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  • 2016/10/09
  • 執筆者: Yamaoka (11:17 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第25回 米は宇宙第一、最上至極の良物」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 新米の出回る季節になりました。
 今回は米について。
 漢方に配合される生薬には、食品として通常食べているものも多くあり、米もそのうちの一つです。
 生薬名を粳米(こうべい)と言い、白虎湯、白虎加人参湯、桃花湯、麦門冬湯、清暑益気湯などの漢方処方に配合されています。
 米にはウルチゴメとモチゴメの二つがあります。
 粳米(こうべい)………ウルチゴメ
 糯米(じゅべい)………モチゴメ
 ウルチゴメは常食用にしているものであり、粳米はこちらを使います。玄米にした状態で古いもの(陳倉米)が適しているとされています。
「重湯」は粳米の玄米を煮て上澄みを布巾で濾して少量の天然の食塩で味を調えた薬湯で、最高のランクの薬と言われます。
 米の素晴らしさについて『古訓医伝』という本に次のような内容が記載されています。
「粳米は天地中和平温(バランスの良い)の性質を具えた、宇宙第一、最上至極の良物である。これがあれば生きることができ、これが無ければ死んでしまうというくらいの、一日も欠かすべきではないものである。
 その効能は元気を保続し、胃の働きを良くし、体液を生じ、口渇を止め、イライラを除き、熱を冷ます。味は柔らかく淡白で、他の食物でこれほど優れたものは無い。粳米は最上の良物であるけれども、飽食すれば必ず病気になる。食べ過ぎてはいけない。言うまでもなく他の食物も同じである。粳米の能、胃気を扶持し、体液を作り出す働きは、粳米の右に出る者は無い」

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  • 2016/09/30
  • 執筆者: Yamaoka (6:58 pm)

本紙追及の「ウソ」性病診断クリニック医師ーー保険医取り消しになっていた

カテゴリ: 医療・健康
 本紙が早くから、罹ってもいないのに患者に「性病」と告げ診察や薬代(同クリニックは医薬分業になっていない)を取っている「詐欺行為」疑惑を指摘。裁判で敗訴判決が出たことで、大手マスコミでもようやく取り上げるようになった「新宿セントラルクリニック」(東京都新宿区)の林道也院長(医師)が、保険医登録を取り消されていたことがわかった(以下に、その証拠文書を転載)。
 もっとも、同クリニックはいまも同じところで営業している。
 保険医登録を取り消されたからといって、別に医者の資格がなくなるわけではないからクリニックを続けるのは勝手と言えば勝手。ただし、患者は健康保険を使えず全額自己負担となるから、よほど独自の治療法や、専門性がなければ、患者を確保するのはひじょうに厳しいことだろう。
 ところが、林院長、こんな手を使っていることがわかった。

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  • 2016/08/31
  • 執筆者: Yamaoka (4:00 pm)

画像取り違えで悪性リンパ腫手術ーー再検査せず、手術した旧国立病院に対し患者が提訴へ

カテゴリ: 医療・健康
 広島県福山市在住の会社社長Tサン(50代)は昨年8月ごろ、40度近い熱が高熱が2週間も続き体重が25キロも減少。掛かり付けの市内クリニックを受診したが、同年10月に同クリニックの紹介でM市医師会病院検診センターでPET-CT(写真はイメージです)を撮影。
 その結果、悪性リンパ腫が体全体に回っておりこのままでは命にも関わるということで、掛かり付けクリニックの紹介で今度は旧国立病院を紹介もらい同年11月、睾丸摘出手術を受けた。
 ところが、退院後、手術を担当したM医師から電話があり、「睾丸から悪い腫瘍は摘出されなかったので、今度は頸部のリンパを摘出したい」との電話が。
 しかし、不安を抱いたTサンはM医師に「手術の前に再検査して下さい」と懇願したが、M医師は「10月にPET-CTを撮影して1カ月も経ってないから結果が変わるわけがない」と取り合ってくれなかったという。
 Tサンが不安を抱いたというのは、

