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本HPは6月22日(金曜日)を持って完全移行します!

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それと同時に料金体系も一新。個人に関しては月額800円(+税)のクレジット決済のみに統一します。法人に関しては料金体系は従来通りで、銀行振込も可能です。

したがいまして、有料講読入会も6月22日(金曜日)以降は、新しいHPの方でお願い致します(このHPからの入会は絶対にしないで下さい。万一、誤って入会されても返金致しかねます。)

もちろん、すでに入会いただいている方におきましては、最大1年間、このHPは閲覧専用のために残しますし、その間の新規記事も新しいHPと並行し掲載することで不利益を被らないようにしますのでご安心下さい。

本紙「アクセスジャーナル」をいつもご覧いただき、本当にありがとうございます。
これを契機に利便性、セキュリティー、そして記事内容もさらに向上させて行きますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

最新エントリ
  • 最新エントリ配信
  • 2020/04/06
  • 執筆者: Yamaoka (1:02 am)

≪連載(177回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月6日〜4月10日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は17,820円と、先週比−1,569円安(前稿比+2845→ ▲878→ ▲3318→ ▲393円→ ▲2245→ ▲301→ ▲140→ +623→ ▲622)だった。
 3月31日の年度末には19,336円と、3月25日につけた戻り高値19,564円に迫る場面があったが、日銀の簿価(19,500円)あたりで急速に伸び悩んでしまった格好で嫌な雰囲気。
 日経平均CFDを見ると、夜間取引で17,724円と−100円の小幅安で戻ってきたが、週末は新型(コロナウイルス)関連で、尽きることない悪材料が出続けているので、月曜日の日経平均株価の寄り付きはこの17,724円を上回るか? それとも下回るか? で、相場の強弱を判断するしかないだろう。基本的には、週末にはリスク回避の売りがでているだろうから、普通なら月曜日の寄り付きは強くなってしかるべきだが。
 また、NYダウは、週間で−585ドル安(※+2463→ ▲4012→ ▲2679→ +456→ ▲3583)。米国は新型肺炎(コロナウイルス)の蔓延が止まらず、普通ならパニックになってしかるべきだと思うが、日本株に比べてみれば株価指数は大きく崩れない。
 しかし先週は、前述の通り、週間で−1569円安。売買代金も減ってきており、動意が感じられない1週間だった。特に週末にかけて木曜日・金曜日は出来高が大きく減ってしまっており、金曜日は2兆3886億円の商いと、たいへん心細い有様。現段階で多くの投資家は「相場が本格的に戻る」とは思っていないようだ。それもそのはず。世界では77億人の人口のうち39億人までもが、外出制限の規制の対象になっているという。実態経済はメチャメチャで、いまだ立ち直りの兆しすらみせていない。
 そう、先週も「新型肺炎」(コロナウイルス)の感染拡大はまるで止まっていない。
 まずは3月11日に、全土で飲食店などの店舗を2週間閉鎖し、移動制限が発令されたイタリアからみていく。25日+5879人増加→ 26日+5210人→ 27日+6153人→ 28日+5959人→ 29日+5974人→ 30日+5262人→ 31日+4050人→ 1日+4053人→ 2日+4782→ 3日+ 4668人→ 4日+4585人→ 5日+4805人(※現時点で124,632人の感染者数)。専門家によるとピークアウトしているということらしいが、イタリア人の実感では、せめてデイリーで3000人を切るくらいまで罹患者数まで落ち着かないと、心の震えは止まらないはずだ。
 そして感染の爆発的感染に至った米国は、25日感染者+8591人増→ 26日+14156人→ 27日+16643人→ 28日+19025人→ 29日+19818人→ 30日+19143人→ 31日+20883人 →1日+24914人→ 2日+27089人→ 3日死者+28851人→ 4日+32885人→ 5日33787人(※合計感染者数312,245人)と、現在が最高値だ。死者の数も右肩上がりで、5日に合計+8503人となっている。こちらは、半狂乱となってしかるべき状況。ただ、この直前にもインフルエンザにより、2ヵ月間で1万4000人程度の死者がでていることはご愛敬だ。
 そして世界の感染者数も、25日+39788人増(死者+1720)→ 26日+41357人(死者+2208)→ 27日+48407人(死者+2392)→ 28日+62402人(死者3156人)→ 29日+62963人(死者+3460人)→ 30日+58216人(死者+3147)→ 1日+57579人(死者3297人)→ 2日+72511人(死者4192人)→ 3日+72618人(死者4923)→ 4日+75620(死者4790人)→ 5日79029人(死者6657人)と感染者・死者ともに現時点が最高値であり、収束など夢のまた夢。
 我が国・日本に関しても、24日まで1日10人台だった新規感染者数は、25日〜27日に連続で40人を越え、28日は突如+104人に増加→ 29日+194人→ 30日173人→ 1日+225人→ 2日+203人→ 3日236人→ 4日318人→ 5日336人と増え続けている。
 米国の感染者数は、3月10日までの合計で1000人足らずであったが、4月5日現在で、312,245人の約312倍になった事実を重く受け止め、安倍総理は「首都閉鎖のロックダウン(住民の経済活動の制限)」を決断するか? に日本株の焦点は移ってきたとみていいだろう。
 今週のストラテジーをまとめたい。
 まずは米国だが、ニューヨーク州のクオモ知事は4日の記者会見で、同州での「感染ピーク」は4〜8日後になるとの見通しを示している。まず今週は、この見通しが正しいのかジャッジする作業が一番大事だろう。米国での最大の感染地であるNY州での感染ピークアウトは、世界の株式市場に与える影響が極めて大きい。いずれにせよ、今週は買いで入るのはまだ早い可能性が濃厚だ。
 また、このところ株式市場を騒がせている、米国の「週間新規失業保険申請件数」。先々週は328万件、先週は665万件だったが、今週9日のコンセンサスは500万件と高水準。ただ、米国の民間雇用者数は1億3000万人で、サービス業に従事しているのは84%。そのうち娯楽・宿泊・外食に従事するのは約1700万人だというので、ドラスティックに人を削減する米国企業だとしても、さすがに9日あたりでそろそろいったんの打ち止め、となりそう。

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  • 2020/03/30
  • 執筆者: Yamaoka (1:20 am)

≪連載(176回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月30日〜4月3日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は19,389円と、先週比+2845円の大幅高(前稿比▲878⇒ ▲3318→ ▲393円→ ▲2245→ ▲301→ ▲140→ +623→ ▲622)だった。しかし、日経平均CFDは夜間取引で18,770円と−619円安で戻ってきている。3月期末の配当落ちがあったため、実質−400円安程度だろうか。
 また、NYダウは、週間で+2463ドル(※▲4012⇒ ▲2679→ +456⇒ ▲3583)の大幅上昇であったものの、新型肺炎の感染が爆発的に伸びてしまっている米国よりも、日本のほうが明確に戻りが強いようにみえる。
 ただ先週は、週間で+2845円の大幅高であったにもかかわらず、現物・先物ともに売買代金が減ってしまっているのは気がかり。また木曜日、金曜日に3月期末の配当権利を取りに来る資金の流れは一定程度は感じたものの、売買代金が大きく膨らみリスクオンとなっている気配は微塵も感じなかった。まぁ、だれも本格的に株式相場が底入れを完了し一気に戻るぞとは考えていないのだろう。筆者も、先週は月曜日と火曜日の前場に「アドバンテスト」(6857)と「村田製作所」(6981)を買い込んで、木曜日の急落相場にかなり肝をすり減らしながらも、金曜日の前場の寄り付き近辺での大幅高局面でリカクした。たった1日、金曜日さえ我慢してホールドすれば配当金が確定するにも関わらず、毎週末のNYダウの暴落と、週末の感染拡大のバッドニュースを見過ぎてしまったため、持ち越す判断はできなかったのだ。
 そう、ここからは結果論だが、来週の相場見通しは、すでにかなり暗いものになってしまっている。
 こう記すのは、気分が滅入りそうな「新型肺炎」(コロナウィルス)の感染拡大が止まらないからだ。
 当初筆者は、イタリアなど先駆して感染が拡大していた国家が、3月11日に全土で飲食店などの店舗を2週間閉鎖し、移動制限が発令されたことで、どれだけイタリアが陽気な国家気質であっても、感染拡大が収まるだろうと予測していた。それが現在、感染者の爆発的な増加には至ってはいないものの、→25日+5879人増加 →26日+5210人増加 →27日+6153人増加 →28日+5959人増加 →29日+5974人増加で合計92427人の感染者と、高水準で横ばいとなっただけで、まるで予断を許さない状況だ。
 米国に至っては、25日死者数768人(全体感染者55041)+8591人増加→ 26日死者数1050人(全体感染者69197)+14156人増加→ 27日死者数1297人(全体感染者85840)+16643人増加→ 28日死者数1707人(全体感染者104865)+19025人増加→ 29日(全体感染者124693)+19818人増加と、収まる気配どころか、現在拡大中にしか思えない。
 世界の感染者数も、25日+39788人(死者+1720)→ 26日+41357人(死者+2208) → 27日+48407人(死者+2392)→ 28日+62402人(死者3156人)で合計569,467人と拡大ペースを速めている。これだけ世界各国、感染抑止の取り組みを強化しているにもかかわらず、世界全体で見た場合は特に感染拡大の収まる気配を感じないのだ。
 我が日本に関しても、ここにきて明らかに変調をきたしている。24日までは1日10人台だった新規感染者数は、25日〜27日に連続で40人を越え、28日は突如+104人に増加し、29日10時時点で新規感染者数が+194人と激増している。東京都も63人の新規患者を出したが、これは永寿総合病院の関係者が半数近くを占めるものの、4割は感染経路不明だという。PCR検査数が直近、特に大きくは伸びていない中(日に2000件以下)、感染者数だけが伸びている事実は重い。厚生労働省のクラスター対策室は、東京都での試算を発表しているが、4月2日〜4月9日までにデイリーで+320人を想定していることも大きい。なんの対策も打たなければデイリーで+530人になるとの試算もでている。米国の感染者数が、3月10日までは1000人足らずであったのに、2週間と5日で124倍になった事実が、日本に重くのしかかるのだ。
 よってここからは、オリンピックの延期も決まった今、安倍総理がいつなんどき、「首都閉鎖のロックダウン(住民の経済活動の制限)を決断するか?」に日本株の焦点は移ってきたとみていいだろう。

