ではやらない)を要求。これを民主党側が飲んだ結果だという。
自民党は秋山氏個人などどうなってもいいだろうが、秋山氏に火が付くと久間章生元防衛相始め、多くの自民党政治家、防衛省官僚にも飛び火することを恐れ、結局、条件闘争で蓋をしようということなのか。
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- 2008/05/10
- 執筆者: Yamaoka (9:45 pm)
“防衛利権フィクサー”・秋山直紀氏のXデー


本日の「毎日」朝刊1面にも載った(横写真記事)ように、特捜部は、防衛関連企業各社が「アドバック・インターナショナル・コーポレーション」あるいは「カウンシルフォーメーションセキュリティ」を通じて秋山氏に支払った“裏金”に関して裏取りしている模様で、所得税法違反(脱税)や外為法違反で秋山氏に迫ろうとしているようだ。
もっとも、これは第1弾に過ぎず、このカネの流れを追うことで、全体の“裏金”の流れを把握。その先にあるのは、もちろん有力な防衛族の汚職疑惑だ。
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- 2008/05/04
- 執筆者: Yamaoka (9:04 pm)
「東京地検、秋山氏ターゲットか? コンサル料3億円受取ダミー企業は秋山氏自宅所有」


同記事が指摘するこのダミー企業とは、「アドバック・インターナショナル・コーポレーション」(米国ロサンゼルス市)と、「カウンシルフォーナショナルセキュリティ(CNS)」(米国ワシントンDC)。
実は関係者の間では、この2社が実質、秋山氏の会社であることは以前からよく知られていることなのだ。本当にこの2社に3億円も支払われていたのなら、それが秋山氏への支払いだったのは間違いないだろう。
そのことを端的に現しているのが、東京都豊島区目白の秋山氏の自宅マンションの前所有者はアドバック社、現在はCNSという事実(冒頭右写真はその自宅。この謄本は以下に掲載)。
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- 2008/05/03
- 執筆者: Yamaoka (10:18 pm)
防衛利権フィクサー・秋山直紀氏が社団法人各理事に送った「報告書」の内容


そのなかで、この“防衛利権フィクサー”の人柄を知る上で重要と考え、かつて秋山氏は不動産会社を経営し、その時の工事代金支払いを詐欺紛いの手法まで使って逃げていること、その挙げ句、破産申立を受け、結果、(社)「日米平和・文化交流協会」の常務理事職の権限を失っていることを紹介した。これは3月6日、「読売新聞」が報じており、同記事では、外務省が同協会に理事変更届けを求めているとまで書かれている。
これに対し、秋山氏は3月24日付で、「日米平和・文化交流協会」の各理事向けに、未だ専務理事の肩書きでもって、独自の見解を記した「御報告」なるA4版2枚の文書を送っていたことがわかった(上右写真。以下にその文書を転載)。
この内容は、何とも独善的かつ差別的なもので驚かされるのだ。
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- 2008/05/01
- 執筆者: Yamaoka (10:06 pm)
久間元防衛相らとGWに訪米する破産者・秋山直紀氏の驚くべき債務逃れ行為

同行するのは、先の山田洋行スキャンダルに関し、参考人招致され、また、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた、わが国防衛利権のフィクサーとも言われる秋山直紀氏(上写真)。

しかも、この破産は債権者に申し立てられてのことだが、その内容が余りに酷すぎる。ほとんど詐欺といってもいいような行為をした挙げ句のことだったのだ。
その詳細は以下に述べるとして、今回の訪米に先立つ4月15日、東京・赤坂の料亭「なだ万」で、外務省、防衛省職員が久間氏らに米国情勢、ミサイル防衛計画に関してレクチャーしていたことを「東京新聞」(4月19日・上写真)、「社会新報」(4月30日)がスッパ抜いている。
それによれば、この日の出席者は久間、秋山両氏の他、玉澤徳一郎元防衛長官、西銘恒三郎代議士、今津寛元防衛庁副長官、山本達夫防衛省防衛政策課長、羽田浩二外務省北米局参事官。これでは、先の参考人招致などは国民向けの茶番劇以外のなかでもなかったと思ってしまう。
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- 2008/04/18
- 執筆者: Yamaoka (8:04 pm)
本紙・山岡取材の「沖縄防衛利権」巡る談合疑惑記事を、「名誉毀損で訴えない」と答弁していた名護市長