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  • 2016/07/04
  • 執筆者: Yamaoka (12:24 am)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第24回 梅雨時の“水毒”にご注意!」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 関東地方はすでに日中は真夏並みの30度を超える日も。それでいて、梅雨特有のじめじめ感があるので蒸し暑いと来ている。
 そんなわけで、7月半ばの梅雨明けを待たず、すでに水をガボガボ、ついでにアイスなどの冷たいものをバンバン摂っている方も多いはず。
 確かに、体にとって水は必要不可欠。だが、多過ぎると体に害を及ぼす“水毒”となると漢方では考えます。
 その主は症状は、体が重だるい、痺れ、むくみ、めまい、頭痛、耳鳴り、うつ症状、高血圧、アレルギー性鼻炎、喘息、下痢、頻尿、皮膚病……。
 水毒のサインとして、下写真のように特有の舌に歯型がくっきり付くこともあります。
 日本という国は、湿度が高いために細菌が繁殖しやすく、カビが発生しやすい風土です。人体においては、湿気のために汗が発散できずにこもり、新陳代謝が妨げられやすくなります。四季があり風光明媚な国である日本は、じつは人体にとっては厳しい風土なのです。特に湿度が高くなるこの梅雨時期、さらに真夏時期もこの傾向が強くなります。
 なかでも気圧が変動し低気圧になる時、体は水を溜め込む傾向があります。雨や台風の前日は特に注意しましょう。体内に水が溜まりやすくなる一方で、かんじんなところは水が不足し、脱水から熱中症が増加し始めるのもこの時期です。
 では、水毒を溜めないために、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

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  • 2016/06/14
  • 執筆者: Yamaoka (6:49 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第23回 漢方医学から見た不眠症対策」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

「不眠症で困っている」という患者さんがとても多いですが、本当に不眠症なのでしょうか?
 日本睡眠学会では、「不眠症」を以下のように定義しています。

■夜間なかなか眠れず、寝つくのに普段より2時間以上かかる「入眠障害」
■一旦寝ついても夜中に目が醒めやすく、一晩2回以上目が醒める「中間覚醒」
■朝起きたときにぐっすり眠った感じの得られない「熟眠障害」
■朝、普段よりも2時間以上早く目が醒めてしまう「早朝覚醒」
 以上の訴えのどれかが「週2回以上」見られ、なおかつその状態が「少なくとも1ヵ月間」は持続すること。
 不眠のため自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられること。そして、不眠の原因が他の疾患や薬剤によるものではない。
 
 以上を全て兼ね備えたものが「不眠症」です。
 睡眠に関してはまだまだ解明されていないことが多く、現在通説となっていることも医学的な根拠はないものが多くあります。

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  • 2016/05/28
  • 執筆者: Yamaoka (11:50 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第22回 漢方医学から見た睡眠のメカニズム」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 漢方医学では、睡眠のメカニズムを陰陽の働きによって説明します。
 日中は、気が陽の部位である体表や上半身に多く集まり、目や脳を働かせます。やがて夜になると、気は臓腑のある陰の部位に入って眠りにつきます。

欠伸(あくび)はなぜ出る?

 陽は人の頭脳のある上部を司り、陰は人の臓腑のある下部を司っています。夜になって陰気が上って脳を占め、陽気が下って臓腑に入ると人は眠りにつきます。しかし、夜になっても陰気が下にあって陽気が上にあると眠ることができません。そこで陽気は上から陰気を引き上げ、陰気は下から陽気を引き下ろそうとして、互いに引っ張り合うことになります。これが欠伸です。
 欠伸は自然に陰陽が交流して眠りに入ろうとしているサインなのです。
 夜になっても気が陰に入ることができないと寝付くことができません。アルコールや刺激物、ストレス過剰でイライラして陽の気が過剰になった場合や、うまく気が陰に入れない場合などに起こります。また、中途覚醒や早朝覚醒によって十分に気が臓器を巡らないうちに目が覚めてしまう状態が続くと、だんだんと陰である臓器が弱っていきます。その結果、肝や腎が弱り、様々な症状が現れてきます。