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  • 2020/03/23
  • 執筆者: Yamaoka (2:28 am)

≪連載(175回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月23日〜3月27日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は16553円と、先週比−878円安(前稿比▲3318⇒ ▲393円→ ▲2245→ ▲301→ ▲140→ +623→ ▲622)。
 ただ、日経平均CFDは夜間取引で17,192円と、NYダウCFDが−1061ドル安だったにもかかわらず+639円高で戻ってきている。これは円安パワーもあったことだろうが、相場立ち直りの兆しと受け止めたい
 また、NYダウは、週間で−4012ドル(※▲2679⇒ +456⇒ ▲3583)の超特大大幅安だった。
 本日は、相場見通しをする前に1つ申し上げておきたいことがある。株式投資で資産を築こうとする過程で、信用取引を駆使する読者諸兄は多いものと思われる。信用取引は、基本的に3.3倍程度のレバレッジを掛けられるが、こうしたレバレッジが高い取引になっている方は、「購入した株式が買い値から〇%下がった時点で、何があっても損切りする!」というマイルールを決めないとダメだ。信用取引は悪魔の取引であり、相場が堅調な時は高パフォーマンスが期待できるが、仮にレバレッジ3倍で全力買いをしていた時に株価が3割下がってしまったらそれだけでほぼ破産である。
 そもそも上がると思って買っていた株が、下がってしまっている時点で、その投資判断が間違いだったということ。こういう時はいったん損切りし、頭をクリアにしてから、その後冷静に、それでもまだ買えると判断したなら翌日に買えば良い。
 よくあるパターンとして、今回の新型肺炎相場でもそうだったように、相場が下がり始め含み損になりそこから急落すると、たいていの投資家の頭の中では「これはいくら何でも下がりすぎ」という、自らのポジションを正当化しようとする心理的バイアスが強まってしまい正常な判断ができなくなる。一度こうなると、それまでにどれだけ稼いでいようが、確実に相場を退場しなければならないほどの損失を追ってしまうため、ロスカットポイントはかならず決めて取引をしてほしい。筆者は、過去の苦い経験から、買い値から7%下がったらそこで強制的に取引を終えられるように、購入した後は逆指値を掛けっぱなしにして取引に臨んでいる。
 また、一時的にでも大きく資産を増やすことができたなら、待機資金として「現金で3割」は持っていてほしい。そうすれば今回のような暴落時に、底値で買える可能性がでてくるので、それまでの負けがチャラどころか、大きくプラスに持っていくことさえできる。ようするに大暴落相場は、それまでの悲しい損切り分をチャラにし、そこから経済再生の波で一生働かなくても良くなるようなチャンスが約束されるものだと認識してほしい。得てして相場は、ボラティリティを求め、何事も過剰に反応しがちな性質を持つため、いかなるポジションにおいても絶対的な勝利は望めない。ただ、今回のような大暴落ともなれば、かなりのエッジで上方向のバイアスが働き、誰でも大きく勝てる相場がやってくる。そういう時に買えないということがないように心がけてほしい。
 さて、先週までの状況をまとめたい。
 まずはPERの観点から。「日経平均」の予想PERは3月19日(木)に10.76倍となった。特に3月19日(木)は一時、2018年12月25日につけた大暴落時の10.71に並んだ。確かに、過去最低はリーマンショック時につけた日経平均PER9.53倍だというだが、今回の新型肺炎(コロナウイルス)による景気後退は、リーマンショック時のような経済の根幹を折る金融危機と同じだとは思えない。アベノミクス時の最低PERが11.94倍だったことも鑑み、いったんここらで下げ止まりの可能性が出てきた、と判断したい。
 またPBRに関しては、前稿でも記したが、リーマンショックの際に0.83倍あった。現在は0.84倍と、底入れを示すシグナルとしてはこちらのほうが適当だろうか!
 また3月2週目の海外勢の売買動向をみると、現物の売り物が大量に出ただけで先物はさほど売っていない(※テクニカルの項後述)。逆にマザーズなどは買われている。これは、海外勢がここからの急落を予期していないことになる。
 先週3月19日(木)の空売り比率をみても41%と平時に戻っていた。さすがに、ここから売り崩して一儲けするのは困難だという証拠になっている、と感じている。先週の19日の地合いは何かが壊れたような売りがでてきていて、地合いがまともではなかったことも付け加えたい。この日はこれまでスター銘柄と囃し立てられ買われ続けていた半導体の大型株が、大急落していたこともある。また東証REIT(リート)指数が、もはやアベノミクス前の時点まで逆戻りとなる大暴落となっていた。東証REITに上場する銘柄の半分近くはストップ安だったのだ。

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  • 2020/03/16
  • 執筆者: Yamaoka (4:21 am)

≪連載(174回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月16日〜3月19日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫  
 先週末の日経平均株価の終値は17,431円と、先週比−3318円安(前稿比▲393円⇒ ▲2245→ ▲301→ ▲140→ +623→ ▲622)の超特大安。ただ、日経平均CFDは夜間取引で18,033円と、+602円高で戻ってきており、普段なら大きめの反発だと喜べる状況だ。かたやNYダウも、前稿で−2679ドル(※+456⇒ ▲3583ドル)のまたしても大幅安だった。
 先週1週間、そして金曜日の世界の株式市場はむごたらしく、株式市場の終わりを予感させるほどのクラッシュが訪れた。幸い金曜日は、すさまじい出来高を伴い(※テクニカルの項で後述)、日経平均株価指数先物の底16,480円が確認され、現物のほうはメジャーSQの混乱もあったものの16,690円と先物の安値を割り込まず反転して引けたことで、今週からは自律反発の動きが出てきそうだ。
 先週の週間での下落幅はリーマンショックを越えた。リーマンショックでの最低PBRは0.80倍であり、いま現在のPBRは0.84倍だということは、安値近辺ではこの最低PBRにぶち当たったわけで、さすがに今週は下げ一服が見込めそうだ。ただ、週末にはスペインでも国家非常事態宣言が発令されており、新型肺炎(コロナウイルス)と株式市場との闘いは、まだ終息に向かっていない。週明けに、反発ムードが弱ければ、すぐさま2番底に向かいかねないので、充分気を付けたい。
 今回の暴落をテクニカルで分析してみると、まず(1)日経平均の25日移動平均乖離率では、直近最安値の2018年12月25日の終値で、−10.9%の乖離率を記録していたが、先週の3月13日前引けで−23%。通常の相場だと−10%で、底入れの強いシグナルだということで今回の下落のパワーがわかるものの、行き過ぎた暴落だったこともわかる。
 次に東証1部市場の新安値銘柄数で考えると、平時の底入れサインは500社程度であるところ、2018年12月25日は1586銘柄、今回3月13日前引けでは1690銘柄ととんでもないことになっていた。
 米国のVIX指数に関しては、先週金曜日は反発局面であっても、じわじわと上昇を続ける嫌なな雰囲気の中、一時77.57をつけて、大引けに57.83までしか下がっていない。過去3年間の平均推移は15-17%の間に収まっており、この指数が高止まっているとろくなことにならない。過去のリーマンショク時は一時的に89.53をつけて、なかなか50を下割らない展開の中、下値を切り下げた事実を肝に銘じ、リバウンドを取るにしても40台まで落ちてこなければ日を跨がない取引を選択したほうが無難だろう。
 また日経平均やS&PなどのPERも、2018年の12月25日の水準に並んだ。これはテクニカルの項で後述する。
 もう1つ。新型肺炎(コロナウイルス)以外にも、今回の株式市場の下落に大きく寄与している商品がある。それは原油。この下げてきている背景は割愛するが1バレル28ドルを割り込む。またはこの30ドル程度が長期化すると、米国のシェールオイル関連企業の採掘コストが30〜40ドルと言われていることもあり、関連企業の破綻が相次ぐことが懸念される。そうなれば、原油を金融商品として含有するハイイールド債権を保有する米国銀行やヘッジファンド、そして日本金融機関(大手・地方銀行)へのダメージが、決算時に間欠泉のように吹き上がる。日本企業は、2018年9月末時点でこれらの金融商品を34兆2870億円と最高水準に保有しているという記事があった。特に農林中央金庫が7兆9000億円、三菱UFJは2兆4733億と大量保有が確認されているので、リバウンド局面では銀行は、選択肢から外したほうが無難だ。