この日、質問に立った屋部幹男市議に答えたもの。

翌18日、今度は大城敬人市議が06年度、07年度と市発注の公共工事について、事前公表されない最低制限価格と落札額が一致するか、たった1円違いの件数が各5件もあったことを指摘。これについては、末松文信副市長が「最低制限価格は封印され、設定した人しかわからない(設定者は1?2000万円までは部長。?1億5000万円までが末松副市長。?1億5000万円以上は市長)。応札する企業の積算根拠は(自分たちは)知るよしもなく、結果としてこのような形で出ている。独自調査して明らかにする立場にない」と答えた。
もちろん、これも不可解な答え。公表されない価格が複数回合うことはまずあり得ず、事前に情報が漏れていると考える方が自然だ。となれば、市で徹底調査するのが筋だ。(以下に、談合疑惑に関する複数のチャート図掲載)
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- 2008/03/25
- 執筆者: Yamaoka (8:33 pm)
イージス艦事故ーー当直海士長が自殺未遂

市内の自衛隊病院に運ばれたが、命に別状はないという。
防衛省は「プライバシーに関わることで、コメントできない」としているが、本紙に一貫して情報提供してくれているプロ中のプロは、「バカを言うにも程がある」と憤る。
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- 2008/03/23
- 執筆者: Yamaoka (7:47 pm)
イージス艦事故「中間報告」ーー本紙指摘通り、艦橋外に見張り員は1人もおらず

大手マスコミは防衛省に配慮してか、あえて強調してなかったが、同報告で、事故前、見張り員は一人として艦橋外にいなかったことがわかった。
理由は「通り雨を避ける」ためだったという。
今回事故で図らずも露呈した自衛隊の弛んだ現状を憂い、敢えて本紙に情報提供してくれているプロ中のプロは、この中間報告をこう見る。
「私の言った最悪のケース、あの時、“見張りは一人として(艦橋外に)立っていなかった”ことがわかったでしょう。
通り雨で艦橋内に避難する? そんなこと、あり得ません。すべては、事実を隠蔽するための方便です。結局、皆、帰国を直前に浮かれ、当時、見張りを怠っていたということでしょう。だが、過失以前の、そんな基本中の基本も怠っていたことを公表したらさすがに自衛隊は凄まじいバッシングを受ける。そのため、真相を隠蔽することにしたとしか思えません」
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- 2008/03/12
- 執筆者: Yamaoka (11:00 pm)
<記事紹介>「『特集ワイド』落選の前岩国市長何を思うーー決めるのは市民で」(井原勝介。「毎日新聞」3月11日夕刊)
- 2008/03/06
- 執筆者: Yamaoka (3:26 am)
イージス艦衝突事故ーー防衛省内からは、「米国なら清徳丸は“不審船”で轟沈もやむなし!」の本音も

一般的な国民感情としてはとんでもないことだが、さらに今回のマスコミの取り上げ方について、実は防衛省内では、声にこそ出さないが、大いなる不満が渦巻いていることもわかったので以下、その本音をお伝えしたい。
今回の事故、イージス艦「あたご」が進路を右に取り回避すべきところ、原因は未だハッキリしないが、それをしなかったことが衝突を招いた可能性が高いことが明らかになって来ている。
これは「海上衝突予防法」という法律で、船が安全に航行するため、「行会い船」は双方が進路を右に転じることを義務づけているのに、「あたご」は減速しただけで、右に転じなかったからだ。
「確かに、自衛艦もこの法律が適用されます。しかし、少なくともG7に加盟している他の国においては、“軍艦”はこのような法律の適用外です。見張り員が“向こうが避けてくれると思った”と判断したとの報道が出ていますが、これは単なる希望的観測をいっているのではなく、こうした世界的な実情あってのことなんです。確かに、自衛隊は軍隊ではない。でも実質、軍隊です。防衛省に格上げにもなりました。それなのに、何らそうした実態を考慮せず、当然のように海上衝突予防法で論じられても……。大きな声ではいえませんが……」(防衛省筋)
だが、この程度の本音に驚いていてはいけない。
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- 2008/03/04
- 執筆者: Yamaoka (4:53 pm)
<記事紹介>「石破防衛相の責任と隠し続けたい“恥ずかしいこと”」(本紙・山岡コメント。「週刊朝日」3月14日号)