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  • 2016/05/13
  • 執筆者: Yamaoka (1:01 am)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第21回 杏仁の効能」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 杏仁(きょうにん)とは杏(あんず)の核を割ると出てくる白い種肉の部分です。
 あんずは、英語でアプリコットと言い、古くから食用、薬用など広く使われてきました。日本でも平安時代から薬として用いられていました。梅や桜に似ている花は淡いピンク色で、信州では桜より少し早い3〜4月に花が咲き、実が熟すのは6月ごろです。
 果肉から取り出した核を、乾燥した後に割って種子を取り出したものが生薬の杏仁です。
 同じものでも薬用と食用で読み方が異なり、薬用は杏仁(きょうにん)、食用は杏仁(あんにん)と呼ばれています。
 薬用には苦みの強い苦杏仁(クキョウニン)、食用には甘みのある甜杏仁(テンキョウニン)が使われます。

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  • 2016/04/23
  • 執筆者: Yamaoka (11:00 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第20回 ヨモギの効能」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 ヨモギは、世界各国に自生する植物です。外用、内服、燻蒸(よもぎ蒸し)、灸、食用などに現在も広く使われています。
 聖書にも記載があり、「ハーブの女王」と呼ばれ古くから使われてきました。
 ギリシャやアラビア半島、南ヨーロッパでもヨモギは古くから使われ、エジプトではピラミッドを建てた時に奴隷たちのスタミナ源として使われました。
 西洋薬の研究においては、マラリアの治療に有効であることが分かっています。
 別名「もちぐさ」と呼ばれ、草餅の材料でもあります。
 ヨモギの語源は、よく萌えでる草だから「善萌草」、四方に繁殖する草だから「四方草」、モグサにして「よく燃える草」だから「ヨモギ」など諸説あります。

●ヨモギで殺人事件?
 1797年、スイスでニガヨモギを用いた「アブサン」というお酒が作られました。ヨーロッパはもちろんアメリカにも広まるほど、人気が高まりました。しかし中毒性があったため、飲みすぎると幻覚や妄想を引き起こす人や、実際に人を殺してしまった事件(「アブサン殺人」)も起こり、1915年に発売中止となってしまいました。

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  • 2016/03/25
  • 執筆者: Yamaoka (10:53 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第19回 吉益東洞の食養生」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 前回は「養生」とは何かわかっていただくために、誰もがその名を聞いたことがあるであろう貝原益軒の『養生訓』から、我々一般人でもその気になれば簡単に実践できる食養生のエッセンスを紹介した。
 今回も引き続き養生に関してで、益軒とほぼ同時代を生きた江戸時代の名医・吉益東洞(よしますとうどう。1702〜1773)の思想を紹介する。

 東洞(横写真)は日本漢方の基礎を築いた人で、日本で漢方薬をある程度学んだ者でその名を知らない者はいないだろう。当時の医学の常識を覆し、独自の医学理論を普及して多くの弟子を育てた。東洞は現在の漢方界にも大きな影響を与え続けている。
●吉益東洞の生い立ち
 安芸の国(広島)、金創医(外科)の家に生まれる。
 東洞は古今の医学書を読み漁った結果、当時の医学の主流の思想であった、古代中国の陰陽思想に五行が結びついた「陰陽五行説」(下写真はその関係図)は医術の役に立たないと考えた。
 そして37才の時、大志を抱いて京都に出て古医道の研究に没頭するも、無名の東洞のところに来る患者はほとんどなく、木の人形を作ることで生計を立てるほど生活は困窮を極めた。しかも盗難に会い全財産を失い、もはやこれでダメならば諦める覚悟で断食をし、天に運命を問うた。
 そんなある日、いつものように質屋で質入れをする時、偶然重い傷寒(急に発熱する病気)に罹った質屋の主人の母親への処方を見て、東洞は一言、「石膏を除くと良い」といった。
 この時、処方を行っていたのは朝廷の名高いご典医だった山脇東洋で、山脇は質屋の主人から東洞のその言葉を聞き感服。山脇は石膏を入れるかどうか、悩み抜いていたところだったからである。
 そして石膏を除いた処方をしたところし、患者は回復。
 このことで東洞は山脇の推挙を受け、質屋の主人の援助もあり、診療所を構え大盛況となり、ようやく世に出た。

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  • 2016/03/10
  • 執筆者: Yamaoka (1:08 am)

