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本HPは6月22日(金曜日)を持って完全移行します!

従来のシステムが古く限界に近づいたため、6月22日(金曜日)からまったく新たなHP(https://access-journal.jp)を構築、そちらに完全移行します。
それと同時に料金体系も一新。個人に関しては月額800円(+税)のクレジット決済のみに統一します。法人に関しては料金体系は従来通りで、銀行振込も可能です。

したがいまして、有料講読入会も6月22日(金曜日)以降は、新しいHPの方でお願い致します(このHPからの入会は絶対にしないで下さい。万一、誤って入会されても返金致しかねます。)

もちろん、すでに入会いただいている方におきましては、最大1年間、このHPは閲覧専用のために残しますし、その間の新規記事も新しいHPと並行し掲載することで不利益を被らないようにしますのでご安心下さい。

本紙「アクセスジャーナル」をいつもご覧いただき、本当にありがとうございます。
これを契機に利便性、セキュリティー、そして記事内容もさらに向上させて行きますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

最新エントリ
  • 最新エントリ配信
  • 2019/07/16
  • 執筆者: Yamaoka (1:16 am)

≪連載(140回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(7月16日〜7月19日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,686円と前稿比で−60円(前々稿+470円⇒ +17円→ +142円→ +232円→ +284円)安となり、6週連続上昇の夢は途絶えた。しかも、その途切れ方が悪い。米国株式市場は最高値圏を突破して、なおも上昇を続けているにもかかわらず、日本株が取り残されてしまったのだ。
 先週NYダウは+410ドル高であったにもかかわらず、日経平均株価は−60円安であった。
 先週の金曜日においても、7月のSQ値が、21,743円と高値で決まった後、一度もSQ値を上回れずに金曜日は引けてしまった。これは、典型的な“弱地合い”相場だ。また東証1部の売買代金は、8日連続で2兆円割れとなって、これは2年9ヵ月ぶりの惨状であると報じられた。
 まずは、先週の筆者の売買動向から記したい。筆者は、木曜日までは動かずに、金曜日の寄り付き後、SQ値を上回れず下落し始めた日経平均株価と、マザーズ指数の急落をみて、日経平均先物を、資産と同程度の売りになるように気を払い完全ヘッジをかけた。すぐにでもNYダウをはじめとした米国株式市場が急落するかのような感覚を覚えたからだ。ただ、NYダウは、この夜もまっすぐ高値を切り上げて引けた。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。
 現在は、米国の利下げ期待から、米国株式だけにバブルが発生しているが、金利低下によるバブルが正当化されるには、米国債券10年物の利回りが上がる、わかりやすく、債権そのものが売られる展開でなければならない。国債と株式は、本来、水と油の性質を持ち両方買われるいまの相場には、違和感しか覚えない。おそらく、どちらかの動きが間違っている、ということなのだろう。
 ここ最近の世界の景気指標をみても、相変わらずアメリカ以外の国の景気悪化が止まらない。特に米中貿易戦争の真っただ中にいる中国と、中国向けの貿易に強いドイツ・日本は惨憺たるさまで先行きが暗い。そして、米国の景気指標も、好悪入り混じるようになってきた。となれば、答えは必然的に決まっているのだろう。
 今週は、米国企業決算が本格化しはじめ、17日には半導体のオランダ・ASML決算、18日には台湾・TSMCの決算が予定されている。この2社のガイダンスには特に注目が集まるだろう。ちなみに先週、世界に先駆けて決算発表をした世界の景気敏感株である「竹内製作所」(6432)、「安川電機」(6506)の今後のガイダンス(見通し)には、現時点でかぎ取れる明るい兆しは見当たらなかった。

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  • 2019/07/07
  • 執筆者: Yamaoka (10:47 pm)

≪連載(139回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(7月8日〜7月12日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,746円と前稿比で+470円(前々稿+17円⇒ +142円→ +232→ +284)もの大幅上昇となる、5週連続の上昇で引けた。
 その夜は、米国で6月雇用統計が発表されると、事前期待よりも強すぎた結果から利下げ期待が剥落し、債券が売られドル安となり米国株が一時下落するも、その後は持ち直しの動きとなって、日経平均CFDも21,707円とザラ場近辺に戻して引けている。
 この、米国の「大幅な利下げ期待が剥落する」との見立ては、本稿も再三指摘してきたことである。そもそも、利下げに対する市場期待が高すぎていたためであり、先週金曜日の動きは、健全な流れに向かっている、という評価をしたい。
 結果的に、米国株は切り返して引けているのだ。これこそがゴルディロックス(ぬるま湯)相場の流れ! 現在の市況環境はかなり強いものに変化している、という判断をしたい!
 さっそく今週のストラテジーへと移りたい。今週の注目イベントは、以下の4つ。
 9日(火)「竹内製作所」(6432)決算、10日(水)パウエルFRB議長の下院議会証言、11日(木)「安川電機」(6506)決算、そして8日、10日に予定される「ETF分配金捻出売出」だろう。
 まずは、「ETF分配金捻出売出」について。毎年恒例行事となっているが、売り出しは年々増え続け、今回は約6289億円の売り需要になっているという。現在の東証1部市場の1日当たりの売買代金は約1.5兆円程度と薄商いのため、これが重しになる可能性は否定できない。が逆に、これが原因となった暴落は起こったことがなく、頭の片隅に入れておくだけでじゅうぶんだろう。
 逆に、警戒感をもっておきたいイベントは、10日夜に行われる「パウエルFRB議長の議会証言」。これは7月末のFOMCの金融政策に直結するイベントであり大注目だ。筆者の予想としては、7月や年内に向けて2回(−0.5%)などの過度の金融緩和の可能性を感じさせることなく、「米国には貿易戦争を始めとした不確実性が高まっている」とした、予防的利下げが示唆されるだけであろう。そうなった場合、先週金曜日と同じように、米国株が下値固めをしっかりできるか!? が大きな注目点である。ただ、米国株が崩落してしまう最悪のシナリオでも日本株に関しては、円安要因となっているため、日経平均株価の大崩れは予見できない。じゅうぶん逃げ場はあるだろう。※FRBはこれまで、景気後退がはっきりしてこなければ動かなかった過去を有しており、米マクロ指標の鈍化が目立っているだけの景気悪化懸念では、大幅な利下げはできようがない。
 そして日本企業決算のTOPバッターである「竹内製作所」(6432)、「安川電機」(6506)の決算ガイダンスも大注目だ。現在、今回の1Q決算の悪化は、かなり折り込まれており、そのなかで2社の株価は底離れをしている。これが正当化されるかは、同社が出す2Q以降、ないしは3Q以降の業績の見通しにかかっている。現時点の筆者の株価予想は、2社とも決算後の上昇を期待いる(※ないしはヨコヨコ)のだが、結果がどうなるかは相場に聞いてみなければわかりようがない。この2社の決算が、景気敏感株の導火線となる可能性があることから、同社の決算後の株価の推移をしっかりと見守りたい。
 ほかにも今週は、金曜日にオプションSQ算出日を控えているが、どうにも建玉が膨らんでこないようなので、現時点ではそれほど警戒をしていない(※どちらかというと下げバイアスではあるものの、これはETFの大型売り出しを狙っていそうだ)。仮に下げたとしても日経平均株価移動平均200日線である21,600円近辺を下回らければ問題なし、とみたい。仮に下回っってしまった場合は、景気敏感株の空売りか、日経ダブルインバースの保有をオススメする。
 最後に、下半期入りしたこともあり、現時点での本年のおおまかな相場見通しを記して終えたい。
 現時点では、7月21日(日)に参議院選挙があることから、7月18日(木)までは、安全圏だと考えている。そもそも現在の日本市場は、極端に暴落が起こりづらい市況環境(※テクニカルの項を参照)であるため、18日までは強気で対処したいところ。逆にこの日以降が難しい。