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  • 2020/03/09
  • 執筆者: Yamaoka (12:34 am)

≪連載(173回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月9日〜3月13日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫  
 先週末の日経平均株価の終値は20749円と、先週比−393円安(前稿比▲2245⇒ ▲301→ ▲140→ +623→ ▲622→ ▲214円→ +190円→ +194→ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)と続落した。日経平均CFDは、夜間取引で、新型肺炎蔓延の影響で続落し20,435円と下がっている。
 かたやNYダウは、前稿で−3583ドルもの大幅安だったこともあり、週間で+456ドル高となっている。
 先週の筆者の売買であるが、買いは見送って、先週金曜日の午前中に、日経平均株価が直近ザラ場安値である20,834円を下抜けてしまったため、再度リバウンド狙いで保有していた大型株を全部投げて身軽になった。この取引で少しの損失がでたが、買い余力がかなり生まれたため、今週は俄然、買い目線で挑む所存だ。
 こう考えるのも、金曜日の夜間のNYダウなどの米国市場が比較的強かったため。すでに、3月5日(木)の米国寄り付き前には、カリフォルニア州で非常事態宣言が出され、事態の好転は望めず、しばらくは感染拡大待ったなしの状況であることを鑑みると、金曜日のNYダウを始めとした米国株は、年初来安値を下回る可能性がかなりあったと言える。それでも米国株が週末金曜日で、土日に感染拡大でBadサプライズが出る可能性が高かったにもかかわらず、切り返したことは注目に値する。そもそも、場の終盤の最終局面では、VIX指数は54.39と近年の最高値まで上昇していたのだ。そこから41.94まで引けにかけて下がったことは安心感を生む。
 これで週末金曜日の切り替えし現象は2回目となったが、今回の方がNYダウ全体の売買代金が少なく安心して見ていられた。もう、リスク回避一辺倒の動きではない。
 今週のストラテジーへと移りたい。週明けは、NY州が3月7日(土)に出した米国2回目となる非常事態宣言(新型肺炎感染者が76名)を受けて、どう寄り付くかだ。金曜日の夜間取引で、日経平均株価先物は一時20,210円まで下落している。このラインは極めて重要だ。※そもそも日経平均CFDは、3月1日(土)に先物でつけた最安値20,460円を下回っている。

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  • 2020/03/02
  • 執筆者: Yamaoka (4:21 am)

≪連載(172回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月2日〜3月6日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫  
 金曜日の夜は、結果的にだが徹夜となり「世界の株価」を見るはめになった。が、そこで、すごい光景をみることができた! 金曜のNYダウは出来高が異常に多く、パニック売りの様相を呈し、場中AM4:30に、パウエルFRB議長の緊急声明で「経済を支援するために適切に行動する」との発言があっても、小反発後、チャートに小山ができるくらいの効果しかなく、その後は下値を切り下げそうな勢いとなり、絶望の淵に立たされていた。
 AM5:30になり、筆者としてもまるで反発しないNYダウにかなり嫌気がさしていたものの、指標においては、ほとんど底入れを示唆していたため、さすがに最後は「多少リバウンドするだろう、月の入れ替わりの需給もあるだろう」と奮い立ち、最後まで見きることに。そして訪れたAM5:50。なぜか、引け間際であるのに出来高が急減したかのような緩慢な動き方になった刹那、そこから明確に上がりだした!
 ただ、AM6:00が大引けのため、「もう遅いだろ…」と厭世的な気持ちで見守っていたが、そこから一気に10分足らずで、+530ドル近い大反発をみせ、場中の高値近辺まで大リバウンド。その後の時間外取引でも、出来高がないまま上昇し続け、結局NYダウは、最安値から1010ドルもの大リバウンドを見せたのだ。
 率直な感想として、これは信じられない動き方で、売り方にはあまりにむごい仕打ちになったことだと感じた。確実にかなりの売り玉が取り残されてしまっているため、今週はリバウンドから相場が始まりそうだ。
 そんなこんなで、先週末の日経平均株価の終値は21,142円と、先週比−2,245円(前稿比▲301⇒ ▲140→ +623→ ▲622→ ▲214円→ +190円→ +194→ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)と崩落的な暴落となった。日経平均CFDも21,121円と小幅安だ。かたやNYダウは、週間で3,583ドルもの大暴落となっている。
 今週は、株式投資で生き残るための、「金科玉条」から始めたい。
(1)VIX指数20越え
 この指数が20を越えたら、下回るまでは一時的にポジションを縮小しなければならない。
 20を超えるとリスクパリティファンドが、売りを開始しやすい。
(2)日経平均とNYダウの直近安値に注意
 当たり前だが、このラインを下回ると、需給の観点から暴落となりやすい。今回は日経平均、NYダウともに祝日・月曜日にこれを下回っている。
(3)米国のSQ
 毎月、第2週の金曜日の日経平均SQも気をつけなければならないが、米国の株価に世界の株価が連動することから、米国のSQは絶えず頭に入れておかねばならない。現物や信用玉などよりも、オプションや先物の玉のほうが、圧倒的に高レバレッジなため、これが抜けるSQ後には、株価の動きが一方的に振れやすい。
(4)移動平均線の収斂
 今回は、日経平均株価に見られたが、これが収れんしてくると、上下に動きが加速しやすいので意識したい。また200日線を下回るような弱い動きの時は、株価はそこから加速度的な動きとなりやすい。
 先週の筆者のトレードを振り返ると、今回は、(1)が月曜日に起こったため、保有する大型株を半分損切で処分した。また200日線を下回った木曜日に、値持ちがよかった大型株を全部損切して、小型株だけ残した。
 筆者は残念にも、マザーズ先物をある程度保有したこと、また小型株の下げもひどかったことから、かなりの含み損となっているが、幸いにも上記の理由で多少の余力があったため、金曜日の引け間際に日経平均の先物を少し買うことができた。
ただ、点数をつけるなら30点くらいのトレードだろうか。
 いまは、新型肺炎(コロナウイルス)の蔓延ぶりを、目を皿のようにして見守るつもりだが、そんなことよりもNYダウが出来高を伴って上げ始めるようなことが起きるまでは、全力投資とならないようなポジションを取る考えだ。

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  • 2020/02/25
  • 執筆者: Yamaoka (2:24 am)

≪連載(171回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月24日〜2月28日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は23,387円と、先週比−301円(前稿比▲140⇒ +623→ ▲622→ ▲214円→ +190円→ +194→ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)もの下落となった。
 その夜のNY市場は、引けSQであったものも崩され−228ドル安となる28,992ドルで終わり、先週比−406ドル安。もちろん日経平均CFDも23,214円と連れ安し、週間では実質で−474円もの大きな暴落となったわけだ。そして、週明けの月曜となる24日AM9:00現在、日本は休場であるものの日経平均CFDは突如、大暴落となる22,800円をつけ、夜PM20:00の段階では、22,340円ラインの−1000円安の超大暴落となってしまった。この暴落のわかりやすい説明はいまのところでてきておらず、とにかく今後は「米国のSQ後には気をつけろ!」ということだろう。
 先週を振り返ると、筆者の想定よりも地合いが悪かった。特に、週の後半からは地合いがはっきりと悪くなった感がある。日本株は、水曜日から突如として円安になったにもかかわらず、株価浮揚につながらなかったことが分かりやすい兆候であったといえるだろう。そもそも、1円の円安となれば日経平均株価は200円以上上昇するのが常である。加えて先週の米国のSQが終わったことで、買い支えの力が働かなくなり、需給が緩んで、いまお伝えしたような株価指数まで落ちてしまっているのだろう。
 さっそく今週のストラテジーへと移りたい。新型肺炎は致死率だけみれば、大きな脅威ではないように思えるが、経済への影響はすこぶる大きい。なにせ1人の患者がでただけで、会社や工場の稼働が止まっている様子が散見されているのだ。これがジワジワと世界各地に蔓延するだけで、世界中の生産が止まってしまう。株式市場は、死者数ではなく、この実体経済に与える影響の度合いをいまごろになって気にし始めたということだろうか!?
 日米ともに、今年に入っての安値を割り込んでしまったので、これは弱い!と素直に認めざるを得ない。日経平均株価は2月3日につけた22,776円を割って、NYダウに関しては1月31日が安値で28,170円だが、現在のところこれを少し割り込んだあたりでもみ合っている。為替に関しては、このリスクオフの段階でも111.247円と円安基調を崩していないのが救いだが、これもいつまでもつかは予断を許さない。
 今週は、200日線である22,194円を一回は試しそうだと言っていいだろう。ここで余力のある方は、「NF日経レバレッジETF(1570)」や、買いで先物のエントリーは充分意味がある投資だと思う。ただ、根本的に新型肺炎の蔓延が止まり、経済がもとに戻る兆候がでてこなければ、本格的な買い主体の様子見は続きそうだ。 最後に今週以降のストラテジーを記して終わりたい。日銀短観(12月調査)で見るに、大企業・製造業の2019年度の下期想定為替レートは1ドル106円90銭。現在はこの水準を大きく上回っており、これは輸出主体の企業業績に効くだろう。 また、足元の2019年10〜12月期の東証1部決算が終わったが、経常利益は前年同期比−9.1%減だったようだ。昨年末は、市場予想は+1.2%程度であったので、大外しもいいところ。通期業績の下方修正は1兆4800億円、上方修正を除くと7700億円のマイナス予想。ただこれは新型肺炎の影響を考慮しておらず、現在のところ2020年3月期通期決算はこのまま−9%減益の見通しであるものの、確実にこれを下回る決算にお目にかかるだろう。
 上記の企業業績を折り込んで、しばらくは強い反発が期待できないことから、現在の株価先物指数は暴落している。ただ、ここからは世界各国が協調して景気対策がどんどん出されることは確実だ。新型肺炎のおひざ元の中国などは、中国人民銀行による利下げを含め、毎日のように景気対策が打ち出されている。そもそも中国での新たな感染者の増加数も当初は3000人を超えるような罹患者数だったものが現在は1000人を大きく割り込むようになっているのだ。