本紙指摘通り診療報酬詐欺でーーようやく逮捕されたタレント女医

カテゴリ: 医療・健康
 大手マスコミ既報のように、警視庁組織犯罪対策4日は昨3月9日、患者の受診回数を水増しし、少なくとも約155万円を騙し取っていたとして医師・脇坂英理子(冒頭写真。37)容疑者を詐欺容疑で逮捕した。
 昨年11月、接骨院の療養費を騙し取るなどしてすでに指定暴力団「住吉会」系組長らが逮捕されているが、その捜査の一環として。
 もっとも、本紙ではすでに昨年9月25日にいち早く第一報を出し、事件化した際などにも匿名ながら「タレント女医」という表現で繰り返し報じていた

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  • 2016/02/16
  • 執筆者: Yamaoka (1:00 pm)

「糖質制限ダイエット」旗振り役の桐山秀樹氏が急逝

カテゴリ: 医療・健康
 いわゆる「糖質制限ダイエット」の旗振り役で、ベストセラー「おやじダイエット部」シリーズなどの著書もあるノンフィクションライターの桐山秀樹氏が2月6日未明、急逝していたことがわかった(冒頭写真=『週刊現代』2月27日号記事)。
 享年61歳。死因は心不全と見られる。本紙・山岡も週刊誌取材で、まさにこの件で桐山氏に取材したことがあるだけになおさら驚きだ。
 糖質制限ダイエットは、糖尿病の予防や改善に効果があるとして近年、注目を集めている食事療法。ご飯やパン、パスタなどの炭水化物を一切食べない。そのかわり“それ以外はいくら食べてもOK”という手軽さから、ダイエット法としても定着している。
 桐山氏は2010年、医師に糖尿病と心臓肥大という診断を受けたのをきっかけに、糖質制限を開始。3ヵ月後には血糖値が半減し、体重は15キロも激減したという。糖尿病を克服したこの実体験をもとに『糖質制限ダイエットで何の苦もなく糖尿病に勝った!』(扶桑社新書)を上梓。以後、糖質制限ダイエットの旗振り役となっていた。

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  • 2016/02/06
  • 執筆者: Yamaoka (2:43 am)

本紙追及の「ウソ」性病診断クリニック医師ーーついに上告棄却に

カテゴリ: 医療・健康
 本紙が徹底追及している「新宿セントラルクリニック」(東京都新宿区)の林道也院長(医師)は、罹ってもいないのに患者に「性病」と告げ、診察や薬代(同クリニックは医薬分業になっていない)を取っている「詐欺行為」疑惑だが、2月2日、最高裁はついに林院長の上告を棄却した。
 患者が同疑惑で、林院長を相手取り慰謝料などを請求して提訴している訴訟はこれまでに3件あった。今回、上告棄却になったのはそのうちの1件で判決確定は始めて(後の1件は一審、もう1件は控訴審で審尋中)。
 民事訴訟とはいえ、1審判決は詐欺紛いの行為をしていたと認定していただけに判決確定が持つ意味は決して小さくない。
 例えば、提訴された3件は氷山の一角で、林院長自身、これまでに数千人規模の被害者がいることを自ら認める主張をしているにも拘わらずいまも営業を続け新たな被害酢が出ている可能性もあるが、そのなかにはJRは撤去したものの、未だ掲載OKとする都営地下鉄の看板広告を見て訪ねる者もいるが、今回の判決確定でさすがに撤去になると思われる。

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  • 2016/02/05
  • 執筆者: Yamaoka (7:44 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第18回 養生とは」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中


 前回に続き、今回は「養生」についてわかりやすく解説します。
 養生というと、貝原益軒が書いた「養生訓」が思い浮かぶ方は多いと思います。
 もっとも、この「養生訓」、養生について述べた中国の古い書物の知識に、益軒の実体験などを折り込んだもので、彼のオリジナルの考えでないことはいうまでもありません。しかし、有名かつ平易に書かれていますので、この「養生訓」を基本に解説します。

■貝原益軒の「養生訓」
 貝原益軒は江戸時代の儒学者、本草(薬草)学者。福岡藩士の家に生まれ、福岡藩に仕えたが藩主の怒りに触れて浪人の身となる。やがて京都にて本草学と朱子学を学ぶ
 益軒は、決してエリートコースを歩んで来たわけではない。浪人になるということは、リストラされてフリーターになったようなもの。しかし、めげずにこつこつと業務をこなし、70歳でお役御免(定年)となってからさらに勉学に励み書物を書き続けた。旅を楽しみ、趣味に生き、酒も好きだった。
 しかし、もともと体が弱かった。真面目な性格ではあるが、人並み以上に節制し、自身がすべての欲望と闘って養生した結果、人よりも長生きし大きな業績を遺した。
その益軒が83歳で書いた江戸の大ベストセラーが「養生訓」。そんな彼の人生の集大成とも言うことができる。体の弱い自分と妻が、人生を最大限有意義に楽しむための、実体験に基づいたマニュアルのようなもの。