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  • 2019/07/01
  • 執筆者: Yamaoka (8:38 am)

≪連載(138回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(7月1日〜7月5日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,276円と前稿比で+17円(前々稿+142円→ +232→ +284)となる4週連続の上昇で引けた。その後、G20でのトランプ大統領の言動を予見するかのように、日経平均CFD先物は21,394円と上昇していた。
 そのG20。世界が固唾を呑んで見届けた米国と中国との首脳会談は、約1時間の短いものであったが、対中関税第4弾(約3000億ドル)の見送りと、こちらはサプライズとなるファーウェイへの禁輸措置の解除(火曜に正式決定?)が飛び出し、今後の通商協議の再開にも合意した。
 さっそく今週のストラテジーへと移りたい。ファーウェイの禁輸措置解除(米国の安全保障に絡まない)は、間違いなくサプライズとなったため、週明けの日本市場はハイテク中心に値を飛ばす可能性が高いだろう。ただその後、どうなるかは市場が決める。
 現在の日本株は陰の極といってもよい惨状。報道によると海外勢の日本株保有残高は、29.1%と前年比−1.2ポイントとなり、アベノミクス相場の2014年度31.7%などは遠く及ばず、アベノミクス相場以前となる民主党政権末期の2012年度以来の低水準だという。加えて裁定買い残は過去最低水準。
 リーマンショック時の2000億円が間近に迫っている状況だ。加えて週明けは、G20前の保険売りと思われる売買もしっかり入っているため買い戻しの動きも見られよう。プットコールレシオ(※テクニカルの項で後述)などをご覧いただきたい。

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  • 2019/06/24
  • 執筆者: Yamaoka (12:12 am)

≪連載(137回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月24日〜6月28日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,259円と前稿比で+142円(前々稿+232→ +284円)となる3週連続の上昇で引けた。その夜のNYダウとS&Pは、メジャーSQのなか大商いとなってもみ合い、残念ながら明確な上抜けをするには至らず、NYダウの史上最高値奪回とまではいかなかった。ただ、S&P指数は2,951で引け、史上最高値となって引けている。
 こちらの指数のほうが米国株全体の概況を正確に捉えており、今週のバブル入りを予見させるものであったといえるだろう。そもそも金曜日は、米国によるイランへの軍事攻撃未遂で、地政学的なリスクが意識され、これ以外でも米商務省のエンティティリスト(安全保障上の脅威を理由に米中禁輸)にスーパーコンピューター関連5企業を加え、中国のハイテク企業への圧力を強める、といった報道もでており厳しい地合いだったのだ。
 ただ、日本株に関しては円高ということもあり、この状況下でも、土曜の朝の日経平均CFDは21,212円と若干下がっており、残念を通り越して滑稽である。
 この米国市場の株価好調の背景は、19日のFOMCの前日に突然発表された「G20で米中の首脳会談が開催される」との報道だった。この報道後は、しっかり高値圏でもみ合っているわけだが、すべての帰趨は、週末から始まるG20でのトランプ大統領と習近平国家主席との首脳会談にかかっている、といえるだろう。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。まずは、先週の筆者の投資行動から。
 筆者は18日にでた「米中首脳会談」の速報を受けて、即座に日経平均&マザーズ指数の先物を買い、翌日の寄り付きでは、景気敏感株の代表格である「SUMCO(3436)」「東京エレクトロン(8035)」、そしてEC決済の代表銘柄「GMOペイ(3769)」の3銘柄を余力いっぱいまで全力買いをした。
 その理由は、すべての懸念の元凶である米中貿易戦争で、サプライズともいえる首脳会談が行われると発表されたからである。米中の貿易戦争は、すでに閣僚級の協議で明確に決裂しており、その後は、米中間の制裁合戦が加速していく様子をみせつけられていたため「今年中には終結の目処はたたない」と多くの市場関係者は感じていたはずだ。
 本来、首脳会談とは、メンツのぶつかり合いであり、双方しっかりとした果実が得られる確証がなければ開催されることはない。その観点で筆者は、今回の米中首脳会談で、「なんらかの進展がある!」との市場の先読みが働くことで、先週金曜日の米国メジャーSQで、米国市場がバブル相場入りする可能性を感じていた。
 残念ながら、先週金曜日の米国株式市場は、素直に上抜けはしなかったが、現在も最高値圏に鎮座しており、今週もG20が開催される金曜日までは、基本には強含みで推移するとみている。※ただし日経平均の25日線である21,050円を割り込むようなら撤退。

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  • 2019/06/16
  • 執筆者: Yamaoka (11:28 pm)

≪連載(136回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月17日〜6月21日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,117円と前稿比で+232円(前稿+284円)の上昇だった。週末金曜日には、警戒していたメジャーSQがあったわけだが、その商いの盛り上がりのなさには唖然とした。
 ただその後、出来高がスカスカなのにもかかわらず、ジリ高となり、SQ値の21,061円を上回って引けたことだけが救いだったが。土曜の朝に日経平均CFDを確認すると、21,046円となっており、やる気のない相場つきに憤懣やるかたない思いだ。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。
 もちろん今週の最重要イベントは、19日(水)に開催されるFOMCであることに間違いはない。AM27:30からのパウエル議長の講演のなかで「今後の政策金利(利下げ)見通し」がでるからだ。さっそく、週末時点でのFEDウォッチ(※テクニカルの項に後述)をみるに、市場は今年2回〜3回の利下げを期待しており、米国2年債利回りをみても、現行の政策金利2.5%からは程遠い、1.845%である。ここに違和感を覚える。
 現在、日経ヴェリタスとクイックが、外為市場関係者に共同で実施したアンケートによると、年内1回の利下げが47%、2回が32%(※0回19%、3回1%)と、年内1回の利下げがコンセンサスとなっており、つじつまが合っていないのだ。まだ、米国の景気指標は好悪入り混じる状況で、実態経済悪とはなっておらず、ガンガン利下げするのは時期尚早、予防的に利下げをする段階である、というのが市場関係者の見立てである。
 筆者も同様の考えだ。また市場は、1回目の利下げを「7月」、とみているが、そもそも過去、7月に利下げがあったことは筆者の記憶になく、パウエル議長になってすべてのFOMCで議長会見がなされるようになっているとしても、3月、6月、9月、12月に政策金利の変更をする伝統が崩れるということはない、とみておきたい。
 よって、19日のFOMCの後、行き過ぎた債権高の巻き戻しが起こり、一気の国債利回り上昇となることで、株式に大ダメージとならないか!? いまはそれが懸念材料である。残念なことに19日(水)のFOMCは、日本時間のAM3時開始。よって、筆者はリカクできるポジションは水曜日の場中までに閉じる考えである。
 ただここから、想定外となる【株高】のシナリオも描けることは、忘れずにいておきたい。
 直近「半導体の在庫調整は終了した」との強気見通しの報道がチラホラ出始めてきた。こういう報道は根拠がわかりづらいが、仮に本物であった場合、景気敏感株の売買代金にわかりやすい傾向がみられるので、リスクオンとなれば、いつでも飛び乗る準備はしておきたい! そもそも2019年度当初のシナリオでは「年後半の景気回復」がコンセンサスであったのだ。

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  • 2019/06/10
  • 執筆者: Yamaoka (1:08 am)