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  • 2020/02/17
  • 執筆者: Yamaoka (12:47 am)

≪連載(170回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月17日〜2月21日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は23,688円と、先週比−140円(前稿比+623⇒ ▲622→ ▲214円→ +190円→ +194→ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)の下落となった。ただ水曜日の夜間には、NYダウが高値ブレイクとなる29,569ドルがあって、これに引っ張られるように日経平均先物も24,000円を越えていただけに、すんなりと上値を追う展開とならなかったことには、遺憾の念を抱かずにはいられない。
 というのも、14日(金)の夜のNYダウの場中には、クドロー米国家経済会議委員長(=横写真)がFOXテレビのインタビューで、「中間所得層向けに10%の減税を検討する」と発言していたにもかかわらず、NYダウは3連休前もあってかたいした反応すらしない始末。
 しかし、こういう大統領選挙前の分かりやすい景気浮揚政策を期待していた筆者にとっては、これで株価が反応しなければ、とたいへん不安な胸中となったのも事実だ。具体的には、「一部の減税措置の恒久化を含め9月に公表される」、と話したようだ。想像してみてほしい。日本でこんな政策はありえない、といって言いくらいの破格の景気対策であることは間違いないのだ。
 現状では、前稿までのNYダウは29,408ドル(※木曜)が最高値だったので、NYダウはこのもみ合いをブレイクして再度、高値を奪取できる体制にまだあるとみている。金曜日夜間の日経平均先物は、NY市場の3連休を控えてリグい売り優勢の相場付きとなり弱含むも、終盤の深夜にはNYダウが29,398ドルまで盛り返したことで日経平均CFDも23,553円とだいぶ踏ん張って戻ってきている。筆者は、まだ相場は終わってはいないと判断している。
 しかし先週は、新型肺炎(コロナウイルス)に関して、「やっぱり一筋縄ではいかないなー」と感じた市場関係者は多かったはずだ。12日AM8時過ぎに、中国で同肺炎の感染者数が激増したニュース(検査方法の厳格化)がでて、日経平均先物は動揺し一気に高値圏から崩れ落ちた。
 ただ筆者は、新型肺炎(コロナウイルス)の相場への影響がでるのは今週までだと考えている。そもそも、こういう類の疾患は、気温が上がると死に絶えるもの。だいたいが、冬に活発化される風邪のウイルスなので、2月末から3月に入る頃には自然に終息するというのが当たり前の考え方だ。「東京五輪にまで影響が出る!」と言っている筋がいることは事実だが、正気の沙汰とは思えないでいるのだ。日本にしても、東京は2月としては65年ぶりとなる4日連続の15度超えで、翌日である日曜日は、全国的に雨マークにもかかわらず最高気温は13度。週明けの月曜日も穏やかな天候となる予想だ。
 また中国国営の医薬品メーカーが、新型肺炎(コロナウイルス)から回復した人の血液に抗体があることを突き止め、この「血しょう」をもとに製造した薬を患者に試験的に投与しているとのこと。「明らかな回復傾向が出る」と発表しているので、これには大いに期待したい。非常にありえそうなことであり、週明けの相場が始まる頃には真贋がわかってくるだろう。
 よって筆者は、今週からの相場も基本的には上目線で見ている。そんな中、気になるのは、いまがちょうど決算が一巡したばかりの材料難の時期となることだ。
 また、先週の11日、パウエル議長は議会証言で、「市中銀行が中央銀行に預けている準備預金が潤沢になれば、短期国債の購入を減額(※現在月間600億ドル)する」との考え方を示している。こちらのほうが、わかりやすく株式市場に悪影響がでそうだが、幸いにも発表翌日の木曜日にNYダウがしっかりと反発していたことから、まだ金余りのバブル相場は継続すると考えている。具体的には、2019年10月から続けている資金供給を4月〜6月まで続けるものの、以降は縮小するという内容だった。株式市場は、昨年10月から突如、暴騰を開始した経緯があり、はっきりとした世界景気の回復傾向がでてこなければ、どう考えても4月近辺からは上値が重たくなる、とみておきたいところ。

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  • 2020/02/10
  • 執筆者: Yamaoka (1:05 am)

≪連載(169回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月10日〜2月14日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
  先週末の日経平均株価の終値は23,828円と、先週比+623円(前稿比▲622⇒▲214円→ +190円→ +194→ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)の大爆騰となった。その後NYダウは、29,408ドルの史上最高値更新(※木曜)が行き過ぎだった観がでたのか、日経平均先物も23,687円まで押し戻されてしまっている。
 先週は月曜日に、中国人民銀行による18.7兆円もの資金供給が相場に効き、その後も新型肺炎(コロナウイルス)の被害は拡大を続けたものの、米国の経済指標であるISM景況指数が、製造業・非製造業ともに良く、雇用統計も力強い結果となったことで、相場は、一気に楽観ムードとなった。
 特に1月ISM製造業景況指数は、生産、新規受注、輸入のいずれもが50を越えてきており極めて強い形となった。昨年に米中貿易摩擦がひと段落し、これまで不透明感のなかで生産活動を見合わせていた企業の設備投資などの企業活動が再開された証で、雇用統計も同義であろう。そしてこの流れはもちろん米国だけではなく、世界的な潮流となり景気を押し上げそうだ。今後2月の景気指標などは、中国の新型肺炎の影響がでてくることは必至だが、前述したような動きが確認されたため、今後の先行きは明るい。
 日本の株式市場に関しても、前週の新型肺炎(コロナウイルスショック)で大暴落となって週明け月曜日を迎えた際に、先物での出来高が極めて大きくなり株価指数は止まった感がしっかりと出ていた。その後、木曜日に日経平均株価指数が+554円高となった際にも、大きな先物の買いが入って出来高を押し上げていることが確認できた(※テクニカルの項で先物売買参照)。よって、相場は直近の最高値圏を上抜き、上昇を開始する蓋然性が大いに高まったといっていいだろう。
 ただ、新型肺炎(コロナウイルス)の猛威は消えていない。感染者は爆発的にではなくジワジワ毎日一定数ではあるものの増えており、当初2月11日〜13日あたりまでと想定されていた中国での企業活動の再開が長引きそうだ。また、まだ公になって1ヵ月程度にもかかわらずSARSの死者774人を越えてきたことにも警戒感を強めたいが、そもそも感染者の数自体がこれまでの新型疾患よりも多いこと、実態部分でまだ未知な部分が多いことから、経済への悪影響が心配される。また中国の実態が悪いことは、世界の消費量の半分を占める「銅」の価格推移からも容易に察せられる(※テクニカルの項参照)。銅は上げ相場に完全に乗り遅れている。
 もう1つしっくりこないのは「ラッセル2000小型株指数」の推移。この指数は米国での時価総額1001〜3000までの2000銘柄の時価総額加重平均型の株価指数であるが、明らかに米国株の中で買われていない。テクニカルの項で後述しているが、4週連続の予想PERの低下となっており、不気味さを増しているように思える。これまでの相場経験の中でもこのラッセル株価指数が上値追ってこないと、時間差で「〇〇ショック」のような暴落が起こることが多く、ここから1〜3ヵ月程度は注視する必要がありそうだ。筆者は、先々週、そして先週の月曜日に直近安値を下回りそうだった「マザーズ先物」を大きめのロットで買い持ちしていることから、特に気になっている…。