■「養生訓」とは
 そもそも、なぜ「養生」が必要なのか?
 益軒は養生訓の冒頭でこう述べる。
「自分の心身は天地父母からいただいたこの上ない大切なものであり、自分一人のものではない。心身を大切にするということは最大の親孝行であり、何をおいても最優先でなすべきことである」。
 人間の三大本能は食欲・性欲・睡眠欲。
 どれも生存に必要な欲求であるが、他の動物と違い人間はこれらのなかに楽しみを見つけ文化を築いて来た。しかし、ややもすると欲望に耽り身体を壊す原因となるのは周知の事実。
 益軒は、以下の4つの欲求をいかに我慢してコントロールすることが大切か、表現を変えて繰り返し書いている。
・あれこれ食べてみたいという食欲
・色欲 (性欲)
・むやみに眠りたがる欲
・喋りたがる欲
 特に食欲に関しては「飲食上」、「飲食下」と二編にわたって書いており、益軒が食養生を重要視していたことが窺える。

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  • 2016/02/02
  • 執筆者: Yamaoka (9:21 pm)

離婚トラブルで裁判所、浮気元夫(院長)の申立認め、元妻(眼科医)と子どもを自宅兼診療所から強制退去させる

カテゴリ: 医療・健康
 不動産の強制執行というと、一般には、税金滞納やローンを組んだ銀行などへの返済不能が長引いたため担保の不動産を処分(強制競売)して借金の穴埋めをしようとするも、債務者がなお居座る場合、裁判所の執行官立ち会いの下、強制的に退去させる(家裁道具も強制的に運び出される)ケースを思い浮かべるのではないだろうか。
 そして、その場合、強制退去させるためのやむを得ない事情があるはずでは。
 しかし、1月29日、神奈川県相模原市内で午前10時から実施された強制執行はかなり異質だ。
 この強制退去が実施された鉄筋3階建ての不動産は、自宅兼診療所。
 ここでは内科医で院長の元夫と眼科医の妻が診療を行い、またこの元夫婦と2人の子ども(予備校生と高校生)が住む自宅でもあった。
 そして、何より不可解なのは、そもそも離婚の原因となったのは元夫の浮気であり、本人もその事実を認めていること。
 ところが、今回強制退去させられたのは元夫の方ではなく、元妻と彼女が親権を持つ2人の娘の方で、この日、自宅の元妻らの家財はむろん、元妻の眼科医としての診療器具を始めとする動産も診療所内から裁判所が手配した引っ越し業者によって運び出された。
 強制執行は、国が権力(強制力)を発動し真実の債権者に満足を得させることを目的とした法律上の制度であり、民事執行法などに基づく。そして今回の強制退去も法律上の要件を満たしている。しかし、強制力の発動にはそれなりのやむを得ない事情があるべきでは。
 ところが、このケース、加えて、妻側はいつまでも出て行かないといっていたわけではない。最低数週間の猶予をもらえれば引っ越すといっていたと聞く。それにも拘わらず、なぜ強制執行なのか?

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  • 2016/01/17
  • 執筆者: Yamaoka (12:55 am)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第17回 鍼灸とは」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中


 本連載ではこれまで、夏なら夏バテ、冬なら冷えなど、季節ごとの漢方(お灸、鍼、あんま、気功や運動、生活習慣を正す養生など、すべてを総称してこう呼ぶ)を中心とした対象法を紹介して来ました。
 今回からは、この漢方で重大は役割を担っているものについてわかりやすく解説していきます。まずは「鍼灸」から。