≪連載(135回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月10日〜6月14日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,885円と前稿比で+284円の上昇だった。先週は米国での利下げ期待が高まり、株価指数的には強めの動きとなったわけだ。
 しかも土曜の朝には日経平均CFDが、21,052円と大きく上昇して戻ってきている。加えて、米国市場の引け後には「10日に発動を予定していた対メキシコ関税は、無期限に停止する」との報道が出ているので、かなりの確率で月曜日は上昇して始まりそうだ。
 さっそく今週のストラテジーへと移りたい。
 先週の米国の株価をみると、水曜日の夜あたりからNYダウ(横写真)もS&P株価指数も、長期移動平均線である200日線を上回ってきており、需給で買える状況だ。
 ともなれば、日本株も200日線(21,764円)までとはいかないものの、75日線(21,455円)程度までの戻りが充分期待できそう。
 控えめな判断をするには理由があり、米国はFRBの利下げと量的緩和の期待だけで上がっている状況で、これにより円高圧力が増す日本株は、単純に追い風が吹くとは思いづらいからだ。
 とは言え、海外勢の日本株の売買動向をみると、現物&先物合計では2018年1月1週目以降、2019年1月2週目(※今年の最安値)までに▲13兆3288億円を売り越していたものの、足元では13兆8081億円の売り越しと、もはや年末年始の最悪水準を上回ってしまっている。そろそろ売り枯れとなり、「買い戻しを誘う」、と意識しておきたい。なんたって今週金曜日はメジャーSQである。先物の買い戻しの動きがでる、とみるのが自然であろう。
 そして「裁定取引高の推移」である裁定買い残の水準は、5月31日に7577億円と、前回報告比で−850億円の減少となった。
 発表されている6月5日までを筆者が試算すると、5863億円と大幅減少となっているのだ。この数字は、過去最低水準の信用買い残であることはもちろん、配当の再投資買いが多分に含まれるためこれ以下には減りづらい。よって、今週は買い目線で大丈夫だということ!
 注目セクターは、10月消費増税は既定路線となったため、内需(キャッシュレス関連)がよいと思われる。逆にこれ以外は思いつかない。外需関連は、メキシコ問題はひとまず決着したものの、米中貿易は最悪の状況が続いておりまだ早すぎる、とみたい。
 また買える方は、日経平均先物などは効率的だと思われるが、おそらくメキシコ関税中止報道を受けて週明け寄り付きは高く始まるだろうから難しい。そこで注目したいのはマザーズ市場。
 直近海外勢が買い越しを続けており、また例年6月に買われるアノマリーがある市場のため注目としたい。こちらも買うのならマザーズ先物が効率的か!?
 ただ、それも金曜日の寄り付きまでとしたい。今週はメジャーSQ週であり、SQを境に需給が変わり、株価は一方方向に振れやすくなる。いったん金曜の寄り付きで売却する、というストラテジーを脳に刻み込んでおきたい。
 ちなみに、筆者は今週の金曜日までは強気であるものの、来週以降は予断を許さない状況になる、と考えている。現在、7月に開催されるFRBでの利下げ期待確率は85.2%と、市場は完全に利下げを折り込んでいるようだが、これまでFRBは経済指標の悪化を確認し、後手後手に回りながら対策を打ちだしてきた。しかし、現在の米国の経済指標はマダラ模様の強弱入り混じる状況で、大きな景気後退になっているとはとても思えない。
 確かに、対中追加関税第3弾の影響が出始める7月の経済指標は、悪化が見込まれるがそれはまだ先の話。よって来週19日(水)に予定されるFOMCで、7月以降の政策金利の見通しを語ろうものなら、市場は騙されたとばかりに悲鳴を上げるだろう。

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  • 2019/06/03
  • 執筆者: Yamaoka (1:22 am)

≪連載(134回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月3日〜6月7日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。


≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,601円と前稿比で−484円もの下落。この下げムードは収まらず、土曜の朝には日経平均CFDが、20,440円とマイナスで戻ってきている。
 この下げの元凶を作ったのは、やっぱりトランプ大統領。すでに貿易問題で妥結しているにもかかわらず、30日(木)「不法移民の流入が止まらない!」と、メキシコからの全輸入品に6月10日から5%の追加関税を発表。さらに、対応が不十分なら1ヵ月ごとに5%ずつ上げていき、最大で25%まで引き上げるとしたものだから、世界のリスクマネーは驚いてしまった。米国にとってメキシコは、中国に次ぐ2番目の貿易輸入相手国。さすがに、これが実施されるなら、米国の貿易コストは上がり、米国民の可処分所得は落ち、GDPの7割を超える個人消費に陰りがでるのではなかろうか!?
 また、31日(金)に発表された中国5月製造業PMIも49.4と、コンセンサスであった49.9を下回り、2月以来の低水準。
 これも貿易戦争のなせる業である。
 現在は、リスク資産の典型商品である原油や、中国の景気を占う・銅、そして炭鉱のカナリア・HY債のいずれも値下がりしており、完全なるリスクオフ局面。そして上記の流れに棹差すような、世界的な債権への資金流入が顕著に見られる。米国10年債の利回り(横写真)は2.136%と転がり落ち、2017年9月につけた2%が覗いているのだ。FEDウオッチ(※テクニカルの項で後述)をみると、本年9月のFOMCでの利下げはすでに折り込み、年明けに2回目の利下げをも折り込みつつある状況。
 これに伴って、ドル円の為替レートも強い節目となっていた1ドル109円を明確に割り込み、すでに108.290円。上場企業の想定為替レートは約109円なこともあり、外需企業の収益環境はますます落ち込み、株価も冴えようがない状況だ。
 さて今週のストラテジーへと移りたい。
 今週は、景気指標のオンパレード(※テクニカルの項で後述)である。景気指標の悪化事態はある程度折り込んでいるが、先行きがまっくら闇であることから、景気指標の発表と同時に、世界の株価が毀損していく流れが予想される。とくに、6月5日(水)PM23:00にでる「米国5月非製造業PMI」は大注目。3日(月)の製造業PMIが多少悪いのは折り込んでいても、非製造業まで落ち込みだすと「景気後退懸念」が一気にでてきて、加速度的に株価が崩れかねない。日本株と比べてNYダウは株価を保っており、これが崩れるならば、日本株式に強烈な下げバイアスがかかるだろう。NYダウのチャート(横写真)は果たして24,000ドルで止まってくれるか? という形に思える。ちなみにNYダウは昨年12月26日に21,712ドルの最安値をつけ、日経平均は、昨年12月25日クリスマス暴落で、18,949円があったことは記憶に新しい。

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  • 2019/05/27
  • 執筆者: Yamaoka (12:48 am)

≪連載(133回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月27日〜5月31日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は、21,117円と前稿比で−133円安。土曜の朝には日経平均CFDが、21,132円と小幅高で戻ってきており、週明け月曜日は、米中首脳会談がおそらく無風で終わることを受けて、小高く寄り付いたあと、米国市場が休場となる中で、まったりした値動きになりそうだ。
 先週は、木曜日の夜に、またもや米中貿易戦争の余波で、日経平均先物は21,000円を割り込む20,850円程度まで下落して冷や汗をかいたが、金曜日には、たいして売買代金も膨らまない中で、意外とも思える底堅い値動きからチャート上では陽線となり、このあたり(21,000円割れ)では、底堅い動きとなることも確認できた。
 ただ、とくに「現在は底だから、ここから買い向かったら絶対勝てる!」というムードはまるで醸成されておらず、しばらくは、まったりもったりとした相場つきとなりそうで、厭世的な気分にさせられる。
 前稿で期待した「消費増税延期の機運」についても、24日の月例経済報告で「景気は緩やかに回復している」というこれまでの公式見解をかえておらず、現在のところそれほど大きな期待とはなっていない。6月19日に国会で党首討論があるので、野党の質問に対し安倍首相がなんと答えるか!?が焦点だが、最悪そこまではお預けとなる可能性もある。
 もう1つ、前稿時に注目した「米国10年債利回り」については、23日(木)深夜、一時2.3%割れとなる、2017年10月以来の低水準に落ち込んだ。債権が買われているうちは、株式の上昇は極めて起こりづらいので、今週もこの指標は注視したい。
 あわせてドル円は、5月25日(土)現在、109.3円。米国のPMIなどのマインド系景気指標が悪いこともあり109円台に逆戻りだ。5月31日(金)には中国の5月PMIが発表されるので、こちらもたいへん気になるところ。5月からは、貿易協議→ 貿易戦争となっているため、マインド系指標の悪化は当然ではあるが、可能ならばここまでには持ち株の整理をする必要があるだろう。また人民元のさらなる下落はトランプ大統領が黙っておらず、攻撃される可能性が高く気をつけたい。また前稿に引き続き、商品先物の「銅」価格などはチェックするべきだろう。