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  • 2020/02/03
  • 執筆者: Yamaoka (1:09 am)

≪連載(168回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月3日〜2月7日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は23,205円と、先週比−622円(前稿比▲214円⇒ +190円→ +194→ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)の大幅下落となった。その後、夜間の日経平均先物は、コロナウイルス(新型肺炎)の脅威、そして週明けの上海市場の大暴落を警戒するかのように、22,712円と、夜間だけで−500円もの大バーゲンである。
 しかしこの新型肺炎、潜伏期間が長く発症までに2週間程度かかる例が間々あるようだ。しかも潜伏期間においても、人から人への感染が確認されており、これでは感染者の拡大は止まらない。その上、免疫機能を破壊するタンパク質を有しており、再感染のリスクさえあるのだというから恐ろしい。2月2日現在14,423名、死者304名とは、すさまじい罹患者数の増加だと言わざるをえない。
 週明けには、春節で休場だった上海市場が開く。先物市場で「中国A50」の推移をみると休場の1週間で、約8%程度の大きなマイナスとなっていることがわかる。しかし、中国人民銀行は、2月2日(日)に「リバースレポにより1兆2000億元(18兆7400億円)を市場に供給する公開オペレーションを実施する」と、さっそくテコ入れとなる政策発動をしてきた。週明けは、この政策を受けて、市場がどう反応するか? まずはAM10:30が大注目である。
 さっそく今週のストラテジーに移る。現在、最新の中国発表資料では、治癒者350名と、死者数304名を上回ってきた。この新型肺炎は現在のところ「SARS(サーズ)肺炎」などと比べても致死率(約2%)が低く、当初から言われてきた「致死率の低さ」の確度が高まってきたといえるだろう。今後ワクチンや、治療薬が確保できてくれば、そう過度に恐れる必要はない可能性もある。
 しかし例年、この2月と、7月〜8月の夏場は、株価が下げやすいアノマリーがある。またそもそも、致死率はさておきこの驚異的な「感染拡大」が止まらないと、実体経済への悪影響が止まらないことから、週明けに株を買っていって報われるとは考えづらい。
 そもそも市場は、「行き過ぎる性質」を有しているため、もうひと暴落きて、日経平均の200日線である22,084円にタッチする可能性は充分あるといえるだろう。そうなった時に資金がなく、株を買えないんじゃ、いつまでも大きなマネーは掴めない。
 よって筆者は、今週は2大方針を掲げて市場をウォッチしていく所存だ。1つ目は「日経平均株価が200日移動平均線ラインにタッチする」、2つ目は「感染拡大のペースが止まってくる」。この2つのうち、どちらかが確認できたら全力買いといきたい。
 また最後に備忘録を2つ。まずは決算発表から。

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  • 2020/01/26
  • 執筆者: Yamaoka (11:47 pm)

≪連載(167回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月27日〜1月31日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は23,827円と、先週比−214円(前稿比+190円⇒ +194→ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)の下落に転じた。その後の日経平均先物も、中国・武漢で発生したコロナウイルス(新型肺炎)の世界への感染拡大を受けて大いに動揺し、23,632円と、夜間だけで−200円もの急落である。※一時23,550円の安値もあった。
 NYダウ市場は、週間で−358ドル安(※前稿+524ドル⇒ +189ドル→ ▲10→ +320→ +120)の、28,990ドルと下落して引けている。しかし前稿に引き続き、NYダウやS&P株価指数に比べ、日本株の下落幅は大きい。もちろんリスク回避の円高(109.29)が作用していようが、イヤな気分にさせられる。
 さて、今週のストラテジーだが、残念ながら?売り?で間違いなさそう。そもそも海外勢は、12月最終週から3週連続の売り越しを続けており、この展開は濡れ手に粟だと思っているだろう。
 週末金曜日の米国市場をみても、債権が買われて金利低下となり、銅を中心とするコモデティ価格が分かりやすく軟調だった。これは、誰がみてもリスクオフのサインである。加えて、24日(金)夜間の先物取引をみると、TOPIXのほうの売買代金が少ない。よってこの市場に十分なリスクヘッジができているとは思えず、週明けに売り物がでそうだ。また、NYダウなどは、明らかに出来高を膨らませてリスクオフとなっている。
 日経平均株価指数に関しては、昨年10月からの上昇が急ピッチな上に、ここにきて重要な支持ラインである25日線(23,823円)を下回ってきた。ここからの支持線は75日線が23,197円であるため、一時的にも23,200円どころを試す展開が考えられるだろう。
 ここまで筆者が悲観的になっているのは、中国新型肺炎(コロナウイルス)の感染者拡大のペースが加速度を増しているから。現在の報道では(26日PM1時頃)、世界中で2000人超の罹患者、死者56人となっているのだが、昨日は1300人程度だったはずだ。パンデミックの兆候と思わざるをえない。
 これを2002年11月に発生したSARS(サーズ)と比較してみる。この流行り病は2003年中ごろまでに蔓延し、致死率約10%で775人の死者がでた、と記されている。株価に関しては、当時の日本は民主党政権で、暗い経済見通しが蔓延するなか、日経平均株価は8631円→ 7604円と5ヵ月程度で12%程度の下落で大底を打った。この間、NYダウは、8367ドル→ 7417ドルと同様の推移だ。
 2003年当時に比べれば、安倍首相が推進するインバウンド政策が奏功した結果、現在のほうが中国の影響を受けやすいのは確実。中国では春節にもかかわらず団体旅行も個人旅行も停止となり、日本のインバウンド関連企業の株は厳しい調整を余儀なくされそうだ。主にはドラッグストア、ホテル、百貨店などが憂き目にあう。
 ただ、通常のインフルエンザであっても、毎年日本で1000万人の罹患者があり、これを直接の原因とした死者数は1万人程度(※直接原因で約1000人)だという。そもそも肺炎自体の致死率は5%〜9%程度。現在の中国、新型肺炎(コロナウイルス)は、感染力は高く脅威ではあるものの、致死率は現在3%程度と、いまのところは中国の経済活動(GDP)に影響するほどのものでないと考えてよいだろう。ただ、ここからこのウイルスがどう変異し(※潜伏期間中にもヒトに感染する)、また死者数が増えていく可能性は十分あり、市場は、すっかり下げムードとなっていることを鑑みると、少なくとも今週はこの流れに逆らうことは間違い、だと考えている。また、すでに感染規模はSARSの10倍と言う香港の専門家の記事も出回っており、情報は錯そうしている。
 また、今週は日米ともに決算発表の序盤の山場となる(※イベント欄に後述)。先週は、「日本電産」(6594)が、決算を終えた金曜日に−2.4%もの下落となった。永守会長が、「中国市況は大底を打った」と言っているにもかかわらず、市場が下げたことに悪地合い振りが伺える。マザーズにしても、この低位置からさらに下げたことには違和感を覚えた。
 今週中に中国の新型肺炎が、明確に下火になることは考えづらいため、今週は各々リスクヘッジポジションを積んで、下落に耐える1週間となりそうだ。

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  • 2020/01/20
  • 執筆者: Yamaoka (12:48 am)

≪連載(166回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月20日〜1月24日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は24,041円と、先週比+190円(前稿比+194⇒ ▲160→ ▲206→ +669※12月2週目)の上昇となった。ただ、NYダウ市場は、週間で+524ドル高(※前稿+189ドル⇒ ▲10→ +320→ +120)の、29,348ドルと大幅に上昇して引けている。
 しかしNYダウやS&Pに比べ、日経平均株価指数、そして、TOPIXの出遅れが目立つ。TOPIXに関しては先週比+−0だったので、出遅れどころの騒ぎではない。為替はしっかり円安モードであることからも不可解さは増している。
 筆者の個人的な推察では、先週発表された米国の経済指標が、いずれも良好であったことを鑑みても、ここは日本株もリスクオンになってしかるべき相場だと感じている。先週金曜日は米国ではSQだったため、引け味がどうなのか(※米国は引け値でSQ値算出)多少の心配はあったが、ラストでしっかり鎌首を持ち上げて終わっている。その後3連休なのにもかかわらずだ。
 国内を見ても決算第一弾であった「安川電機」も、その後に発表された工作機械受注統計があれほどヒドかったにもかかわらず、大きくは崩れてはいない。その後に発表された、台湾の「TSMC」の今期ガイダンスがかなり良かったこともあって、ここは、株価の下方向での地殻変動がない限りは、粘って付き合うのが、常套手段となるだろう。蛇足になるが、ドイツや、中国を中心に景気の持ち直しが見られる中、ここから突然狂ったようなリスクオフの場面となることがイメージできないのだ。
 今週のストラテジーはズバリ、2018年10月の高値である日経平均株価24,448円を目指す週となる! をメインストーリーとさせていただきたい。ただ、この24,000円ラインは、なかなかクリアできなかった未踏の水準。そこで、指数が強含みで上げ渋るのならば、今度こそ「マザーズ指数」(横写真)に期待したい。現在、特になんの動意も感じられないマザーズ指数ではあるものの、とにかく出遅れっぷりが半端ではないからだ。