■鍼灸の考え方
 西洋医学と、漢方医学(=東洋医学。鍼灸を含む)はベースとなる思想が全く異なります。
 鍼灸は身体をひとつの小宇宙としてとらえ、そのバランスの崩れたときに「病」が発症すると考えます。治療方法もまったく異なります。たとえば外科医は心臓が悪いと心臓にメスを入れますが、対して鍼灸では体全体のバランスを整えることを重視して足や手など離れた場所に鍼や灸を施すことで結果的に心臓の機能回復をはかります。
 顕微鏡や解剖学など「目に見えるもの」から発達した西洋医学と、五感を駆使して体内の状態を予想することで生まれた東洋医学とは、異なる医学であると言えます。

■鍼灸の仕組み
 鍼灸で刺激すると、中枢神経内にモルヒネのような役割をもったホルモンが放出され、痛みを抑え、また痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。さらに神経を刺激して血行を促進し、痛みの原因となる物質を老廃物として流してくれます。
 痛みに対する効果だけでなく、自律神経が支配する胃腸などの内臓や、血圧などにも作用して、機能を調整しバランスを整えてくれます。
 これらはすべて自分の体内でつくられたもので行われますので、薬のような副作用がありません。

■鍼灸の歴史
 鍼灸の起源は石器時代にまで遡るともいわれています。日本には、奈良時代に仏典とともに中国から渡ってきたといわれています。「漢方」が渡来してくるのもこの時代です。やがて鍼灸や漢方といった中国医学が日本社会に定着していきます。江戸時代に入ると、鎖国によって大陸との国交も途絶え、日本独自の進化を遂げていきます。例えて言えば日本で作る中華料理のようなもので、日本人の体に合う刺激、痛くない刺し方の工夫がなされていきました。
 しかし、明治政府の政策によりドイツ医学が採択され、鍼灸や漢方などを主流とする日本の伝統的な医学は廃れていきました。

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  • 2016/01/01
  • 執筆者: Yamaoka (3:49 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第16回 お節の黒豆がスゴイ!」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 漢方の五行思想では、冬は黒いもの(黒豆、黒ごま、海苔、昆布、ごぼう、しいたけ、黒砂糖)を食べると良いとされています。
 黒い色は「腎」に配当され、体を温めたり老化を防ぐ働きを持つからです。
 お節料理には黒豆、昆布、栗、エビ、田作りなどは入っており、腎を強める食材が多く使われています。
 今回はそのなかでも特に薬効の強い「黒豆」を取り上げてみます。
【黒豆の効能】
 黒豆は皮が黒いので「黒大豆」とも呼ばれる大豆の一種。大豆の効能に加え、黒い色素・アントシアニンは多くの薬効を持ちます。
 主な効能として大豆たんぱく質(血中脂肪を減らして心臓病などを防ぐ)、オリゴ糖(腸内の善玉菌を増やし、お通じを改善)、大豆イソフラボン(女性ホルモンを調整して更年期の症状を緩和する)、アントシアニン(ポリフェノールの一種の黒い色素。血液をサラサラにする働きがある)、その他にも多くのビタミンやミネラルを含み糖尿病、不妊症、メタボ対策、健脳、抗アレルギー作用、胆汁酸の排出促進、美肌と多くの薬効が検証されてきています。

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  • 2015/12/21
  • 執筆者: Yamaoka (3:31 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第15回 お屠蘇の由来と作り方」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 宝酒造が行った「お屠蘇に関する意識調査」によると、「お屠蘇を飲む慣習の由来や意味を知っている人はわずか2割」という結果だそうです。この数字は若い世代になるともっと低くなると予想されます(以前に教えていた専門学校で質問したところ、お屠蘇という言葉を知っていたのは14、5名中たった一人だけでした)。
 今、お正月にお屠蘇を飲むという家はほとんどないのかもしれません。
 伝統が廃れつつあるのはちょっと寂しいですね……。
 私自身もお屠蘇という言葉だけは知っていたものの、正しい意味は知らず、「お正月に飲むお酒のこと」と思っていました。
 このお屠蘇、もともとは漢方処方だったのだと知ったのは漢方を勉強し始めてからです。
「屠蘇散」はもともと三国時代の名医、華佗(かだ)の処方で「千金方(せんきんほう)という漢方の医学書にも記載されています。
 屠蘇は「蘇」という悪鬼を屠(ほふ)るという意味です。
 これを元旦に飲むことにより疫病に罹らないための予防と治療を兼ねたものでした。
 本来の処方には烏頭、大黄が入った作用の強い生薬が配合されていました。
 烏頭は殺人事件にも使われたトリカブトの根ですし、大黄は便や滞った血を下す生薬ですから、飲みすぎると危険なのです。