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  • 2019/05/19
  • 執筆者: Yamaoka (11:39 pm)

≪連載(132回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月20日〜5月24日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,250円。日経平均CFDは21,211円と小幅安で戻ってきており、だいぶ落ち着いてきたといえよう。前週の金曜日の引け値は21,345円だったので、表面上、日経平均株価は−95円程度の小幅安だが、5月14日(火)には、現物で20,750円の安値をつけ、先物も20,700円ラインをいったりきたりの危なっかしい相場付きだったので、株式市場的には「なんとか踏みとどまった」と胸をなでおろしている雰囲気だろうか。
 しかし、完全に米中通商協議は「貿易戦争」⇒「冷戦」に変化しようとしている。中国は共産党国家ゆえに、自国の国有企業の先端産業に補助金をばらまく「中国ハイテク製造2025」政策は、絶対に譲れない。米国は、貿易赤字削減はたてまえであり、「中国のハイテク製造2025」をストップしたい、ただそれだけ。これまで、トランプ大統領のツイッターとマスコミの報道に、世界の市場関係者はだまされていただけで、ようやく米中貿易戦争の真実に気がついた、といったところだ。貿易戦争はしばらく相場の中心から去らないだろう。
 ただ、幸いにも? 米中の溝が深すぎる様が露見したため、市場はすでに最悪を折り込んだようだ。日本市場は、令和スタートから7日連続の下げという暴落にあったばかりだということもあり、しばらくは大きな暴落が起こりづらい。ここからは6月下旬に開催される「G20」までは事態の進展がなく、株式市場もまったり戻りを試す展開が本線だろうか。
 さて、日本の経済指標に目を転じると、米中貿易戦争の煽りを受けて先週5月13日(月)「3月景気動向指数」は、前月比−0.9%安となる99.6の「悪化」となり、内閣府は基調判断を、2013年1月以来6年2ヵ月ぶりに「景気悪化」と引き下げている。これを受けて、今週の週明け20日(月)に発表される1-3月期のGDPは、年率で前年比マイナスとなる可能性が濃厚で景気悪化ムードが蔓延するだろう。ただ日本株に関しては、これで消費増税延期の機運が高まる!? といった特殊要因が発生する。 
 これに関してはすでに伏線があり、5月16日(木)総理官邸に4人の経済専門家が召集され非公式に懇談会があったとの報道があった。一部の有識者からは、この時期に10月1日スタートの消費税延期を決定することは「時間的な猶予がなく難しい」という見立てだが、自民党としては7月下旬に選挙があり衆参ダブル選挙にして「増税延期を問う!」という流れが理想だろう。衆議院に関しては、消費増税が行われたあとの選挙はきついということは自明で、今週以降の推移を楽しみに見守りたい。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。
 今週、注目しておきたい人物は、パウエル議長である。現在、FEDウォッチをみるに、過度に市場が利下げを折り込んでいる状況(※テクニカルの項に後述)なので、FRB議長のパウエル氏が、利下げを否定する発言をしようものなら大きめの暴落が起こりうる、とみておきたい。
 現在のスケジュールとしては、5月20日(火)AM8時にパウエル議長の講演が行われる予定。また、5月23日(木)(AM3時)には前回FOMCの「議事要旨」が公開される。この期に及んで、利上げに言及していれば、市場は逆サプライズとなりショック安となるだろう。また米国の「10年債利回り」は重要だ。先週末には下げ止まったように思えたが、株式と債券は水と油であり、債券が買われる流れはよくない。
 よって、今週は「消費増税延期の機運」「パウエル議長の発言」「米国10年債利回り」に気を配って、個別株勝負が望ましいだろう。狙い目は、決算発表が終わって、あとは材料待ちのマザーズ市場(横写真)の個別銘柄や確実に普及が進んでいるのに物色意欲が弱いキャッシュレス関連銘柄だろう。
 今週の下値の目処として挙げたいのは、5日移動平均線である21,152円。これを下回るようなら地合いが悪いと考え、手を出さないでおきたい。また逆に75日線である21,408円、そして5月の日本のメジャーSQ値21,452円を越えてくるようならば、好地合いだと判断して個別株に手を出すのがよいだろう。為替が、先週ようやくドル円で110円台に復帰しており、安心感がでてきているのは好材料だ。
 また、中国は米中貿易協議の目処がたたない中であり、またしても景気減速の可能性がでてくるだろう。そこで商品先物の「銅」(横写真)価格などはチェックしておきたい。
(※以下に、注目銘柄アリ)

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  • 2019/05/13
  • 執筆者: Yamaoka (12:45 am)

≪連載(131回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月13日〜5月17日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 日経平均株価の週末終値は21,345円。その夜は米国株が持ち直したため、日経平均CFDも21,502円まで上昇して引けている。しかしGW明け直前の日経平均CFDは22,520円だったので、1,018円も下落したわけだ。
 先週の目玉イベント・米中貿易協議は、継続協議となりいったんの幕を引いたものの、10日(金)午後1時1分(日本時間)、対中関税2000億ドル分の関税を10%→ 25%に引き上げた。この中身は、通信機器、自動車部品、家事用品、家電、プラスチック製品となる。また、残りの3250億(3000億とも)ドルの中国からの輸入関税についても引き上げの可能性が示唆され、こちらは13日(月)に詳細が発表されるという。この内訳は、アパレル、靴、アクセサリー、iPhoneなどとなる。
 これに中国側も報復措置をとる、と声明を出している。今後は、トランプ大統領と習金平国家主席の直接対話で、大筋が固まるとの方向性がでているが、現時点では6月28日から開かれるG20首脳会談で最終決着となる可能性が高そう、というのが市場の見立てだ。ようするに、依然として貿易協議は、相場波乱の火種となりしばらくくすぶり続ける。
 米国のこのイケイケの背景には、トランプ大統領の高支持率が関係してそうだ。現在の支持率は45.1%と、なんとここ1年間で最高である。対中に関しては、身内に留まらず、民主党からも熱いエールが聞こえだしており、トランプ大統領の後押しとなっているようだ。また、米国のGDPのうち約7割が個人消費とされるが、名目GDPは約20兆ドル。仮に対中関税5250億ドルの残りすべを25%にしたところで、個人消費に関しては大きな影響はなさそう、といえる。そもそも代替品への変更が進むだろう。かたや中国側の影響度は高そう。GDP成長率で−1.6〜2%の寄与だといわれているからたまったもんじゃない。日本に関しても、長期的にはハイテクの覇権を取り戻すチャンスがくるかもしれないから、プラスの面が大きいと信じたいが、中国製品の中身は日本製であることが多く、困ったことになった。よって、直近の日本株(※特に外需株)に関しては、しばらくはパニック状況が収まらない可能性が高い。
 今週のストラテジーへと移りたい。
 CFTC(米国商品先物取引委員会)によると、4月30日時点で、VIXショートが18万359枚となっており(横左写真)、確認できる2004年7月27日以降、過去最高となっている。金曜日の夜間のNY市場(横右写真)をみると、だいぶ落ち着きを取り戻しておりGW明けの高水準の売買で消化が進んだと思いたいが、2018年2月、10月のVIXショックでの暴落は記憶に新しく、慎重に事を進めなければならない。
 週明けの日経平均株価の見立てについては、CFD先物が21,500円近辺で引けたため、まず下値の目処として75日線である21,369円と、そして5月の日本のメジャーSQ値21,452円を意識しておきたい。これを簡単に下抜けるのなら、先週先物でつけた21,072円ラインへの不安がよぎる。そしてこれを下回るようなことがあれば、3月25日につけた20,912円までの下値まで意識される。上値の目処は、25日線21,871円と、これと重なる7日の窓埋めとなる21,875円を突破できれば、上方向へのバイアスが強まるが、このラインは価格帯別売買代金が大きめで、突破は容易なことではないだろう。
 景気指標面では、今週の注目は5月13日(月)PM14:00発表の日本の「3月景気動向指数」。珍しく日本の景気指標を取り上げるが、今回は重要だ。これがダメとなれば、20日(月)の1-3月期のGDPも連動性が高いため悪い可能性がでてきて、景気悪化ムードが蔓延する。そして、これで消費増税延期の機運が高まるか? という期待がでてくるが、この点は相場の流れを見定めたい。