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  • 2020/01/14
  • 執筆者: Yamaoka (1:58 am)

≪連載(165回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月13日〜1月17日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週の日経平均株価の終値は23,851円と、先週比+194円(前稿▲160⇒ ▲206→ +669※12月2週目)の上昇となった。
 週初の月曜日と水曜日には、米国vsイランの不安感から、株式市場は大幅下落したが、これが逆に良い調整となった感がある。NYダウ市場(冒頭写真)も週間で+189ドル高(※前稿▲10⇒ +320→ +120)の28,824ドルと最高値近辺で引けている。
 こんな中、筆者のトレードは上出来の部類だったといえる。月曜日に、日経平均の空売りと「VIX指数(1552)」を買い、様子をみることからスタートし、その後、空売りはリカクできた。また木曜日には、イランの外務省から「米国と戦争をする気はない」とのコメントがでたため、後場寄り付き近辺で「日本電産(6594)」と「スズキ(7269)」にまとまった額の成り買いを出し、金曜日の前引け前にリカクできた。ここで売却してしまったのは、金曜日に決まった日経平均のオプションSQ値(23,857)を上回れなかったこと、木曜日に決算発表をした「安川電機(6506)」の乱高下(−1.8%〜+4.7%)をみて、今後の決算発表の本格化を危惧した、の2点である。
 ただ、産業用ロボット大手・安川電機は、結局のところ+3.5%の上昇で引けている。決算自体は在庫の調整が前Q比で進んでいないこと、受注高に関しても大きな変化が感じられないことから筆者はネガティブに受け取ったが、+3.5%と株価が上がった事実に、「今後の相場の上昇」を予見せざるを得ない。ただ、同日引け後に、2020年の工作機械の受注見通しが発表され、2019年比−4%の、1兆2000億円だったこと、そして15日と16日に工作機械受注と機械受注があることから、今週も「安川電機」の株価動向は注視していきたい。この銘柄が強ければ相場はリスクオン、弱ければリスクオフ、と判断するのに最適だ。
 さて今週は、米国でも大手銀行(JPモルガン・シティG)を中心に決算発表が本格化する。現在S&P指数では、前年同期比−0.6%の減益予想のようで、これが顕在化すると2四半期連続のマイナスであり、GDPで考えれば景気後退となるくらいの一大事だ。特に、現在進行形の、今年1−3月で企業業績が上向かない、となればさすがに日米ともに株価はもたない。
 また15日(水)には、米中貿易協議の第1弾合意が執り行われる予定だ。すでに劉鶴副首相が訪米しており、今週は週初から錯綜した情報が出てくることが予想される。ただ、トランプ大統領自身が、「米中貿易合意第2弾は、大統領選挙後」だと言っていることもあり、この第1弾合意の中身で不測の事態がない限りは、相場に大きな影響はないと考えている。 現在、日経平均株価は、2018年1月と10月、そして2019年12月17日(24,091円)の24,000円の壁に立ち向かっている最中だ。ただ、米国市場は、主要3指数ともに史上最高値を更新しており崩れる気配がない。よって、基本シナリオとしては、日経平均株価も2018年10月の高値である、24,448円を超えていくことをメインシナリオとしたい。相場の先行きが分からないからとここでイモを引いてしまうのはたいへんもったいないように感じるのだ。
 明確に指数が崩れるシグナルが出るまでは、強気で対処していきたいと考えている。これはようするに、金余りでだぶつく市場だからこそ、「米国10年債金利が、明確に2%を越えるまでは強気継続で良い!」と言っているような気がしている。

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  • 2020/01/06
  • 執筆者: Yamaoka (1:45 am)

≪連載(164回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月6日〜1月10日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 大納会の日経平均株価の終値は23,657円と、先週比−160円安(前稿▲206⇒ +669※12月2週目)の下落となった。そしてその後、正月休みとなった日本市場をしり目に、海外市場は開いており、日経平均CFDは23,311円。年明けは−350円もの初売りスタートとなりそうだ。ちなみに先週、NYダウは週間で−10ドル安(※前稿では+320⇒ +120)の28,635ドルで引けている。極端にリスクオフなのは日本市場などの弱小国だけ。
 このリスクオフの流れは、1月3日、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官(冒頭写真)が、米軍によりバグダッドで殺害されたことから始まった。ソレイマニ司令官はイランの最高指導者ハメネイ師に次いでNo.2と目される要人で、次の最高指導者候補と目された人物だ。これを受けて、ハメネイ師は3日間の服喪期間を設けると明らかにし、「偉大な司令官の血で染まった手を持つ犯罪者たちは厳しい報復を受けることになる」と声明を発表。イランのロハニ大統領も、「米国の恐ろしい犯罪に、イランは疑いなく反撃する」と声明をだした。
 このソレイマニ司令官だが、イラン国民にとっても過激派組織IS、アルカイダなどのテロ組織から守ってきた英雄として非常に尊敬されてきた人物。それをアメリカが殺害したとなっては、どう考えても悪感情はMAXとなっているだろう。
 そもそも米国・トランプ大統領は、スレイマニ司令官が率いるイラン革命防衛隊コッズ部隊をテロ組織団体だと認定しており、大統領選挙をにらんで支持母体であるキリスト教福音派とユダヤ教徒にいい顔がしたいがために隙あらば殺害しようとしていた節がある。それがたまたま1月3日だった、というわけだ。
 ただ、その代償は大きい。この問題がより深刻さを増しているのは、中ロ勢がイラン支持を鮮明としていることだ。
 米国側としても防衛策を発表し、在イラク米国大使館は、「米国市民は、可能であるならば飛行機でイラクを出国しなければならない」、あるいは陸路で他の国に向かわなければならない」、との非常事態声明を発表している。
 そしてこのイランの英雄、スレイマニ司令官の葬儀は5日に執り行われた。前述した「3日間の喪」が明けるのは、1月6日(月)の日本時間からだと考えるのが適当だろう。トランプ大統領は、イランが報復すれば重要拠点52カ所に反撃数する、と脅している。よって日本の個人投資家は週明けから、リスクヘッジポジションをしっかりと構築する必要に迫られている。
 しかし、1月2日(木)からの米国市場は、トランプ米大統領が、「1月15日に中国との第1段階の貿易合意に署名する」と再度表明したことで、米中貿易摩擦の解消から株価は強含んでいた。加えて中国でも、元旦に預金準備率の引き下げの景気対策を打ち出しており、本来ならば休み明けが楽しみだったことも忘れてはならない。
 ひとつ心配なのは、中国側からは1月15日の日程についてはなんの発表もないこと。しかしトランプ大統領は「署名式はホワイトハウスで行う」と12月31日にツイート。貿易交渉の第2段階に入る際は北京に訪問するとも述べていた。このイラン問題さえ起らなければ、と思うとたいへん残念に思えてならない。
 よって年明け1発目のストラテジーとしては、イラン問題を注視して、まずはイランの報復を待って、その後の米国の再報復を確認してからでないと動けない。筆者は、週明け早々には日経平均の先物を売ってVIX指数を買い資産防衛に努めるつもりだ。リスクオフとなれば、日経平均の75日線である22,800円程度まで下落することがあっても驚かない。NYダウの12月SQ値は28,455ドルだったため、これを下回ると25日線である28,209ドルも視界に入ってくる。

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  • 2019/12/23
  • 執筆者: Yamaoka (1:48 am)

≪連載(163回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月23日〜12月27日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は23,817円と、先週比−206円安(前稿+669円⇒ +60円→ +181円→ ▲190円→ ▲89円→ +541円→ +51円→ +307円→ +694円→ +389円→ ▲469円→ ▲200円)の下落となった。そしてその夜のNY市場では、MSQを控えて、この先の流れを占う大きな1日となったが、こじっかりと踏ん張ってMSQを終えた。
 この結果日経平均CFDも23,882円と値上がりして引けている。NYダウは、週間で+320ドル高(※前稿では+120ドル⇒ ▲31→ +175→ ▲129→ ▲324→ +334)となり、12月MSQ値は28,455ドルである。
 本稿は、年内の最終稿となります。かなり早いご挨拶とはなりますが、今年1年たいへんお世話になりました。振り返れば今年は、会社四季報オンラインの大幅仕様改定があり、個人投資家としてたいへん苦しんだ1年でした。幸いにも2018年の年末大暴落のあとは、大発会が19,655円で始まり、紆余曲折ありながらも現在の日経平均は、23,882円(日経平均CFD値)だったわけで、上昇率は+121.5%と、読者諸兄の中でも資産を増やされた方は多いと思われます。
 筆者の投資スタイルは、いつも頭の中心にリスクヘッジを据え、儲けることにだけに重きを置くスタイルではありません。こう考えるに至ったのも、この株式投資というものが難しすぎるからだといえます。ただ、とにかく生き残ってさえいれば、だれでも勝てるような至福の相場がくることは過去の相場経験から間違いなく、そこで順調に資産形成をしていければ、と願っております。来年もリスクヘッジを肝に据えた相場概況予想をさせていただく所存であります。引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
 さて、先週の筆者の売買は、12月の日経平均MSQ値23,896円を睨んだトレードに終始し、これを下回った局面ではヘッジ売りをかけ、買いポジションでは注目銘柄として挙げていた「日立化成」に首尾よくTOBの話が出たこと、またもう1つの注目銘柄「ラ・アトレ」(8885)が、今後に期待ができるパフォーマンスだったこともあり、満足のいく結果となった。
 しかし、相場は強い基調が崩れる気配がない。これを裏付けるように、ここにきて前稿で大注目と記した「商品価格」の強さが鮮明となってきた(※テクニカルの項で後述)。
 さて、さっそく今週のストラテジーへと移りたい。