イージス艦のなかで禁止されている、あるいは、軍隊といっていい性格を思えば本来禁止すべきことが罷り通っているようだとの内容。
すなわち具体的には、私的な携帯電話使用(メール)、バクチ(トランプによる)、飲酒である。
この実態を暴くことで、自衛隊がいかに弛んでいるかクローズ・アップ。そんなことだから今回の事故も起きたとのでは、というわけだ。
本紙はそもそも専門外だが、今回事態を憂える防衛省内事情に精通する人物があえて証言してくれたことから、これまでに3回記事にしている。その関係から山岡が取材を受けた。そして、バクチに関しての部分がコメントになっている(写真=記事の黄色マーカー囲み部分)。これは禁止どころか、「常習賭博及び賭博場開張等図利」の刑法犯に抵触する可能性だってある。
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- 2008/02/28
- 執筆者: Yamaoka (2:56 pm)
イージス艦衝突ーー密かに公安が動いていたとんでもない理由

そんななか、仰天すべき情報が入って来た。
わが国公安が、未だ行方不明の「清徳丸」の2人につき、事故当初、ある可能性もあるとして身元調査などを行っていたというものだ。
誤解の無いように最初に断っておくが、その可能性はほどなく消えたという。
だが、未だ防衛省内ではその疑惑はくすぶり続けているという。
その驚くべき、公安が抱いた“疑惑”とは……。
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- 2008/02/26
- 執筆者: Yamaoka (5:34 pm)
「イージス艦衝突――見張り員の判断で報告しないことなどあり得ない」

そうしたところ、その後、12分前に確認した見張り員は、しかし、「漁船が避けて通る」と判断し、その件がレーダー員に伝わらなかった可能性があるとの情報が大手マスコミで報道されている(写真左記事=「毎日新聞」2月23日。右記事=「日経」2月22日)。
確かに、1見張り員の過失にしてしまえば、組織としてはダメージは少ないだろう。
だが、軍隊において、見張り員は一つのコマに過ぎない。その見張り員が勝手に「漁船が避けるだろう」と判断して情報を伝えないということなどあり得るのか? それでは軍隊組織そのものが成立しないのではないか?
そこで再度、前回のプロ中のプロに意見を求めてみた。結論は「あり得ない」というのだが、その証言はさらに衝撃的なものだった。
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- 2008/02/22
- 執筆者: Yamaoka (2:36 am)
イージス艦事故ーー居眠りor世間話で伝令届かず? プロが推理する衝突の真相

この時点であたごが回避行動をとるか、サーチライトで漁船を照らし、同時に何らかの音を発する(警笛を鳴らす)といった適切な行動をとっておれば、両船は約8・9?離れていたというから、両船の速度からして問題なく衝突は回避できたことになる。
だが、現実には衝突した。
常識的に考えれば、あり得ないことが起きたわけだ。
では、なぜ衝突したのか。
いくら何でも、目視しながら、無視したなんてことはあり得まい。
すでに大手マスコミでは、何人もの専門家と称する者がその原因をコメントしている。だが、本紙に見解を明かしてくれたのはイージス艦にも精通したまさにプロ中のプロ。防衛省側は誰も外部に見解を明かさないが、そのプロが、少なくとも現状、これが彼らの統一見解と言い切る推測される原因とは……。
一言でいえば、まさに「弛んでいる」としかいえない衝撃の内容だった。
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- 2008/02/16
- 執筆者: Yamaoka (7:53 pm)
<講演紹介> 「髭(ヒゲ)隊長の陰謀」(ジャーナリスト・林克明)

その佐藤氏は、最近「自衛隊の海外派兵の超法規的実力行使」を当然とし、「それによって現行自衛隊法によって処罰されるなら本望である」と公然と発言している。
1988年、当時の来栖統幕議長が全く同様な発言をし、金丸信防衛庁長官によって即日更迭された。だが、今回は問題にもされない。
佐藤氏の先の参院選立候補は、これまでの防衛省出身者のそれとは意味が違う。肥大した防衛族、家族を一丸とする勢力は何を企図しているのか。その選挙運動はどんなものだったのか。最近、『トヨタの闇』を著し、ベストセラーとなった、フリージャーナリストの林克明氏が報告する。
【日時】2月17日(日)午後1時半?4時半
【場所】渋谷区神宮前穏田区民会館集会室
JR原宿駅6分、地下鉄明治神宮前駅2分
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- 2008/02/15
- 執筆者: Yamaoka (6:09 pm)
ロシア利権と「千年の杜」を繋いだ久間章生元防衛相。石原都知事は困惑?

その席に久間章生元防衛相(写真の青線囲み人物)がいたのは、日本の国会議員などで構成する「ソチ冬季オリンピック協力委員会」の会長を務めるのが久間氏なのだから、当然といえば当然なのだ。

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