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  • 2019/05/07
  • 執筆者: Yamaoka (2:35 pm)

≪連載(130回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月7日〜5月10日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 GW前の日経平均株価の終値は22,259円。5月3日(金)には、米国4月の雇用統計が好調な数字で発表されたことで日経平均CFDも22,520円と高く引けた。この穏やかにリスクマネーが流入する好地合いをぶち壊したのは、またしても、この男・トランプ大統領だった。
 5月5日深夜、トランプ大統領は「交渉の進展が遅すぎる。10日(金)には追加関税をする用意がある」と突然ツイート。これに中国側も「脅迫を受けながらの交渉は望んでいない」とし、8日(水)の閣僚級会談を中止する構えだ。これを受けて6日(月)には、日経平均CFDが一時500円以上も下がる、21,966円をつけるほどに動揺し、上海株式市場も5%を越える急落となっている。
 さて、今週のストラテジーへ移りたい。
 まず今週のポイントは、週明け7日(火)の寄り付き後の値動きだろう。なにせ、4月末に発表された4月23日時点でのシカゴVIXのショートポジションは、17万8000枚と過去15年で最大に積み上っている。また、日本においても「日経ダブルインバース(1357)」の信用買い残は4000万株超と過去最高となっているため、こういった保険買いの巻き戻しで、相場は一方的には下方向に向かいづらい。
 また、GW前にポジションを縮小した筋のリバランス買いの需要も大きいはずだ。
 要するに、寄り付き後、こうした強い買い需要を打ち負かすような急落となるのなら、今年の令和の相場は、空売りメインで戦うべきだろう。
 そもそも、5月は有名な相場格言「セルインMay」の時期だということは忘れてはならない。以下に、米国S&P株価指数の月別騰落率の一覧表を載せるので拡大してみていただければ幸いである。
 日本に関しても、過去15年で切り出すと、10月末→ 4月末の保有で12勝3敗。4月末→ 10月末の保有では7勝8敗と大きな差がついている。また、今週の日本市場は本決算発表後半戦ラッシュとなり、会社からは、控えめな来期業績予想数字のオンパレードとなること請け合いだ。現在、米国は世界中と「貿易不均衡だ!」とケンカを売っている最中であるため、その中でも強気な来期業績予想を立てられるのなら、その企業は本物である可能性は高い。そういう銘柄を発見したら、次稿以降に紹介していきたい。
 そしてもちろん、今週の最大の注目イベントは「米中貿易協議の行方」である。しかし、今回のトランプショックだが、5月1日にホワイトハウスの談話として「今後2週間以内に米中合意ができなければ、協議の終了を示唆」という悪い流れだったものが→ 「2000億ドル相当の中国からの輸入関税の一部を直ちに撤廃で大筋合意」と好転し→ 「閣僚級協議の後、首脳会談を行い合意文章に調印!?」という良い流れができていた中での急変であった。となれば、もしかするとトランプ大統領の気分しだいでのツイートだった可能性が残っており、まだ期待の芽は残る。

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  • 2019/04/22
  • 執筆者: Yamaoka (2:43 am)

≪連載(129回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月22日〜4月26日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は22,201円と、週間で+330円高となった。金曜日は主要国がグッドフライデーの休日だったこともあるが、驚愕するほど売買代金はなく、海外勢が頑張らなければ上にも下にもいかない相場だということがわかりやすい。日経平均CFDは、22,205円だった。
 さて、米国に関しては、フィラデルフィア半導体指数は史上最高値を更新し続け、1558ポイントと絶好調! まずは今週からの決算発表で、この動きが正しかったのかが問われる。そして、NYダウも昨年10月5日につけた最高値26,952ドルに迫る、26,580ドル(CFD)と高値強含み、ナスダックは昨年8月31日につけた最高値8133ドルにあと一歩となる8052ドル、S&Pも最高値2941ドルに迫る2905ドルと、それぞれが強い動きを保っている。
 この各指数の値動きをみれば、「この位置まで来たのならば、最低でも1回は上を試す動きになる」と考えずにはいられないだろう。おまけに、中国・上海株市場(横写真)も大暴騰中!
 日本市場に関しても、日経平均株価指数をけん引する「ファーストリテイニング(9983)」が、売り長となり逆日歩がついている現状では、しばらくは上方向のバイアスがかかり続けることだろう。
 今週からは日米ともに、企業決算がドシドシ発表される。特に23日(火)にハイテクのベライゾン、そして日本では「日本電産(6594)」(横写真)が出てくる。
 まず、両社の決算発表で発信される、2019年(2020年度決算)の先行き見通しに注目したい。日本に関しては、永守重信日本電産会長の強気節がさく裂すれば、24(水)からの出遅れハイテク銘柄に動意がある可能性がある。現在は、NT倍率(日経平均÷TOPIX)が、13.73倍と極端な動き方になっており、日経平均株価だけが買われすぎていることに疑いの余地はない。ならばここからは、日経平均株価が調整するか、TOPIXが浮上するかしかないのだ。
 また今週の政治イベントとしては、25日(木)の麻生財務大臣の訪米が大注目だろう。ライトハイザー氏との会談が行われる予定で、為替条項うんぬんが飛び出すのならば、為替は一気に円高に振れ、日本株は弱含むだろう。そして26日(金)には安倍首相とトランプ大統領との首脳会談が予定されるが、こちらは現段階では無風である可能性が高い。

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  • 2019/04/15
  • 執筆者: Yamaoka (1:55 am)