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  • 2019/12/16
  • 執筆者: Yamaoka (1:43 pm)

≪連載(162回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月16日〜12月20日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は24,023円と、先週比+669円高(前稿+60円⇒ +181円→ ▲190円→ ▲89円→ +541円→ +51円→ +307円→ +694円→ +389円→ ▲469円→ ▲200円)の大幅上昇となった。
 そして、その夜の日経平均CFD。土曜日に、米中通商関税の第一弾の合意を受けて、材料出尽くしから崩れそうになりながらも23,966円と、しっかり踏ん張って引けている。NYダウは週間で+120ドル高(※前稿では▲31ドル⇒ +175ドル→ ▲129→ ▲324ドル→ +334ドル)となった。
 そう、先週の金曜日は、米中貿易第一弾の合意や、追加関税の一部撤廃、ブレグジットをめぐる英国議会選挙、そしてトランプ大統領が下院で弾劾訴追決議を可決される、と様々なイベントが押しくらまんじゅう状態で起こった。
 筆者は、週半ばの時点で「米中貿易での第一弾の合意、そして、これまで付加してきた追加関税の半分を撤廃」とのWJ紙の報道を確認していたが、仮にこの報道が真実だった場合は、世界の株価は年末までしっかり上昇する。ただ、米中貿易協議第一弾の合意だけに留まった場合は、一時的な暴落を呼ぶ、と考えていた。ただ、金曜日のPM23時過ぎに、トランプ大統領による「WJ紙の話は、特に追加関税に関する声明に関してはフェイクニュース」とのツイッターが流れるや否や、日経平均先物は23,730円まで下落し、筆者は忘年会の中、WEBサイト「世界の株価」を幸いにも閲覧できていたため、リスクヘッジの対応を取れたが、その後、続報が出てこない中で株価が戻る展開をみて、「これは米国株と、それに連動する世界株式の勢いは本物だ」という認識を強めていた。
 その後、日付変更線を跨いだ頃に、控えめにいっても、米中貿易協議の混乱ばかりが目に付く、穴だらけの合意内容が速報として流れてきて際も、世界の株価には「結局、米中でまともな合意はできっこない。今後の第二弾の合意などは絶対不可能」というマイナスな雰囲気は出てこず、挙句の果てにその後、トランプ大統領が下院で弾劾訴追決議を可決されたということがあっても米国株は崩れなかった。
 米中貿易合意第一弾に関しては、明確に米国劣後、中国優位な内容だったにもかかわらず、株式市場が崩れなかったことは特筆すべき事実だと感じている。よってAM2時前には、筆者は日経平均先物で、小銭を稼いだだけのヘッジ売りを終え、眠りにつくことができた。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。今週は、先週の強さを引き継いだしっかりとした相場展開が予想される。米国はMSQ前であることから、ここまで値を保っている以上、高確率で高値でのしっかりした値動きとなると読める。
 ただ、どこまで上値を試せるかはわからない。先週末のNYダウ株価指数は、取引時間の大半を直近の最高値圏での横ばいの動きで終始している。おそらくは、週明けNYダウの先物も日経平均株価指数の上昇についていく形で上昇すると現時点では考えているが、このラインは、二度目の言及となるが、直近のNYダウの最高値圏であるため、突然の急落には気をつけたいところ。ただ、その場合でも週末にかけてジリ上げをしてMSQを迎えるというのが、筆者の見立てである。
 その強気の見立ての根拠となるのは、先週前半に起こったTOPIX先物の出来高の急増だ。先週前半は株価に大きな動意がなく、現物の出来高も膨らまなかったが、やけに先物での出来高が急増した。おそらくは海外勢の短期筋が仕込んだものと考えている(※テクニカルの項、TOPIX先物で後述)。
 この答え合わせは、今週木曜日の引けでの「投資部門別の売買状況」のTOPIX先物で開示されるが、ここで大量に仕込んだ海外勢が、米国のMSQまで売らないはずだと考えている。また、今週に筆者の強気の見立てが正しいかどうかのチェックは、商品市況(銅・アルミニウム)でするつもりだ。これまで、直近の世界の株価上昇に商品価格は取り残されていたが、これらが強含めば、株式もまだ「上」、が見込めると考えていいだろう。
 また、このまま無事にNYダウ株価指数が、金曜日のMSQ値算出後も上昇する流れになれば、日経平均株価指数の最高値である2018年10月2日につけた24,448円を目指して上昇する流れになることも必然。ただ、仮にそうなった場合は、筆者は24,448円を目指す過程で全株式をいったんリカクして、次の相場展開を待ちたいと考えている。

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  • 2019/12/09
  • 執筆者: Yamaoka (12:52 am)

≪連載(161回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月9日〜12月13日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は23,354円と、先週比+60円高(前稿+181円⇒▲190円→ ▲89円→ +541円→ +51円→ +307円→ +694円→ +389円→ ▲469円→ ▲200円)となった。日経平均CFDは23,517円(※土曜時点)と、金曜日夜の雇用統計を受けてしっかり上昇して引けている。NYダウは週間で−31円安(※前稿では+175ドル⇒ ▲129→ ▲324ドル→ +334ドル)だった。
 なんともまぁ、先週金曜日のNYダウは28,015ドルで引けている。直近高値は11月27日の28,175ドルなので、あと一息で史上最高値を伺う展開である。日本株も、日経平均株価は円高に引っ張られる中で、株価が急伸。こちらも11月26日の23,608円、そして2018年10月5日の24,448円までもが視界に入ったといえよう。これを裏付けるように、中国の景気状態を探るための指標「銅」価格は、NY商品取引所で2.749ドルと前週比+0.088ドルと米国11月雇用統計を受けて、節目の2.7ドルを一気に越えて大幅高になっている。13日の国内メジャーSQを控えて、動きとしてはリスクオンの流れに傾斜しているといっていい。
 ただ筆者は、今週は完全に様子見に回る予定だ。ここまで株価指数が上がってしまっている以上、13日(金)のメジャーSQ後の相場展開をみて、流れに変化がないことを確認してから売買を再開する方針とする。世界景気には多少の回復シグナルが出てきており、ここが起点となり大相場に発展する可能性も否めないが、現在、米中貿易協議にはわかりやすい大きな進展は見られず、香港やウイグル人権法案が可決するなど、次々と中国の態度を硬化させるような悪材料が目白押しとなっている。中国の報復行為からの米中貿易協議の後退、の可能性が否めない状況だ。これに加え、米国トランプ大統領は、航空機メーカーへの補助金をめぐって、EUとヒットアップしている。さらには、フランスが導入するデジタルサービス税を不服として24憶ドルの仏製品に最大100%の追加関税を検討しているようだ。新たな貿易戦争が始まる恐れもある。
 また、木曜日には会社四季報が発売される。なぜか四季報発売あたりから相場が下落するアノマリーもあり、不吉な悪寒も走る。マザーズなどの新興市場に関しても、海外勢は大幅買い越しを2週連続続けていることから通常なら強気で対処したいところだが、今週から来週にかけてIPOラッシュが始まることで、換金売りで弱含む可能性がある。
 米国に目をやってもS&PのPERは19.18倍に達している。直近のPERの上限は、2018年1月26日に19.25倍だったことを考えると、まずは天井圏を意識しておいたほうが無難だ。ナスダックなどは、すでに23.17倍と、直近で最高値を更新し続けているが、S&Pに勝る指標はない。特に日経平均株価指数23,000円割れは、暴落のわかりやすいサインとなりそうで、これを割ったら、大きな暴落が起きるので、全力で売っていこうと考えている。

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  • 2019/12/02
  • 執筆者: Yamaoka (1:08 am)