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  • 2015/12/04
  • 執筆者: Yamaoka (12:18 am)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第14回 牡蠣で秋冬養陰を」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 秋〜冬の養生の原則は「秋冬養陰」といい、体に必要な栄養をしっかり蓄えて温存することが重要な季節です。
 この原則をしっかりと守る養生法により、冬のあいだに気・血・津液(体内に存在する正常な水分のこと)を蓄えておくことによって、一年のスタートである春を元気に迎えることができるのです。
 秋冬養陰の「陰」とは、血と水のことを指します。
 特に冬に重要なのは「補血(ほけつ)」、つまり血を補うことです。補うといっても輸血ではなく、自分で作り出すことであり、その材料になるのは食べものです。
 補血する働きのある食材には以下のようなものがあります。
【補血の働きのある食材】
 当帰 クコ 松の実 ぶどう ライチ ごま なつめ きくらげ キャベツ ホウレンソウ にんじん あなご いか うなぎ 牡蠣 たちうお すっぽん 牛肉 牛乳 鳥肉 卵 豚肉 羊肉 レバー。
 今回はこれらの食材のうち、今が旬の牡蠣を取り上げてみましょう。
 牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれ栄養価の高い食材です。
 補血の働きが強く、イライラや不安感を解消する食材とされています。血を造るのに必要な亜鉛、鉄、ビタミンB12、銅、肝機能を高めるタウリンが豊富で、補血を助ける大きな効果がある食材です。また、ビタミンB12には、脳の働きや精神を安定させる効果もあります。

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  • 2015/12/02
  • 執筆者: Yamaoka (4:25 pm)

本紙追及の「ウソ」性病診断医師クリニックーー新宿区保健所が立ち入り検査

カテゴリ: 医療・健康
 本紙が徹底追及している「新宿セントラルクリニック」(東京都新宿区)林道也院長(医師)の、罹ってもいないのに患者に「性病」と告げ、診察や薬代(同クリニックは医薬分業になっていない)を取っている「詐欺行為」だが、11月6日、最寄りの新宿区保健所(下写真)が医療法に基く立ち入り検査に踏み切っていたことがわかった。
 新宿区保健所は、被害者との訴訟結果も受け(これまでに3名が提訴。内1件は一審、控訴審もクリニック側敗訴で上告中。1件は一審同敗訴で控訴中)以前から立ち入り検査を行うとしたが、異例なことだが林院長は拒否していた
 新宿区保健所の担当者に取材申し込みしたが、立ち入り検査の内容はむろん、有無もマスコミには教えられないとのことだった。
 だが、保健所に訴えていた被害者にはある程度の状況を説明している模様で、訴訟原告でもある1人E氏はこう説明する。

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  • 2015/11/19
  • 執筆者: Yamaoka (9:04 pm)

<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第13回  隠れ冷え性にご注意」

カテゴリ: 医療・健康
 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ発信中

 漢方には「未病(みびょう)」という言葉があります。
 未病とは、病気の一歩手前の状態のことです。「何だか調子が悪いな」という程度で、病院で検査をしても何も見つからないということもよくあります。冷えは、まさにその未病の代表です。体が冷えると、体を健康に保つために必要な血液などの栄養がうまく行き渡らなくなり、その結果として痛み、痺れ、不眠、無気力などの精神症状、生理痛など様々な不調を招くだけでなく、重い心の病気やガンなどの複雑な病気に発展することもあります。
 冷えを感じたら、それは体からのSOSのサインなのです。

■冷えは“養生”でとる!
 
 ただ体を温めるだけで、冷えはとれません。
 じつは、「冷え性」という病気は存在しません。冷え性を「冷え症」と書かないのはそのためです。病院では治せないもので、西洋医学には存在しないのです。こんなときに強い味方になるのが漢方です。
 漢方というと、漢方薬をイメージする方も多いかもしれませんが、お灸、鍼、あんま、気功や運動、生活習慣を正す養生など、すべてを総称して漢方と言います。
 ですので、冷えの改善を漢方で行う場合も、生活習慣を改善する「養生」が特に重要になってきます。

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