≪連載(128回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月15日〜4月19日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,871円と、週間で+63円高となった。土曜日の朝に日経平均CFDを確認すると、22,091円まで上昇。
 先週は、場が引けたあたりから日経平均先物が動意づき、200日線(21,888円)近辺を越えたあたりからは、アルゴ取引だろうか? 為替とともに株式もジワジワ上昇を開始し、米国株の寄り付きまで上げ続け、その後も高値堅調で引けた。ようやく、すでに200日線を越えている、世界株価指数(米国・中国・ドイツ)の仲間入りができたというわけだ。ただこの動きについて、完全なリスクオン態勢に入ったか否か? についての筆者の見解(態度)は週明け月曜日まで持ち越したい。
 というのも、日本株に関しては、週末金曜日の夜間取引において、出来高にたいした動意が感じられなかったのだ。(※テクニカルの項目に後述)。これが最大の違和感となっている。そのうえ週末金曜日の日本市場も、決算明けのファーストリテイニングが日経平均株価指数を160円押し上げ、投資先のウーバー上場観測がでたソフトバンクの2銘柄だけが極端に強かっただけで、全体的に景気敏感株は弱かったように思える。リスクオンのリの字も感じなかった。
 筆者は、先週木曜日の引け後にでた、4月1週目の海外勢の+8101億円の買い越し状況を確認して、勇んで金曜寄り付きに「SUMCO(3436)」を大量購入したが損切りしている。ようするにわかりやすく、NT倍率(日経平均÷TOPIX)が、13.62倍と極端な動き方になってしまっており、現在は、「日経平均株価だけが買われすぎてますよ!」とのサインが点灯しているのだ。
 ただ、全体のフローをみる限り、為替は欧州通貨高で、ドルと円が安いという、リスクオンを感じさせる動きであり、コモディティも原油や銅が反発している。ハイイールド債も堅調で、金が相対的に弱い、という完全に教科書通りの動きになっているともいえる。
 NYダウは、商いをかなり増加させての大幅高となり過去最高値を伺うが、小型株指数である「ラッセル2000」指数は、現状の節目1600ポイントを明確に越えれなければ、ここからの先行きは暗くなることを示唆しているように思えるのだ。どっちなんだか、はっきりしてほしいものだ。
 さて今週のストラテジーへと移りたい。
 16日(火)には報道が出てくるだろうが、15日(月)から2日間は日米通商協議が行われる。すでにムニューシン財務長官からは、「法的拘束力のある為替条項を求める」との発言が再三にわたってでているため不安視されるが、今回1回目の閣僚級会談では、顔合わせ程度になるとの見方も強い。
 そしてこれよりも問題なのは、米国の航空機エアバス補助金をめぐる追加関税に対して、EU側が報復関税を検討中、だということ。
 15日(月)の「欧州の対米貿易交渉方針案」、17日(水)の欧州委員会の「対米報復関税品リスト公表」があり、世界の株式はリスクオン環境からは程遠い状況だ。
 また米企業決算も出始めるが、現時点で米国ファクトアセット社の調査では、S&Pの1−3月期業績は、前年同期比−4%で推移しているという。−4%という数字ははっきりいって大きく、実際に発表されても折り込み済みとなるかは疑問だ。
 今週、もう1つ注目しておかなければならないのは為替レート。ドル円(横写真)で4月12日(土)現在、112.015円と、3月5日以来の112円台に突入した。このラインを上抜けると114円台も見えてくるが、今週からは日米通商協議入りすることもあり、節目である112円台を一気に抜けてさらなる円安は望みにくいと、断言していいだろう。
 よって筆者は、日経平均株価指数の200日線、そして4月SQ値20,871円と、為替の112円割れがあった場合はリスクヘッジポジションを取り、そうならなければ、買いポジションを膨らませて、出遅れている景気敏感株を少しづつ買っていく戦略をとる予定だ。ただ、短期間トレードに終始する可能性もある。どうしてもここから株価がズンズン上がっていく気がしないのだ。年初には、本気で買っていくのはここから大きく景気が落ち込み、そのうえで景気が上向くと予想される年後半に向けて(夏場あたり)に仕込もうと考えていたこともある。
 最後に、安倍首相は、今月末のトランプ大統領との会談で、「消費増税の実施を決断するのでは?」との観測報道がでているのでご紹介したい。こうなった場合、7月の参議院選挙は、衆参ダブル選挙となり「消費増税延期」で国民の意思を問う形になる。どうせ自民党圧勝となる可能性が高いのだから、こんな姑息なやり方はやめてほしいものだが、株式市場のためにも消費税増税はやめてほしい、との思いもあり微妙だ。
(※今週の注目銘柄は2つ)

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  • 2019/04/08
  • 執筆者: Yamaoka (12:39 am)

≪連載(127回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月8日〜4月12日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,808円と、週間で+602円高となった。土曜日の朝に日経平均CFDを確認すると、21,870円まで上昇!
 さて、今週は日経平均の正念場を迎える。世界株価指数(米国・中国・ドイツ)は日足の200日線を越えて堅調である中(※NYダウは、昨年10月の史上最高値まであと少しのライン)、日経平均株価も200日線である21,912円を指呼の先に捉えており、早晩このラインを試しにいくと考えるのが自然だろう。
 まずは、3月4日につけた戻り高値21,860円(※引け値21,822円)を、終値でつけるのが順序としては先なのかもしれないが、週明けにも一気の上昇で、前述の2つの節目を越えてくる可能性が高い。
 日本株もNYダウも、高値は2018年10月上旬。そろそろ6ヵ月を経過し、仮に押し目で買っていた筋がいたとしても、損切りも一巡し戻り売り圧力が弱まるころ。需給がよくなっている中で新年度入りしたこともあり、売買代金が増えてくれば、6ヵ月ぶりの強い相場に変化する可能性がある。逆に週明けから株価がヘタれるようだったら、日本株取引はヘッジポジションを積んでGW明けまでお休みしたほうがよい。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。
 今週からは、前述したように、需給がよくなっている状況が顕在化しているなかで、来週の「日米通商協議」スタートや、10連休となるGWを控えての壮大なチキンレースが始まることが予想される。
 11日(木)に「安川電機(6506)」が2019年度通期決算を行う。今期の決算状況も興味深いが、来期2020年度を会社がどのように予想しているか? で相場の雰囲気が一変する可能性を秘めるといえる。
 また来週は、4月15日(月)〜16日(火)に「日米通商協議」(※閣僚級で茂木経済再生担当大臣VSライトハイザー通商代表部)がワシントンで行われる。このイベントは、米中貿易協議に引けを取らない重要度となるだろう。日本は7月に参議院選挙があるため、アメリカの属国であると揶揄される日本ではあるものの、安倍首相も安易な妥協は許されない。その後、GW前となる4月26日〜27日に安倍首相とトランプ大統領の首脳会談が開催されるというので、今週末までには、ヘッジポジションを積んでおく必要があるということをストラテジーとしたい。

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  • 2019/04/01
  • 執筆者: Yamaoka (3:39 am)

≪連載(126回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月1日〜4月6日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,206円と、週間で−421円安となった。土曜日の朝に日経平均CFDを確認すると、21,305円と反発基調。
 先週25日(月)は、日経平均株価は一時715円を超える大幅暴落となり、引け値でも−615円安の20,977円と、心理的な節目ラインである21,000円を割り込んだ。先行きに対する不安感が市場に蔓延した後の今週はどちらかというと、上目線で臨むべき状況、だと考えている。
 通常なら、ひとたび日経平均が500円を超えるような暴落をしたならば、そこからは慎重にことを構えるのが鉄則。ただ今週は、世界各国での経済指標の集中ウイークとなり、その先陣として31日(日)に発表された「中国3月製造業PMI」が好不況の節目ライン50を上回る50.5ポイントと発表されている。事前コンセンサスは49.6程度であり、かなり大きく上回ったことから週明けはサプライズとなり、市況がよくなるだろう。またこれが、年初から始めていた景気対策の効果が出始めているとするならば、ここからの世界景況感に、これ以上の悲観ムードは起こりづらい。これには伏線があって、先駆けて先週の25日(月)18:00にはドイツの3月IFO景況感指数が発表され、コンセンサス98.5を上回る、99.6ポイントとなっており、前日大暴落した日経平均のマーケットセンチメントを26日(火)に一気に明るいものにした経緯もある。両国は経済的に密接な関係にあるため、今週の中国、そしてドイツ(ユーロ)の景気指標が、しっかり上向くかは要注目だろう。
 また先週は、市場に活気(売買)が戻ってきていた感触があった。これはテクニカルの項(売買代金&先物取引&最低取引)で後述するが、景気敏感株が相対的に底割れする雰囲気がなかったこともあり、底入れ初動のような感覚を覚えた。また、今週からは新年度入りということでNEWマネーの流入が期待できる。
 今週のポイントは2つ。1つ目は、4月3日(水)からのワシントンでの米中貿易の閣僚級会議の動向。ここまでは両国ともに、さらなる景気悪化を避けようとする意図がみえ、破談せず進捗しているが、本当のところ中国側がどこまで譲歩する気があるのかは、実際のところわからない。よって慎重派の方におかれては、水曜日中までのポジション縮小をオススメしたい。
 2つ目は「米国国債の利回り低下が止まり、いつ反転するか?」である。3月29日現在の米国2年債金利は2.266%と先週比で低下。また米国10年債金利(横写真)も、2.407%と先週比で低下している。ただ、現在のFRBのFF金利目標は、2.25〜2.5%であり、現在の米国10年債権を始めとした国債は、景気減速のほとんどを折り込んで、リスク回避フルMAXであるといえる。ここからは、明るい経済指標がでた際などは、米国債金利の低下局面となり(国債価格の上昇)、株式に資金が向かう、と考えるのが自然だろう。
 ただし、地合いがよくなっても、本年に入ってからの日経平均株価指数の12ヵ月先EPSは、米国S&P指数や欧州ストックス600などと比べ、相対的に悪い水準だ(日経ヴェリタス3月31日号参照)。そこで大型株が動けなければ、個別株や、マザーズ市場(横写真=チャート)などの小型株の動意がある可能性が高いとみておきたい。