≪連載(160回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月2日〜12月6日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は23,294円と、先週比+181円高(前稿▲190円⇒ ▲89円→ +541円→ +51円→ +307円→ +694円→ +389円→ ▲469円→ ▲200円→ +91円→ +788円→ +496円→ ▲7円→ +292円→ ▲266円→ ▲419円→ ▲517円)となった。日経平均CFDは23,323円(※土曜時点)と、だいぶ土曜日に値を消したものの小幅高で引けた。先週のNYダウは、週間で+175ドル(※前稿では▲129⇒ ▲324ドル⇒ +334ドル)。
 今週は、円安基調だったにもかかわらず日経平均が上がっていない事実に、頭を悩ませる週となる(※テクニカルの項、ドル建て日経平均に後述)。ドル円はすでに109.5円の円安になっていることもあり、ここからのさらなる円安は望みづらく、さすがに日経平均の上昇も止まる、と考えておいたほうが賢そうだ。
 米国に目をやってもS&PのPERは19.12倍に達している。直近のPERの上限は、2018年1月26日に19.25倍だったことを考えると、天井圏だと考えておいたほうが無難だ。ナスダックなどは、すでに23.17倍と、直近で最高値を更新し続けているが、S&Pに勝る指標はない。
 ただ、週末の土曜日に発表された中国11月盛製造業景況感指数PMIは、50.2と(※コンセンサス49.5)先月の49.3から上昇し、非製造業PMIは、54.4(※コンセンサス53.1)と、こちらも先月の52.8から改善した。これを好感して週明けは景気回復モードが充満し、強含みそうだ。また今週の景気指標に関しては、今週のイベントの項で後述するが、強い数字を好感する可能性がある。ただ、強い指標に株価が反応しなければ、それはデッドサインとなるだろう。
 海外勢の買い越しも7週連続とあっては、そろそろ一服すると考えるのが自然であるし、頼みの綱であった、裁定売り残の残高も、一気に減ったあと減少幅が小さくなり、燃料切れの様相を呈している。ようするにここから買いのけん引役が不在とあっては、ひとたび何らかショックが引き起こされれば、雪崩が起きやすい状況だとみる。VIX指数の建玉も、現在も21万8362枚と過去最高を更新し続けている。ひとたび何か悪材料がでると、VIXは連鎖して暴落を引き起こすので注意したい。
 そんななか、注目できるのがマザーズ指数。先週は本稿の読み通りとなったことで、お役に立てたのではないかと自負している。基本的には12月13日のSQまでは、このまま上に向かう動きは止まらないとみて、今週も注目したい。
 リスクとしては、米国議会で可決した「香港人権法案」に対しての中国側の反応だろう。直近は、米中貿易協議の進展報道が減ってきており、そのこと自体が予断を許さない状況だと考えたい。中国の景況感も自立反発ムードであり、12月15日の対中追加関税第4弾が迫ってきていることもあり、今週は動きがでそうだ。
 とにかく、日本時間の場中では雰囲気は計りづらいところがあるので、米国市場をみて、危ない雰囲気がでてきたと感じたら、すぐに逃げられるように準備を怠らないようにし今週は臨みたい。日経平均23,000割れは無条件で撤退サインとなることも付け加えておきたい。

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  • 2019/11/24
  • 執筆者: Yamaoka (11:33 pm)

≪連載(159回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(11月25日〜11月29日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は23,113円と、先週比−190円安(前稿▲89円⇒ +541円→ +51円→ +307円→ +694円→ +389円→ ▲469円→ ▲200円→ +91円→ +788円→ +496円→ ▲7円→ +292円→ ▲266円→ ▲419円→ ▲517円)となり、2週続落となった。日経平均CFDは22,169円(※土曜時点)と小幅上昇している。先週のNYダウは、週間で−129ドル(※前稿では▲324ドル⇒ +334ドル)。
 今週の株価を占う、最大のイベントは「香港人権法案」であることに異論のある人間も少ないだろう。先週に米国・上院でも可決し、あとはトランプ大統領の署名待ちという状態になっている。大統領には10日以内の署名が求められ、数日中にサインするとの報道も出ている。ただ、法案が成立すれば「報復する」と恫喝する中国が、どうでてくるか? 今週はこのイベントにつきる。ただ仮にトランプ大統領が拒否しても、上下両院それぞれ3分の2でこれを覆して可決することができる、ということで、相場には折り込んでいるか!?
 そして、12月15日からの第4弾対中追加関税や、関税撤廃については両国オトナの対応をみせていることもある。中国の劉鶴副首相(横写真)は、米国USTRに対して、月内に協議のための訪中を要請していることからも、事を荒立てたくない事情が透けて見える。よって、「対中追加関税第4弾」「関税撤廃」の流れがこのままならば、今週は堅調に推移しそうだ。
 というのも今週は、先週木曜日に相場が崩れかけた(日経平均22,727円)にもかかわらず、急速に立ち直った事実を重く受け止める週だと考えている。また、実需での株価支援材料も多い。日本株に関しては、12月中頃まで、4兆3000億円に達する配当再投資の資金の還流が期待される。1日の売買代金は、東証1部で2兆円程度であることを考えると、大きすぎる特需となる。また27日(水)には、MSCI新興国市場指数が、中国A株の比率引き揚げを開始するという。これは、中国株の下落を防止する効果があり、もちろん日本株にもプラスに働くだろう。また、ここにきて日本政府主導で、真水10兆円、事業規模20兆円の補正予算を組む動きが表面化してきた。この大きさはサプライズになる、という見立てが一般的で、株価への追い風になるとともに、来年のGDPの底上げにもつながるだろう。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。筆者の狙い目はマザーズ指数! テクニカル(先物)の項で後述しているが、水曜日に先んじて売買代金が上がり始め、木曜日の相場クラッシュでも全戻し、とリスクオンの気配が色濃く出ている。構成銘柄は時価総額順に、そーせい、メルカリ、サンバイオ、ミクシィ、サイバーダイン。このうち上位3銘柄の値動きがよかったが、それほど個別で飛びぬけた動きがあったわけではない。決算も終わりマザーズ先物指数がらみで、上昇したがっているふうにもみえる。12月13日の「メジャーSQ」まで強い展開が期待できる。先週に+4.1%もの上昇になり初動となったが、騰落レシオ(25日)はまだ、103.07と、これからだ。

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  • 2019/11/18
  • 執筆者: Yamaoka (3:53 am)

≪連載(158回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(11月18日〜11月22日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は23,303円と、先週比−89円(前稿+541円⇒ +51円→ +307円→ +694円→ +389円→ ▲469円→ ▲200円→ +91円→ +788円→ +496円→ ▲7円→ +292円→ ▲266円→ ▲419円→ ▲517円)となる、6週ぶりの反落となった。ただ、日経平均CFDは22,368円(※土曜時点)と上昇したので、ほぼ1週間で動きなし、という結果だ。この間、NYダウは週間で+324ドル(※前稿では+334ドルだった)でしっかり上昇できており、これだけみれば、ここまでたいへん強かった日本株の水準訂正は終わり、また米国株の動きについていくだけの平時に戻ったといえる。
 しかし、日本の企業決算2Q(6-9月)は、ヒドい状況だった。日経新聞によれば、電気・機械セクターは前年同期比−50%もの大幅減益で、自動車・部品セクターも−20%と落ち込みが半端ではない。しかし製造業全体の純利益は、2Qは前年同期比−13%だったが、1Qは前年同期比−45%もの大減益だったことで、1Q・2Qの合算で−31%減益となるため、2Qは1Qよりはマシだったとの見立てから、株式市場は悪材料出尽くしになっている。
 そして上記の結果、日経平均の2020年度予想EPSは、先週末で1,666円まで落ちてきてしまった。昨年実績ベースは1760円であり、本年8月末にも1776円あったことを考えると、かなりの落ち込みぐあいだ。
 確かに、一部景気指標や、半導体などに底打ちを示唆するものがでてきているが、ここからFRBやECBなど世界の中央銀行の緩和姿勢が後退している中で、自発的に景気回復ができるとは考えづらい。なぜなら世界の需要と生産を手掛ける中国も、不良債権処理を進める構えで、安易な景気対策を打ち出す兆しはみられず、米中貿易協議も、第一弾の合意をしたところで根本解決への道筋はまったく開けていないため関税撤廃への道筋はみえようがない。また、テクニカルの項で後述しているが、米国のGDPナウの大幅下落にもキモを冷やした。よって筆者には、今後、EPS1,800円を越えてくるような景気回復展開が抱けないでいる。
 ただ、例年、足元の需給環境としては、決算シーズンを終えての国内外の自社株買いが始まる。国内では来週からは中間配当の支払い(約4兆円)があるので、機関投資家などの再投資の機運は高まるだろう。毎年、年末に向けて投資信託の設定が増加する時期だ。それに、ひとたび相場が崩れようものなら、ここ2カ月にわたって音なしだった日銀の買い支えも入ることは間違いないだろう。真偽は不明ながら23,000円以下となれば日銀の買い支えがあると、相場関係者の意見がでていた。
 また、現時点での日経平均の株価が特に安いかと言われれば、もちろんそんなことはない。日経平均の予想PERは、リーマンショク後の2010年以降の平均は15.6倍で、14〜17倍のレンジで推移することが多い。テクニカルの項に後述したが、現在の日経平均の予想PERは、14.01倍である。
 よって今週のストラテジーとしては、先週同様、半身での投資姿勢を堅持したい。NYダウもS&Pも、現在年初来高値近辺をしっかり推移できている。この2市場が崩れなければ、日本市場も基本的には安泰だろう。上値の目処は特に持たないが、11月SQ値は23,638円となっているため、これを上回りさえすれば、もっと相場に安心感がでてくるだろう。

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