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  • 2019/03/24
  • 執筆者: Yamaoka (10:50 pm)

≪連載(125回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月25日〜3月29日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,627円と、週間で+176円高となった。ただ、平和だったのはここまでーー。金曜日の夜の日経平均先物は、ドイツの製造業PMI指数が44.7とコンセンサスの48を大きく下回って発表されると、世界景気の後退懸念が蔓延し、21,198円と−429円の大幅安で引けている。そして米債券市場では10年債金利が、3ヵ月物を下回るという長短逆転すぎる(逆イールド)発生と、不況入りのわかりやすい号砲が鳴り響いた。
 そんななかでも一番、心配していた為替レート(ドル円)が、もみ合いながら、ようやく突き破った110円台を一気に下回る109.910円となった。為替に関しては、もともと円安基調なのが違和感を覚えるほどだったために1月3日の大暴落時につけた104円台まで悪化しそうな悪寒が走るほどだ。
 よって普通に考えるなら今週は保有している資産で、含み損が軽い銘柄は、月曜日の寄り付きで半分ブン投げるのがセオリーで、出来た資金でリスクヘッジ商品の購入を考えるのが生き残りのための常とう手段といえよう。日米株式市場ともに、高値圏からの1回目の暴落であり、ここで逃げることができれば軽症ですむからだ。そしてもちろん翌日の国内配当権利付き最終売買日の26日(火)中に、権利は取らないで、残った半分を投げるべきだと感じる。そう思わせるほどに、金曜夜の米国株価指数の崩れ方はヒドイものだった。そして恐ろしいことに、海外勢の先物ポジションは、今年に入ってかなり積みあがっており、これらを処分する流れになれもするなら、また昨年末の阿鼻叫喚の再現となるだろう。
 と、本稿執筆前は考えていた。しかし冷静に相場を振り返ってみると、そこまで不安視する内容なのかわからなくなった。先週金曜日の米国市場は、寄り付き天井で崩れだしたにもかかわらず386,508,044株と、そこまでの大商いになっていない。ようするに恐怖に駆られて、投げ売りした、というわけではなさそうだ。(下写真=NYダウ)
 これに比べて、金曜日の夜間取引での日本の先物取引は、かなり商いを伴いながら下落(※テクニカルの項「先物取引」に後述)しており、悲観ムード満載だった。また、21日(木)深夜のFOMCで、パウエル議長の「保有資産の縮小ペースを5月から緩め、9月末に一部資産の縮小を終了させ、毎月150憶ドルと半減させる」のサプライズ発言の1日後に崩れた形であり、この1日遅れの暴落はどうも解せない。
 ただ、今週の大一番は、29日(金)の閣僚級の「米中貿易協議」。現在のところ中国側の抵抗が強いという報道が流れているが、ここでライトハイザー氏とムシューシン氏は北京を訪れ、合意の取りまとめに入るという。事前にトランプ大統領は、貿易協議が合意に達しても、かなりの期間、中国に対する関税をそのまま据え置く方向で検討している、ことを明らかにしている。中国が本当に合意を守る気持ちがあるか、確認する意味合いの会談になるということで、今週末が米中貿易協議の山場であることは疑いようがない。
 さて今週のストラテジーへと移りたい。
 筆者は、週明けの月曜AM10:30〜の「上海市場」の動きを確認して、ポジションを考える方針を採る。この時間になってもなお悲観ムードが蔓延しているならば、含み損の少ない銘柄を切って、引けまでにVIX指数(1552)を購入してリスクヘッジに努めたい。こう考えるのも、26日(火)は国内の最終権利付き最終売買日で、配当落ちを埋めるための買い資金が市場に流れ込んでくるから。今年は1246億円規模の買い需要が発生すると予想され、TOPIX先物ではこれを上回る5000億円規模の買い需要が発生する計算である。薄商いの日本株市場において、この買い需要はかなりの大きさである。また事前に、これ目当てでヘッジファンドが空売りを仕掛けていた可能性があり、反発ムードを嫌っての、買い戻し誘発余力があるという見立てである。

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  • 2019/03/18
  • 執筆者: Yamaoka (3:02 am)

≪連載(124回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月18日〜3月22日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,451円と、週間で+425円高となった。その後、金曜夜の米国市場では、中国・劉鶴副首相が、米国通商代表部・ライトハイザー氏、ムニューシン財務長官との電話会談を終え、これが「貿易交渉で実質的な進展あり」と報じられたことで、日経平均CFDも21,535円と高く戻ってきている。また、半導体大手「ブロードコム」を筆頭に、インテルなどの半導体株も大幅上昇している。これは、同社CEOが「半導体市況が底入れを迎えた可能性を示唆した」ことが要因。しかもSOX半導体指数(横写真)は、気が付けば高値を伺う位置まで戻ってきているではないか。
 筆者は、先々週の相場下落をみて、しばらくは、ヨコヨコの弱含みを本線に据えていたので、今のところ予想が外れてしまっている。現時点では基本的な見立てを変えていないが、米国は先週の金曜日にメジャーSQがあったこともあり、NYダウ(横写真)25,721ドル(SQ値)を下回らなければ、今週は水曜日までは楽しめそうだ。
 というのも、ボーイングの問題で出遅れているNYダウをしり目に、S&P(横写真)、ナスダックは順調に高値を切り上げているのだ。為替も現時点では波乱の可能性を感じない。これを見る限り、次の転換点は今週21日(木)AM3:00に行われるFOMCに委ねられたといっていい。そしてFOMCさえ乗り切れば、3月末の配当権利落ちまで粘れる可能性がでてきたといえる。
 ただ、この動きは、完全に政策催促相場! テクニカルの項(FEDウォッチ)に後述するが、FRBのパウエル議長の胸先三寸で、事態は一変しそう。高値圏であることを、じゅうぶん理解しながらこの先は進みたい。

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  • 2019/03/11
  • 執筆者: Yamaoka (1:18 am)

≪連載(123回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月11日〜3月15日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,026円と、週間で−577円安と4週ぶりの下落となった。金曜の夜には米国の雇用統計が、見間違いか? と思わせるヒドい数値(前月比+2万増)となり、+18万人増だったコンセンサス予想は砕け落ち、日経平均先物CFDは、一時20,843円ラインまで崩落した。結局、年初から、実需筋の海外勢が一度も買ってきている雰囲気がないまま、株価は崩落してしまったわけだ。ただ、短期での下げすぎバイアスが働いたか!? 土曜の朝には21,126円まで戻ってきている。
 結局のところ、これまでのジリ高基調がおかしかったというほかない。とにかく現在の世界景気に明るさはなく、一度崩れてしまった以上、ここから立て直す余力があるようにはとうてい思えないのだ。
 先週は6日(水)に発表された12月米国貿易が10年ぶりの高水準となる赤字となり、トランプ大統領の関税政策が失敗だったことを示唆した。7日(木)にはOECDが世界経済見通しを下方修正、加えてこれまで強弱入り混じる頼みの綱だった米国景気ですら、ベージュブックで、多くの米国地域での景気減速を指摘していた。同日行われたECB理事会は、2019年のユーロ圏経済成長見通しを−0.6ポイント減の+1.1%に大幅引き下げ、利上げの時期を先延ばしせざるを得ない状況。7日には日本の半導体大手「ルネサスエレクトロニクス(6723)」が国内外14工場中13工場で一時的な生産停止を発表し、雰囲気をいっそう暗いものにした。同社は、中国の景気の影響を強く受ける企業。これを現すかのように8日発表の中国2月の輸出入はともに減少。トドメは、8日の米国2月雇用統計で、GDPの8割を占める非農業雇用者数が、事前予想を大きく下振れた。世界景気の後退を裏づけるような悪材料が続々と出て止まらない。
 さて、今週のストラテジーへと移りたい。
 日経平均株価は、4日(月)21,860円の高値があって、金曜日のNY時間には一時的に1,000円安となった。さすがに1週間で一気に下がりすぎたこともあり、週明け11日(月)は、先週金曜日の上海市場が極端に弱かったことから、下げすぎの反動で戻り局面となる可能性がある。テクニカルの項に後述するが、裁定売り残も一気に加速したことから、巻き戻しも起こるはずだ。ただ、それでもここからは、日経平均を下げ目線で見る姿勢が正解だろう。
 怖いのは、現在も高値圏にそびえるNYダウ(横写真)、S&P指数(下写真)の存在。
 これらが崩れ始めれば、日経平均株価指数も、また昨年末の惨劇に逆戻りだ。仮に今週以降、米国市場が安定したとしても、円安モードを満喫した【為替】の存在がさらなる悪夢の引き金を引く恐れがある。
 8日(金)に「金融機関の売りに警戒」との日経報道があったが、コーポレートガバナンスの方針に、政策保有株(持ち合い)の縮小方針が盛り込まれているため、例年よりも決算期末の3月末に、「売り」が出やすいのだという。特に3月末は国内機関投資家が、海外投資で得た利益を日本に還流させる時期。円高になりやすいわかりやすい事情がある以上、ヘッジファンドに狙われ、円高一直線のチャートとなる悪寒を覚える。

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  • 2019/03/04
  • 執筆者: Yamaoka (12:56 am)

≪連載(122回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月4日〜3月8日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,603円と、週間で+177円高と3週連続の上昇となった。金曜の夜には米国の経済指標(GDP)がコンセンサスを上回り、日経平均先物CFDも21,756円と、力強く戻ってきている。
 先週目についたのは、金曜日のGDP発表からの米金利上昇、合わせてVIX指数低下からの「円安」だろう。ドル円は、現在111.935円と、核保有国のパキスタンとインドが非常に険悪な状況で、通常ならば地政学リスクからの円高となりかねないところだが、極めて強い推移だ。
 この状況なら、予想外のことさえ起こらなければ、今週金曜日の国内「メジャーSQ」は高く収まりそうだ。
 件の米中貿易摩擦に関しても、閣僚級(ライトハイザー氏参加)の貿易交渉が終わり、ロス商務長官から「中国政府に、国有企業への補助金削減と、為替の市場介入の開示を約束させた」と、ご満悦発言が飛び出している。よって今週は、3月中旬に予想されるトランプ大統領と習金平の首脳会談の日程さえ決まれば、その日までは安泰となり株高を楽しめそうだ。※逆に決まらなければ、混乱が起こっていることを意味するのでたいへん危険な状況になる。
 ただ、今週からは3月末の機関投資家の決算売りもでることが予想されるし、輸出企業も決算のための円買い需要も出てくる。また例年、彼岸底(3月18日)と言われるので、用心に越したことはないだろう。
 警戒ラインとしては、まずはNYダウの5日線近辺である26,000ドル。これを引け値で割った場合は、為替の111.2円割れ、コモディティ商品である原油と銅、そしてHY債に波乱がないかをまず確認したい。仮に300ドルなどの大きめの下落が来た場合は、現在が高値圏であることをしっかり認識して、「日経ダブルインバース(1357)」や「恐怖指数VIX(1552)」を保有することは忘れずに。
 また、筆者は「マザーズ先物」に関して、週明けに撤退を考えている。海外勢の売り越しが目立ってきている中(※テクニカルの項に後述)、上げ続けてきたのでそろそろキャッシュポジションとし、全体相場の下落に備える心づもりだ。

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  • 2019/02/24
  • 執筆者: Yamaoka (11:58 pm)

≪連載(121回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月25日〜3月1日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は21,426円と、週間で+525円と2週連続の大幅上昇となった。金曜夜のNYダウは、米中貿易摩擦の合意間近への期待感から右肩上がりの上昇となり、日経平均先物CFDも21,455円と堅調に戻ってきている。
 それにしても米中の「貿易戦争」に関しては、完全に「貿易協議(調整)」レベルの様相にトーンダウンしている。米中のみならず、世界経済の減速感がここまで表面化してしまった以上、米国としても、拳を下ろさざるをえないといったところだろうか!?
 トランプ大統領は23日(土)に中国・劉鶴副首相との協議を終えた記者会見で「多くの進展があり、双方とも合意に至る可能性が非常に高い」と述べている。覚書の6分野「非関税障壁、技術移転の強要、知的財産権、サイバー窃盗、農業、為替」に関してもしっかり進展があり、特に追加関税の効果を減する「為替」に関しては、しっかりくさびを打ち込まれそうな雰囲気だ。この後は、かなり早い段階(3月下旬?)で習近平国家主席と会談する予定。おそらくはここで、一時的にせよ貿易戦争の決着となる公算大だ。
 それにしても、米国市場と比較して、日本株の戻り方はいくらなんでも弱すぎてフラストレーションが溜まる。NYダウは10月3日の高値26,952ドル⇒ 12月26日安値21,713ドル⇒ 2月23日現在26,053ドルで、現在は安値から83%戻っており、すでに高値圏と呼んでもおかしくないレベル。
 ところが、日経平均株価指数は、10月2日の高値24,448円⇒ 12月26日安値18,949 ⇒ 2月23日の先物21,440円と、安値から45%程度しか戻っていない。コモディティや、HY債も崩れそうにもなく、普通に考えれば、日経平均株価もどこかで、大きな上昇を予想するのが妥当ではある。
 今週のストラテジーへと移りたい。
 昨年までは、欧州・中国の経済指標の悪化が目立っていたが、ここにきて米国の経済指標までもが極めて衝撃的な数値となっている。 21日(木)に発表された米国フィラデルフィア連銀の2月製造業景況指数は、前月1月は17で、2月コンセンサスが14.5であったにもかかわらず、−4.1と発表された。これは2年9ヶ月ぶりのマイナス域。先週14日(木)には、2018年12月米国小売売上高が前月比−1.2%減となり、9年ぶりのマイナスと騒がれた。これに関しては政府機関閉鎖の影響で、評論家は「数値がおかしい」などと解説していたものだが、米国の景況感も、急激に悪化している可能性が濃厚だと考えるほうが妥当だ。
 しかし、それでも米国株式市場は崩れる気配はない。その理由は、先週の20日(水)に発表されたFRBの議事録で、「量的引き締め政策を年内で終了する方向」だということがはっきり示されたことが大きいだろう。景気に配慮するFRBに対する株式市場の期待感は非常に高まっている。

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